こんにちは。
墨彩画家でセラピストの
桂颯(けいそう)です。
さて、今回は、
「最大最強の健康法である呼吸法」について
お話ししたいと思います。
目次
呼吸法が最大最強である理由
何故、呼吸法が最大最強かというと、
命との関係を見れば、わかります。
人は、呼吸を止めたら約3分間で死にますが、
不眠なら7日、
絶食なら約20日間で死ぬ
といわれていることからわかるように、
命に対する影響力がとても大きいのです。
また、
呼吸と自律神経には深い関係があります。
自律神経というのは、
私たちの意思とは関係なく、
内臓や免疫系などの生理機能を
コントロールしている神経です。
心臓や消化器系や免疫系は、
私たちの無意識下で、
自律神経により働いているわけです。
ところが、呼吸は、
無意識でも、意識的にでも行えますよね。
そんな器官は他にはありません。
実は、呼吸は、
自分の意志で動かせる神経と、
無意識で動かせる神経の二重支配
を受けているのです。
ということは、
呼吸を整えれば、自律神経が整えられ、
体の生理状態をコントロールできる
というわけです。
また、呼吸は、
感情と密接に結びついています。
腹を立てたり、気が動転していたり、
緊張していたりしている人の呼吸は、
早く、浅く、乱れています。
ということは、逆に、
呼吸をゆっくりと深く、規則的に調節すれば、
心も安定してくるということになります。
息が吸えない子供たち
それは、登校拒否の子供たちです。
登校拒否になった小学生や中学生の
女の子たちのマッサージを
頼まれたことがあります。
彼らの体は、子供とは思えないほど、
がちがちに固まっていました。
「息を吸ってみて」と言っても、
背中や肩ががちがちに固まっているので、
肺を広げらず、
ほとんど息が吸えていませんでした。
息を吸おうとしても、
1cmも、肩が上がらないのです。
そこで、まず、アロマランプを灯し、
好きな香りを選んでもらい、
部屋中に香りを漂わせました。
嬉しそうな顔をしているところで、
「手を触ってもいい?」と聞いて、
ハンドケアを行いました。
「足もいい?」と聞くと、
眠そうに、「いいよ」と答えてくれます。
ゆったりと気持ちの良いフットケアをした後、
もう一度、聞いたのです。
「息を吸ってみて」と。
すると、どうでしょう。
肩が5cmも上がるほど、
息が吸えるようになっていました。
アロマやマッサージで、癒され、
心の緊張がとけることによって、
息が吸えるようになったんですね。
このように、
心の緊張と呼吸は、
密接な関係があるのです。
なので、呼吸法を知っておくと、
感情が高ぶったときに、
自分で落ち着かせることができるし、
仕事でひどく疲れたとき、
寝る前に行うことで、
良質の睡眠を取ることができるようになります。
呼吸法の練習を始める前に
呼吸法の練習は、
椅子に座ったままでも、
練る前のベッドの中でも、良いのですが、
できれば、静かな環境で行いましょう。
呼吸法の練習を始める前に、
まず、何度か深呼吸を行います。
ゆっくりとした静かで深い規則的な呼吸を
することから始めると良いです。
呼吸法を知らない人は、
息を吸うことには意識を向けますが、
息を吐くことには、気を配っていません。
なので、最初は、
意識的に、
肺から空気を絞りだす練習を
する必要があります。
最も簡単な呼吸法
呼吸法には、いろいろありますが、
最もシンプルで行いやすい呼吸法を一つ、
ご紹介しましょう。
1、普通に息を吐きます。
肺のなかにまだ空気が残っているので、
それを絞り出すように吐き出します。
胸とお腹の筋肉を使って、息を吐き切ります。
2、今度は、口を閉じて、鼻から息を吸います。
限界まで吸ったら、そのまま止めます。
しばらく止めた後、
口からふーっと一気に吐き出します。
このとき、体は、一緒に脱力しています。
そのまま、
緩んだ状態を気持ちよく味わいましょう。
さあ、ここからが本番です!
3、心の中で、数を数えながら呼吸法を行います。
(1)まず全部息を吐き切ります。
(2)口を軽く閉じて、
一つ、二つ、三つ、四つと
心の中でゆっくり数を数えながら、
鼻から息を吸います。
(3)息を止めて、
一つ、二つ、三つ、四つ、五つ、六つ、七つ。
(4)息を吐いて
、一つ、二つ、三つ、四つ、五つ、
六つ、七つ、八つ。
これだけです。
たったこれだけですが、これを継続することで、
皆さんが想っておられる以上の効果があります。
お金も時間もかからない最大最強の健康法
ぜひ、お試しくださいね。