【墨彩画作品と禅語】新しい環境に馴染めないときは「一隅を照らす」

ハガキ絵 スミレの花

こんにちは。

墨彩画家でセラピストの

桂颯(けいそう)です。

 

今回は、
「新しい環境に馴染めないときは」

というテーマで、

禅語「一隅を照らす」について

話ししたいと思います。

 

皆さんは、初めての環境に入るとき、

不安を感じたり、どきどき緊張したりしませんか?

例えば、

新社会人として、初めて入社したとき、

門外漢の場所に、

一人で行かなければならないとき、

大家族の家に、嫁いでいくとき

初めPTA役員に選ばれたとき、などなど。

 

自分に務まるだろうか?

新しい職場に馴染めるだろうか?

人間関係で苦労しないだろうか?

など、不安材料を上げたらきりがありません。

いつまでたっても、環境に馴染めない人は

なおさらです。

 

実は、私自身、

初めての環境は、大の苦手でした。

何故なら、私は、

小さいころから、人見知りが強く、

慣れない環境にいくと、

大変なストレスを感じてしまうからです。

まあ、どんな人でも、
初めての環境というのは、多かれ少なかれ、
慣れるまで、それなりの苦労をしますよね。

しかし、私の場合は、
緊張が強すぎて、

たびたび下痢を起こしてしまうほどなのです。

実際、若いころの私は、

不器用で、要領も悪かったので、
失敗を重ね、いつも涙を流しながら、

必死で環境に慣れていったものです。

しかし、
「一隅を照らす」という禅語に出会ってからは、
割とすんなり新しい環境に慣れることが

できるようになりました。

ストレスを最小限に抑えることが

できるようになったのです。

この素晴らしい禅語を
皆さんにも、活用していただきたいと思い、

今回、ご紹介することにしました。

目次

「一隅を照らす」とは

「一隅を照らす」(いちぐうをてらす)

この言葉は、天台宗の開祖、最澄が、

僧を養成するために書いた

「山家学生式」という書物の中に出てきます。

「一隅を照らす。これ即ち国宝なり」

自分の置かれた場所で、真心をこめて、

精いっぱい努力している人は、国の宝である

というような意味でしょうか?

仏教的な真の教えについては、

わかりませんが、

私は、そのように理解しています。

 

「全体」ではなく、「一隅」というところに
救いを感じませんか?

一隅というのは、自分の置かれている場所、
片隅のことです。

照らすのは、
全体ではなく、一隅だけでよいと思うと、
かなり気が楽になります。

例えば、職場の新人だったとしたら、

今、私は、職場の片隅にいる新人。

ちっぽけなちっぽけな存在。

自分のできることは、ほんのわずかだけど、
それを真心こめて、

精いっぱい、行えばいい

ということになります。

言い換えると、

多くのことを自分に課さなくていい

と割り切ることなんですね。

 

どうしても、
慣れないうちは、

できないことばかりに心が動き、
焦って、自分に劣等感を抱きがちです。

でも、
できなくて当然なんですね。

では、一隅を照らすの「照らす」とは、

具体的に、

どういうことをすれば良いのでしょうか?

私が、実践してきて、成果のあった方法を

伝授いたしましょう。

一隅を照らす具体的な方法 No1

失敗したら、気持ちよく謝る。

新人は、できなくて当たり前。

失敗したら、「申し訳ありませんでした」と

明るく謝る→ポジティブ感情→ 職場を照らす

一隅を照らす具体的な方法 その2

掃除をする

忙しくて、雑然としている中で、
どこか一か所でも、すっきり片付いていると、

周りの人に、気持ちいい思ってもらえます。

気持ちいい→ 職場を照らす

一隅を照らす具体的な方法 その3

気持ちの良い挨拶を心がける

「おはようございます」
「ありがとうございます」
「申し訳ありませんでした」

気持ちのよい挨拶をしてもらえると、
人の心はなごみます。→ 職場を照らす

一隅を照らす具体的な方法 その4

一つ一つの仕事を丁寧にこなす

面倒な仕事でも、嫌がらず真摯に向き合う

一生懸命に取り組む姿は美しいものです。
→ 職場を照らす

一隅を照らす具体的な方法 その5

愛語
いつも、真心のこもった言葉を話す。

コロコロ変わるようないい加減なことは言わない

職場の信頼を得る→職場を照らす

愛語についてご興味のある方は、以下の講座をご覧くださいね。

運命をひっくり返すほどの力をもつ「愛語」

「墨彩画作品」スミレのハガキ絵

ハガキ絵 スミレの花

 

昔は、春になると、

庭の片隅や堤防、空地など

どこでも見かけていたスミレですが、

最近は、あまり見かけなくなってしまいましたね。

 

幸い、私の住んでいる場所は、

狭山丘陵の近くなので、

狭山公園の入り口付近でよく見かけます。

紫色の小さなお花なので、
あまり目立ちませんが、

愛らしくて、可憐で、

眺めていると、心が和んできます。

まさに、スミレは、
「一隅を照らす」に

ぴったりのお花だと思いませんか?

スミレのハガキ絵を机の上に飾ったり、

スケジュール帳に挟んだりしてみたら、

いかがでしょうか?

 

「一隅を照らす」の心得を

いつも新鮮に思いだせるかもしれません。

まとめ

今回は、
「墨彩画作品と禅語」、
新しい環境に慣れないときは「一隅を照らす」

というテーマで、

お届けしました。

この禅語の意味について、

新しい職場で心がける

「一隅を照らす」具体的な方法について、
私の体験に基づいてお話しましたが、
いかがだったでしょうか?

今回は、ここまでです。
最後までご覧くださりありがとうございました。

また次回、お会いしましょう。