墨彩画はじめの一歩 ①画材をそろえよう!

こんにちは。墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。

この「さわやか墨彩画教室」は、

絵を描きたいけど、忙しくて時間がない、

近くに習いに行く教室がない、

という方々が、

墨彩画の描き方や画材、上達のコツについて、

いつでもどこでも、一人でも、

基礎から簡単に学んでいける

オンライン墨彩画教室です。

 

また、ただ描くだけでなく、墨彩画を描きながら、

心をさわやかにしていく、

さまざまな自然療法の知識や知恵について

お伝えしていきますので、

一緒に楽しく学んでいきましょう!

 

さて、今回のテーマは、
「墨彩画はじめの一歩 ①画材をそろえよう!」です。

この写真は、私が普段使っている画材や道具です。

初めて墨彩画を描く方は、

まず画材や道具をそろえていきますが、

最初から、全てを揃える必要はありません。

身近にあるもので、代用しながら、少しづつ揃えていきましょう。

それでは、一つづつ解説していきますね。

「墨彩画ってどんな絵? わかりやすく解説します」

目次

墨と硯

子供のころ、使っていたもの、お子さんのものなど、

最初は、お手持ちの墨や硯をお使いください。

墨について、詳しく知りたい方は、以下の講座を

参考にしてください。

【墨彩画の画材 墨のお話】松煙墨、油煙墨、墨汁の違いについて解説します。

 

下絵を描く際に使いますが、顔彩の黒や本藍、

または鉛筆2B、もしくは墨汁でも代用できます。

顔彩

顔彩とは、日本画用の絵具で、いくつかのメーカーがありますが、

私は、吉祥の製品をお勧めします。

ご近所に画材販売店がない場合は、ネットで注文できます。

吉祥の顔彩には、12色、18色、24色、35色など、

さまざまな種類がありますが、まずは24色セットをお勧めします。

これだけそろっていれば、大抵のお花を描くことができます。

私は、これに吉祥チューブ絵具を足して使っていますが、

最初は必要ありません。

 

どうしても調達できない場合は、

お手元にある水彩絵の具を使っていただいてもかまいませんが、

今後、本講座で墨彩画の描き方を解説する場合、

吉祥で使われている絵具の名称

(例えば「紅梅」「黄土」「若葉」「胡粉」など)を使っていきますので、

水彩絵の具については、ご自身で色見を調整してくださいね。

下絵を描くための細い筆(面相筆小)1本、

彩色に使う筆(彩色筆中または付立筆中)1~2本あれば便利です。

筆について、詳しく知りたい方は、

以下の講座を参考にしてください。

「筆のお話」第1回  筆の各部分の名前、付立筆、面相筆、彩色筆について解説します。

絵皿

墨や顔彩を混ぜたり、濃度や色のの具合を見るために使います。

大小3枚くらい準備しましょう。
梅皿のようなものでもかまいません。

水彩画で使用するパレットで代用することもできます。

筆洗い

使った筆を洗う水と、

顔彩をとくためのきれいな水

が必要なので、2つに仕切られたものが便利です。

コップや料理用ボールなどでも代用できます。

 

  画仙紙(がせんし)という紙を使います。

作品用の画仙紙のはがきと

練習用の画仙紙の半紙があればよいでしょう。

練習用には書道用の半紙でもかまいません。

にじみの少ない紙とにじみのある紙の2種類をそろえておくとよいでしょう。

下敷き

子供のころに使った書道用の黒い下敷きがなじみ深いですが、

色の具合を見るために、白いフェルトがお勧めです。

ダイソーで購入できます。

 

布巾

筆の余分な水分をとるために、用います。
古いタオルやキッチンペーパーでもかまいません。

 

印と印泥

最初は無くても大丈夫ですが、あるとぐっと作品が引き立ちます。

市販されているキャラクター印や消しゴム印でもOK。
但し、普通の印鑑は使いません。

その他

その他、筆置き、文鎮、水差しがありますが、

無くても、いろいろな雑貨で代用できます。

スケッチブックと鉛筆、練消しゴムは、

下絵を描く際に、あると便利です。

また、チャコペーパーがあると、

スケッチを簡単にハガキに転写することができます。

まとめ

今回は、
「墨彩画はじめの一歩 ①画材をそろえよう!」

というテーマで、一つ一つの画材や道具、代用品について

お伝えしました。

 

ええ、こんなに必要なの?

と、戸惑われた方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

でも、大丈夫です。

少しづつ、ゆっくり、揃えていってください。

私も、これらの画材や道具をそろえるのに、

数年かかりました。

 

だって、

私は、最初、知識ゼロからのスタートだったので、

何をそろえてよいか、全くわからなかったのです。

 

私の墨彩画の初めての個人レッスンは、

ただ、「先生が描かれるお花の絵が好き」というだけで、

その絵が墨彩画であることすら知らずに、

先生のご自宅を訪問したのでした。

 

最初のレッスンでは、「小菊の花」の描き方を習い、

次回までに、作品として仕上げて提出しなくてはなりませんでした。

 

描き方は教えて頂いたものの、

画材や道具については、全くわかりません。

 

先生のもとに習いに来られる他の生徒さんは、

美大卒やベテランばかり。

私は、恥ずかしくて、画材や道具について、

尋ねることができなかったばかりか、

何を質問したらよいのかすらも、わからなかったのです。

 

なので、まず、先生が使っておられた顔彩の名前をメモり、

筆は大きさだけを覚えておいて、

レッスンの帰りに、画材店「世界堂」で、顔彩と筆だけ購入しました。

 

紙については、画仙紙の存在を知らなかったので、

スーパーで売ってる画用紙をテープで貼り合わせ、

宿題作品を描いてもっていきました。

 

当然、次のレッスンでは、画仙紙という紙の存在について教えて頂きました。

「が、せ、ん、し」って、何ですか?

どこに売っているんですか? 

私の素朴な質問です。

 

今回は、

その時の初心者の自分に教えてあげたいと思った

画材や道具について、わかりやすくお話しました。

 

さて、次回は、

墨彩画を描く前に、

「墨彩画はじめの一歩 ③筆になれよう」

で、筆の扱い方や基本的な筆法、墨彩画の下絵描きなどについて、

解説していきます。

楽しみにしていてくださいね。