【墨彩画の描き方  初級講座 紫木蓮のハガキ絵①】紫木蓮を鉤勒法で描く

こんにちは。
墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。

さて、今回は、

墨彩画の描き方シリーズ第4弾、紫木蓮

「墨彩画 初級講座 紫木蓮のハガキ絵①」紫木蓮を鉤勒法で描く
というテーマで、お届けします。

白木蓮の描き方については、
すでにお伝えしていますね。

墨彩画の描き方 初級講座 白木蓮のハガキ絵①

今回は、紫木蓮です。

紫木蓮についても、
椿の花の描き方で示したように、
① 鉤勒法(こうろくほう)
② 没骨法(もっこつほう)
の2種類の描き方を、
今回と次回の2回にわたって、
お届けいたします。

鉤勒法と没骨法については、以下の講座をご覧ください。

椿を鉤勒法と没骨法の二つの描法で描いてみました

では、以下の順番で解説していきますので、ご覧ください。

目次

紫木蓮について

紫木蓮は、
モクレン科 モクレン属
原産国は、中国です。

紫木蓮の花は、
花びらの内側は白い色をしていますが、

外側は、紫~ピンク色をしています。

まっすぐ上を向いて凛と咲いている紫木蓮の花は、
まるで紫のドレスをまとった
貴婦人のようですね。

花言葉は、「自然への愛」「持続性」「崇高」

この木蓮という名前は、
花が蓮(ハス)に似ていることから、
気に生える蓮=木蓮となりました。

蓮は、泥の中から美しい花を咲かせることから、

仏教では、高貴な花として尊ばれています。
花言葉の「崇高」は、ここに由来しているというわけです。。

また、木蓮は、なんと、
1億年以上前から存在している

地球上最古の花木なんだそうです。
花言葉の「持続性」は、ここに由来しているんですね。

木蓮って、すごい花だったんですねえ!

えではでは、お待たせしました。
早速、描き方の解説をしていきたいと思います。

紫木蓮のスケッチ

この写真をモデルにして、
スケッチしました。

ハガキに転写

チャコペーパーを使って、
画仙紙のハガキに転写します。

鉤勒法で描く場合、
にじみ度の低い画仙紙を使います

今回使用した画仙紙のハガキは、
にじみ度 ★印
画仙紙(越前) 手漉き風機械漉きです。

墨で線描

転写した線の上を
面相筆を使い、墨で線描します。

彩色 I

絵具は、吉祥の顔彩24色セットを使用しております。

花の部分全体を 燕脂+胡粉の混色で、薄く彩色します。

筆は、削用筆を使っております。

葉は、薄めの若葉で彩色します。

ごくごく薄く彩色します。

実は、最初、

画仙紙ハガキのにじみ度 ★★を使ったら、

こんなふうににじんでしまいました。

薄めに彩色するには、水分を多く含ませるので、

にじんでしまいました。

やはり、鉤勒法では、にじみの低い画仙紙が適していますね。

彩色 II

花びらの外側部分は、燕脂+紫の混色で彩色します。

葉の陰になる部分を青草で彩色します。

幹の陰になる部分を
黄土+栗皮茶+墨を少し濃いめにして彩色します。

彩色 III

花びらの内側の部分を
胡粉で彩色します。

花びらの陰になる部分を少し濃いめの

燕脂+紫の混色で、めりはりをつけ仕上げていきます。

葉の葉脈の陰になる部分は、青瓷で彩色します。

幹の部分は、墨で点々を入れて、
ごつごつ感を出します。

完成です!!

雅印を押す

額縁に入れる

お疲れさまでした。

まとめ

今回は、

「墨彩画の描き方 初級講座 紫木蓮のハガキ絵①」

鉤勒法による紫木蓮の描き方について

紙の選び方や色の配合など、

順を追って解説しました。

いかがでしたか?

色の使い方が少しづつレベルアップしてきましたね。

次回の墨彩画の描き方 初級講座 紫木蓮のハガキ絵②では、

没骨法による描き方を解説していきます。

全く雰囲気の異なる絵が仕上がりますので、

楽しみにしていてくださいね。

では、今回は、ここまでです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

次回、またお会いしましょう。