こんにちは。
墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。
さて、今回は、
アロマテラピーで用いられる最も有名かつ有用な精油、
ラベンダーについて、解説したいと思います。
一家に一本あると、とても重宝する
一押しの精油なのです!
何故、一家に一本かというと、ラベンダー精油は、
傷薬にも、化粧品にも、芳香剤にも、入浴剤にも、
眠剤にも、マッサージオイルにもなり、
さらに空間を浄化するスピリチュアル効果も持つという、
優れものだからです。
「アロマテラピーの精油の中で、最も好きな香りは?」
と問われたら、
私は、「ネロリ」と答えるでしょう。
しかし、アロマテラピーの精油の中で、
「1本だけ選ぶとしたら?」と問われたら、
私は、迷わず「ラベンダー」と答えます。
ラベンダー精油は、
私の生活の中で欠かせない存在であり、
旅行に行くときでも、必ず持参していくものだからです。
ラベンダーのその素晴らしい効能効果について解説する前に、
そもそも、ラベンダーの精油って何?
と思われた方のために、簡単にご説明しておきますね。
目次
ラベンダー精油とは?
![](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2021/09/oil-1370569_1920.jpg)
ラベンダー精油とは、
アロマテラピーで用いられる精油の一つです。
アロマテラピーとは、
「アロマ」芳香、「テラピー」療法で、
植物から抽出した芳香成分(精油)を利用して、
美容や健康に役立てる自然療法のことです。
ラベンダー精油は、
ラベンダーのお花の部分から抽出された
天然100%のオイルで、
遮光された小さな小瓶に入って販売されています。
園芸店などに行くと、
さまざまな種類のラベンダーが売られていますが、
アロマテラピーの精油に使われるラベンダーは
最も効果が高い「真正ラベンダー」だけを用います。
シソ科
[Lavandula officinalis][Lavandula angustifolia]と
学名まで厳格に定められているんですね。
ラベンダーの精油は、
この真正ラベンダーのお花の部分を
水蒸気蒸留法で抽出して、作ります。
![](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2021/05/BB0C8046-0A58-4403-8795-653716EE97B3-scaled.jpeg)
この蒸留器は、手作り化粧品を作るために、
購入したものですが、これを見て頂くと、
わかりやすいかもしれません。
この蒸留器の右下のお釜の部分に精製水を入れ、
その上の円筒部分にお花をぎゅぎゅーっと詰め込みます。
ガスを点火して、お釜の水を沸騰させると、
水蒸気がお花部分を通り、長い管を通って、
![](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2021/05/26FCD7D8-05F8-4F1C-84FE-BBE21754E1F7.jpeg)
左側にある出口から、芳香蒸留水となって出てきます。
ものすごくよい香りがする蒸留水です。
この芳香蒸留水が、
お花の香り成分を含んだフローラルウォーターと
言われるものです。
私は、このフローラルウォーターを
化粧水として使っています。
![](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2021/05/A570A092-9CF2-4289-A349-2E7E76163182-scaled.jpeg)
フローラルウォーターの上に
うっすらと浮かぶオイル成分が精油なのです。
つまり、大量のラベンダーのお花から採れる精油は、
ほんのわずか。とても貴重なものなのです。
ラベンダーの名前の由来
![](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2021/09/lavender-g970128c75_1920.jpg)
ラテン語の「洗う」を意味する
「Lavare]からきています。
では、早速、その優れた効能について解説していきましょう。
ラベンダーの効能 その1 鎮静効果
![](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2021/08/IMG_2953-2.jpg)
ラベンダーの香りには、
神経の緊張を和らげる効果があります。
心の許容範囲を超えた激しい感情でさえも
鎮静させるといわれています。
感情面でいうと、
ストレスに対して立ち向かうのも困難な、
繊細で、自分を責めてしまいがちな人に特に適しています。
私は、薬局に、再就職した際に、
ラベンダーをよく使っていました。
覚えることがあまりに多すぎて、圧倒され、
緊張から不眠になっていたからです。
使い方(1)入浴剤アロマバス
浴槽にラベンダー精油を3~4滴たらし、
入浴するというもの。
精油は水に溶けませんので、よくかき混ぜます。
さわやかなラベンダーの香りが、
浴室全体にふわーっと立ち上ります。
ゆったりと、お風呂につかると、
得も言われぬ心地よさを感じ、
リラクゼーションを心ゆくまで堪能できます。
使い方(2) 吸入法
ハンカチやティッシュに、
ラベンダーを1~2滴たらし、香りを嗅ぎます。
なかなか寝付けないときなど、呼吸法と合わせて、
ラベンダーを垂らしたティッシュを枕のそばに置くと、
さらに効果的です。
使い方(3)芳香浴
電気式のアロマライトに、ラベンダーを数滴たらします。
不安な夜などに、アロマライトを灯すと、
その温かい灯に心が癒され、
ラベンダーのさわやかな香りで、
心が落ち着いてきます。
ラベンダーの効能 その2 鎮痙、鎮痛作用
![](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2021/09/tree-gfc97900ca_1920.jpg)
筋肉の凝りや炎症を鎮める作用があります。
使い方(4) 湿布
筋肉の緊張を和らげ、血行を良くしたいときは、
温湿布がお勧めです。
洗面器にお湯をいれ、ラベンダーを1~3滴たらし、
タオルを浸して絞り、患部に当てます。
筋肉を使いすぎたときなど、炎症を鎮めたいときは、
冷湿布がお勧めです。
洗面器に冷水を入れ、ラベンダーを1~3滴たらし、
タオルを浸して絞り、患部に当てます。
使い方(5) マッサージ
マッサージオイルで、
筋肉の凝った部分をマッサージすると、
血行が良くなり、筋肉がほぐれ、楽になります。
<マッサージオイルの作り方>
ホホバオイルやスイートアーモンドオイルなどの
ベースオイルを遮光瓶に入れ、
ベースオイル5mlに対して、ラベンダー1~2滴の割合で、
精油を加え、よく混ぜてから使います。
注意点
まれに、ベースオイルやラベンダーに
アレルギー反応が起きることがあるので、
実際にマッサージオイルを使う前に、
肘の内側に少しつけて反応がおきないか、
確かめてからマッサージしましょう。
ラベンダーの効果 その3 抗炎症作用 抗菌作用
![](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2021/09/lavender-g970128c75_1920.jpg)
アロマテラピーの生みの親ともいわれる
「ルネ・モーリス・ガットフォセ」の
火傷事件の話は有名です。
化学者であったガットフォセは、
実験中に爆発事故が起き、
火傷を負ってしまいました。
その時、手もとにあったラベンダー精油を
患部に塗ったところ、みごとに治癒したというのです。
このことがきっかけとなり、
彼は、精油研究に没頭することになり、
のちに「アロマテラピー」という言葉を生み出したのです。
使い方(6)傷薬
通常、アロマテラピーで用いられる精油は、
作用が強力なので、
原液で用いることはありませんが、
ラベンダーは、原液で用いることができる
唯一の精油です。
私は、軽い火傷の場合は、
ラベンダー精油の原液を患部に塗布します。
火傷をした場合は、
まず、患部をきれいな水で洗い流し、
冷やした後に、ラベンダー精油を塗布します。
注意点
水膨れ以上の重度の火傷の場合は、
病院に行った方が良いと思います。
ラベンダー精油には、
抗菌作用だけでなく、皮膚組織の再生能力もあるので、
ちょっとした傷には、ラベンダー精油を原液で使います。
傷口を水道水で洗い流した後、
傷口にラベンダーを1~2滴たらし、
バンドエイドを貼ります。
ラベンダー効果 その4 スキンケア効果
![](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2021/09/essential-oils-1433694_1920.jpg)
使い方(7)美容オイル
肌荒れ予防効果や美肌効果、
アンチエイジング効果があるだけでなく、
メンタルにも、優れた効果がある美容オイルとなります。
<美容オイルの作り方>
マッサージオイルの作り方で、濃度を薄くすれば、
美容オイルとして使えます。
ベースオイル10mlに対して、ラベンダー1滴
顔の肌は、体部の肌より、敏感なので、
濃度を半分に薄めて作ります。
注意点
敏感肌の方もいらっしゃるので、
ご使用になる前に、顎の下などに、
少し塗布してみて、
炎症が起きないようであれば、
お顔全体に塗布します。
ラベンダー精油を使ってはいけない人
![](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2021/09/essential-oils-g5c3ba6e49_1920.jpg)
妊娠中、授乳中の人 乳児、幼児には、使わないようにしましょう!
ラベンダー精油を購入する際の注意点
![](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2021/09/oil-1370569_1920.jpg)
精油やベースオイルを購入する場合は、
必ず、
生活の木やニールズヤードなどの
アロマテラピー専門店で購入してください。
その理由については、以下の記事の最後に記載していますので、
参考にしてくださいませ。
まとめ
![](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2021/09/lavender-g970128c75_1920.jpg)
今回は、
ラベンダーの優れた効果と使い方について、
解説いたしました。
ここに挙げた内容は、ほんの一部ですが、
ラベンダー精油の万能なミラクルな力を
ご理解いただけたでしょうか?
今回は、ここまです。
最後まで、お読みくださりありがとうございました。
次回、またお会いしましょう。