【墨彩画の描き方 中級講座】ハガキ絵①「蓮の花の描き方」を動画を交えて詳しく解説します。

ハスの花のはがき絵 

こんにちは。
墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。

さて、今回から、

いよいよ中級講座の始まりです。

もし、この中級講座の動画をご覧になって、
わからないことがあったり、
全くの墨彩画初心者の方でしたら、
以下の順番で、

受講されることをお勧めします。

 

ステップ①

「墨彩画ってどういう絵?」

墨彩画について、わかりやすく解説しています。

墨彩画ってどういう絵? 初心者にもわかりやすく解説します。

ステップ②
「墨彩画はじめの一歩」
墨彩画で使う画材の紹介と
基本的な道具の扱い方をご紹介しています。

墨彩画はじめの一歩 ①画材をそろえよう!

 

ステップ③

「墨彩画描き方 初級講座」

初級講座では、
チューリップ、椿、木蓮、

花菖蒲、百合を題材にして、
基本的な墨彩画の描き方が学べます。

いろいろな種類のお花を描くことで、
墨や筆、顔彩絵具に

慣れて頂くことが目的ですが、
没骨法(もっこつほう)と

鉤勒法(こうろくほう)による
2種類の描き方についても、

解説しています。

椿を鉤勒法と没骨法の二つの描法で描いてみました

初級講座でも、中級講座でも、
「ハガキ絵の描き方」にしているのは、
小さい絵なので、

すぐに仕上げることができる手軽さがあるので、
忙しい人にも、ピッタリだからです。

またハガキ絵のメリットについては、
以下の講座をご覧ください。

墨彩画 ハガキ絵を描く5つのメリット

中級講座と初級講座の大きな違いは、

描かれる絵が、より繊細に、

より表現が豊かになってくることです。

そのために、

使う画材もワンランクアップします。

動画の後に、詳しく解説しますので、

後でゆっくりご覧くださいね。

 

動画は、視聴時間節約のために、

4倍速で作成いたしました。

では、動画の詳しい解説をしていきますね。

目次

中級講座で使う画材

筆  面相筆小、中、2~3本
彩色筆または削用筆、または付立筆 2本
刷毛1本

  絵具の色が全く異なるので、

お花用、葉っぱ用と

筆を分けることをお勧めします。

紙   麻紙ドーサ引 (中厚~厚口)

ドーサ引というのは、にじめ止め加工のことです。

生麻紙は、

にじみやすい性質をもっていますので、
鉤勒法で描くには、描きにくいのです。

なので、

必ず、ドーサ引された麻紙を選んでください。

私は、

世界堂の越前和紙白麻紙ドーサ引き(厚口)を

使っています。
直接店舗で購入すれば、
60×90cm 1枚 1280円です。

ジョイフル本田というホームセンターの

画材コーナーでも、
同様の値段で、

麻紙ドーサ引きを1枚で購入できます。

ネット検索したところ、
紙市楽座や楽天で、越前 白麻紙3号(やや厚目)

 97×188cm 1枚 6930円(税込み)
で、少し高めですね。

お近くの画材店で直接、
「日本画で使用できる紙」で相談されると

良いかもしれませんね。

膠液
墨彩画で使用する顔彩絵具は、

紙への定着が弱いので、
時々、膠液を使って、

定着力をアップさせます。

私は、膠液を自分で作ったり、

吉祥の膠液を使ったりしています。

今回使った顔彩の色

少量の絵具の場合は、顔彩
多めの量を使う場合は、

顔彩チューブ絵具を使っています。

墨 胡粉、黄草、鶯茶緑、若葉、美藍、
黄土、金黄土、鮮光黄、紅、紅梅、花白緑

描き方の大まかな順番

ステップ1 麻紙のカット

カッティングボード上で、

はがき大のサイズに麻紙をカットします。

ステップ2 下絵づくり→線描き(骨書き)

スケッチから骨書きまでは、

初級講座と同じです。

スケッチ帳にハガキサイズの枠を書き、

下絵作成します→

紙への転写→

墨による線描き→

影を入れる

ステップ3 背景塗り

中級講座では、

胡粉の下塗りと背景塗りが加わります。
この時、刷毛を使います。

今回の動画では、

刷毛の代わりに連筆(れんぴつ)を使いました。

連筆は、刷毛よりも、柔らかい感触で

紙を傷めずに塗ることができます。

ステップ4 下塗り
次に薄い緑で、葉っぱの下塗り、
胡粉で、花びらとつぼみの下塗りをします。

下塗りは、できるだけ薄くまんべんなく塗ります。

ステップ5 重ね塗り

続いて、

少しづつ何度も何度も、

重ね塗りをして、

色合いに奥深さを出していきます。

面相筆で、絵具を塗ったら、

彩色筆や削用筆に水だけを含ませて(水筆)

ぼかしながら、塗っていきます。

ステップ6 仕上げ

面相筆で微調整を行います。

ステップ7 雅印を押す

 

描き方のコツ

1、塗り重ねをする場合は、

必ず、前の絵具が完全に乾いてから、

次の絵具を塗ります

乾かないうちに、次の絵具を塗ると、

混ざり合って、汚い色になったり、

逆に絵具がはがれたりします。

2、少しづつ、薄い絵具を重ねていくことで、

微妙な色合いを表現できます。

 

3、蓮の花びらは、胡粉を何度も重ねることで、

真っ白な色に仕上げることができます。

今回、背景の色を重ね塗りしたのは、

蓮の花びらの白さを浮き立たせたかったからです。

まとめ

今回は、

中級講座で新たに準備する画材について、
初級講座と中級講座の違い、
描き方のコツなどを
動画を交えて、わかりやすくご紹介しました。

中級講座では、白麻紙を使うことで、

一気に表現の幅が広がりましたね。

いかがだったでしょうか?

今回は、ここまでです。
最後までご覧頂きありがとうございました。

次回、またお会いしましょう。