【顔彩だけで描く日本画 蓮の花とかわせみ】絵の統一感は、どうやって作る?

こんにちは。

墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。

今回は、

絵の統一感について、

お話しようと思います。

絵の統一感って、

どこで決まると思いますか?

実は、配色によって決まるんですね。

絵を描くとき、

どういう配色にしようか、

悩むことも多いと思います。

あれこれ試して、

塗ってみて決めるのも一つの方法ですが、

色についての知識を持っていると、
少し強みになります。

というわけで、

今回は、まず、

簡単に色の基礎知識について説明した後、

成功作品を取り上げて
どのように配色を決めていったか、

また、失敗作品を挙げて、
何故、

統一感のない絵になってしまったか、

について、解説していきたいと思います。

色の基礎知識

色には、

「色相」「彩度」「明度」という

3つの要素があり、

これを色の三属性といいます。

色相とは、
赤、黄、緑、青など、

色合いの違いになります。

彩度は、
色の鮮やかさを表します。
彩度が高いと、目立ち、

低いと、落ち着いた色になります。

明度は、
色の明るさを表しています。
明度が高くなると白に、

低くなると黒に近づきます。

私たちが、配色を考えるとき、
「色同士の関係性
「色の配分」

が大切になり、
絵のイメージや統一感が生み出されます。

色同士の関係には、
「類似」と「対照」があります。

類似の色は、
色相環で隣り合う近い位置にある色です。

対照の色は、

色相環で、反対側に位置する色で、
正反対の位置の色を補色といいます。

色の配分とは、
絵全体に占める色の面積の割合になります。

面積が広い色が、

明るければ明るいイメージに、
暗ければ暗いイメージになる

ということになります。

もっと詳しく説明すると、
色の配分は、
ベースカラー、

アソートカラー、

アクセントカラーの
3つ分けられます。

ベースカラーは、
全体の6~7割を占める最も広い面積の色です。
全体の絵のイメージを作ります。

アソートカラーは、
全体の2~3割を占める色で、

絵のイメージを決定づける役割を果たします。

アクセントカラーは、
1割くらいの面積で

全体を引き締める役割をもち、
他の色とは、対照的な色になります。

これらを
「6:3:1」に配分すると、

バランスの取れた配色になるといわれています。

これを知っていると、
配色しやすいですよね。

成功作品の色解説

墨彩画 「蓮の花とかわせみ」

この作品を分析すると、

ベースカラーは、

葉っぱの青緑色になるでしょうか?

この絵の主人公である

蓮の白い色を引き立てるために、

葉っぱの色は、

花の白と対照的な色を選びました。
つまり、

白は、明度が最も高いので、

対照的な色にするために、

緑系の色に墨や青系を混色して、

明度をさげたのです。

蓮の花の白が、

アソートカラーになりますね。
全体の3割くらいでしょうか?

アクセントカラーは、

カワセミの水色ですね。

大体、

配色のバランスはとれていると思います。

蓮の葉っぱは、

緑系、青系の類似色を選び、

一枚一枚の葉の動きを表しつつ、

統一性を保つために、

彩度を抑えてあります。

最も苦労したのが、カワセミです。

色相環でいえば、

葉っぱの緑系とかわせみの青系は、

近い位置にあるので、

カワセミが目立たなくなってしまいます。

カワセミは、第二の主人公なので、

カワセミが浮き立つように、

周りの葉っぱの明度と彩度を

下げるようにしました。

全体として、

絵としての統一感は取れていますね。

失敗作品の色解説

こちらの作品は、

統一感が取れていない失敗作です。

どこが悪いのでしょうか?

まず、ベースカラーやアソートカラー、

アクセントカラーなど、

色の配分ができておらず
てんでバラバラです。

また、

葉っぱの彩度と明度が高すぎるため、
主人公のハスやすずめが

目立たなくなっています。

絵の統一感が取れない一番の理由は、

色の数を増やしすぎたことでしょうか?

色数が増えれば増えるほど、

配色の難易度は上がってくるように思います。

なかなか難しいですね。

まとめ

今回は、

絵の統一感は、どうやって決める?
をテーマに、
色の基礎知識
作品の色についての解説、
また統一感のない作品の失敗原因について

解説しました。

いかがだったでしょうか?

今回は、ここまでです。

最後まで、

お読みくださりありがとうございました。

次回、またお会いしましょう。

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