【顔彩で描く絵手紙シリーズ】なぐさめる言葉が見つからないときに送る「観音様」の描き方

こんにちは。
墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。

私たちは、どんな人でも、生きていると、
必ず多くの苦しみに見舞われます。

四苦八苦という言葉があるように、
その苦しみはさまざまです。

しかし、そうした苦しみの中でも、
最も辛いのは、最愛の家族を亡くしたときではないでしょうか?

その痛みは、耐え難く、身を削られるほどの苦しみです。

そういう方々に対する慰めの言葉を
私は思いつきません。

どんな言葉も、その方の深い悲しみの底まで
達することはない気がするからです。

それでも、その方に想いを届けなくてはいけない。

あなたを見守っている人がいる」ということを
伝えなくてはいけない。

その方を孤独にしておくことはできないからです。

言葉にできないなら、祈りをこめて絵を描いて
その方に送ろう!

もしかしたら、墨彩画を送るなんて
こちらの自己満足かもしれません。

ご迷惑に感じられるかもしれないけど、
勇気を持って、やはり絵手紙を送ろうと思います。

人にとって、最も恐ろしいことは、
「悲しみ」よりも、「孤独」だと思うからです。

今回は、なぐさめる言葉が見つからない相手に対して送る
祈りの絵手紙「観音様の描き方」をお届けします。

実際に、この観音様の絵手紙は、
私の友人に送るために描いたものです。

まずは、描き方動画をご覧ください。

動画の後に、解説いたしますね。

目次

描き方動画

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観音様のスケッチ

以前、「仏画」をご紹介しましたが、
そのときに描いた経験が、今回の「観音さま」の役に立ちました。

観音菩薩

自分の心に問うてみて、
描きたいのは、上の阿弥陀如来ではなく、
優しい観音さまだと思いました。

悲しみに沈んだ人を掬い上げてくれるのは、
やはり優しい観音菩薩です。

どんな下絵にするか、以前、仏画を描いたときに参考にした本や、
ネットで販売されている仏像や仏画など
いろんな観音さまを参考にしました。

私がイメージした観音さまは、
白衣を纏った美しく清らかなお姿です。

笑顔ではなく、哀しみを讃えているけれでも、
強くて、あらゆる苦悩を救いとってくれる観音さま。

そんなイメージで仕上がったのが、
今回の観音像です。

正式な仏画には、いろんな決まりごとがありますが、
それらは一切無視して、自由に思ったままに描きました。

仏画ではなく、絵手紙ですから。

観音さまを描いていると、
不思議に、こちらの心までが清められる気がしました。

特に、仏教にこだわっているわけではありません。

救ってくださるのなら、観音さまでも、マリアさまでも、女神さまでも
良いと思っています。

大いなる存在で、清らかで美しく優しい存在であれば。

祈りを込めて描いた絵には癒しの「パワー」がある。

以前、難病に侵されて入院している友人に
お花の絵手紙を送り続けたことがあります。

の方は、亡くなる直前まで、私にメールを
書いてくだったのですが、
病室の壁一面に絵手紙を貼って、
眺めていてくださっていたそうです。

死を待つばかりの友人を
慰める言葉は、ありません。

私は、「公園のツバキが咲き始めましたよ」とか
「頂いたマーガレットが元気に咲き始めました」とか、
お花のお便りを送りつづけたのです。

でも、私の想いは、きっと、絵手紙を通して
伝わったのだと思います。

友人が亡くなった後、
娘さんからお礼のお手紙をいただきました。

「母はとても喜んでいた」と。

私の絵手紙は、友人と一緒に旅立ったそうです。

嬉しかったです。

また、最愛の奥様を亡くされた方に
蓮の絵を送って差し上げたことがあります。

描いてすぐに差し上げたのではなく、
1年間、ずっと、描き続けた蓮の絵でした。

ようやく私なりに満足できる絵に仕上がったので、
送らせて頂いたのです。

私の拙い絵を喜んでくださるだろうかと
心配だったのですが、
しばらくして、その方から
丁寧なお礼のお手紙をいただきました。

実は、その方は、もともと大病をされた影響で、
ほとんど寝たきりの状態だったのですが、
なんと、ご不自由な手でお礼状をくださったのです。

絵を通して、祈りは伝わるのだと確信しました。

まとめ

今回は、「顔彩で描く絵手紙シリーズ」として、
慰める言葉が見つからない相手に送る「観音さまの描き方」を
動画とともにお届けいたしました。

いかがだったでしょうか?

今回は、ここまでです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

次回、またお会いしましょう。