【顔彩で描く絵手紙シリーズ】ヒメコブシの描き方:握り拳はパアッと広げて緊張を解こう!

こんにちは。
墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。

今回は、「顔彩で描く絵手紙シリーズ」として
「ヒメコブシ」の描き方をお届けします。

墨彩画初級レベルとなります。

簡単に描ける割には、ピンクの優しい絵手紙になっていますので、
ぜひ、お楽しみください。

ヒメコブシの正式名称は、四手辛夷「シデコブシ」です。

同じモクレン属に分類されますが、
「コブシ」とは異なります。

というわけで、
いつものように、まず「ヒメコブシ」について
解説してから、描き方動画をお届けしますね。

絵を描く上で、植物についての知識を得ることは
とても大事なことだと思うのです。

植物に対する思い入れが深くなるからです。

どうせ描くのなら、愛情を持って描きたいですよね。

続いて、もう一つのテーマである
「ぱあっと握り拳を広げて緊張を解こう!」というテーマで
自然療法の立場で、「緊張のときほぐし方」についてのお話をします。

話題満載ですので、最後まで、ぜひお読みください。

目次

白麻紙と画仙紙で異なる「ヒメコブシ」

額に入った上の絵は、
以前、白麻紙に描いたものです。

白麻紙は、画仙紙より紙質が丈夫なので、
さらに細かく描きこむことができますし、
また背景を塗ることもできるので、
全体として、画仙紙よりもやわらかい表現になりますね。

こちらは、中級講座で描くレベルになります。

今回は、同じ写真を使って、同じ構図で、
画仙紙のハガキを縦にして描きました。

白麻紙に描いた作品よりも、おおまかな表現ですが、
ぱあっと明るい印象になりました。

ヒメコブシとは

S. Hermann & F. RichterによるPixabayからの画像

モクレン科モクレン属の落葉性中高木で日本固有種です。

ヒメコブシの正式名称は、四手辛夷(シデコブシ)といいます。

シデコブシの名前は、花の形がコブシに似ていて、
また花びらがしめ縄や玉串につける紙(四手)のように見えることに
由来します。

でも、ピンクの色が可愛いので、私は「ヒメコブシ」と
呼んでいます。

実は、コブシとヒメコブシは異なります。

コブシとヒメコブシの違いとは

コブシ

acariaによるPixabayからの画像

ヒメコブシ

コブシは樹高10mを超える高木ですが、
ヒメコブシの樹高は1〜8mほどで大きく育ちません。

コブシの花色は白で、花弁は6枚なのに対し、
ヒメコブシは、白からピンク色の花弁12〜30枚で
構成されていて、一つ一つの花弁は細長いリボン状になっています。

ヒメコブシは純絶滅危惧種?

MopsgesichtによるPixabayからの画像

ヒメコブシは、日本の固有種で、岐阜、愛知、三重県の
ごく限られた地域にしか自生しておらず、
「生きた化石」とも呼ばれる貴重な植物なんです。

しかし、自生地では、道路工事やゴルフ場、商業地などのため
土地造成や埋め立てが行われ、自生地の消失などのため、
ヒメコブシは、「純絶滅危惧種」に指定されてしまいました。

私たちが街で見かけるヒメコブシは、園芸種ですね。

コブシの名前の由来とは?

May_hokkaidoによるPixabayからの画像

コブシの名前の由来は、
コブシの果実の形が、幼児の「握り拳」に似ていることから
つけられたと言われています。

また「ヒメコブシ」は、
コブシよりも小さいことから「ヒメ」と呼ばれるようになりました。

描き方動画

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Youtubeの「桂颯」「さわやか墨彩画教室」では、

他にも、さまざまな描き方動画を

アップしていますので、お気軽にご覧いただけます。

そして、Youtube動画の詳しい解説は、

こちらのブログで行なっています。

つまり、両方をご覧になると、

しっかりご理解いただけると思いますので、

よろしくお願いいたします。

握り拳はひろげよう!

klimkinによるPixabayからの画像

私たちの体にとって、もっともよい環境とは
「緊張」と「弛緩」のバランスがとれている状態です。

昼間、仕事をしているときは緊張が連続しますが、
終わった後は、体を横たえてゆっくり弛緩することが大切です。

しかし、現代の目まぐるしい生活の中では、
強い「緊張」にさらされ続けたままで、
ゆったりと「弛緩」する余裕がなくなっている人が多いのではないでしょうか?

緊張状態というのは、拳をぐっと握った状態で、
全身に力が入っています。

これは、自律神経の交感神経が亢進している状態です。

筋肉は、硬く硬直し、そのまま放っておくと
「凝り」という状態になりますね。

時には、背中が板のように固まってしまうことがあります。

かつて私は、薬剤師で調剤薬局に勤めたことがありますが、
新人の頃は、毎日が緊張状態で、
まさに、肩こりを通り越して、背中が板のようになっていました。

患者さんの命に関わるので、
絶対に薬を間違えてはいけません。

しかし、数えきれないほどたくさんある薬の種類と特徴を
覚えるのは容易ではない上に、
薬局では、次から次へと処方箋が舞い込んできて
息つくひまもありません。

緊張は、帰宅してからも続き、
夜寝ている間も、歯軋りするほど
全身の硬直はほどけませんでした。

こういう状態が長く続くと、どうやって体の緊張をほぐせば良いか、
わからなくなってしまうんですね。

しかし、こういう時ほど、意識的に
心も体も「弛緩」、つまりゆるめなければいけません。

「副交感神経」が亢進し、
体の緊張がほぐれ「弛緩」している状態の中で
疲れがとれ、体は回復し、病気を防いでくれるからです。

硬く握った拳は、意識的にぱあっと
広げて緩める必要があるのです。

当時、私は、すでに自分で緊張をほぐせなくなっていたので、
友人のセラピストに頼んで、
全身のマッサージを行なってもらいました。

今だったら、ヨガや以下の方法で、緊張を緩めることができます。

緊張を緩める方法

klimkinによるPixabayからの画像

全身を一度にゆるめようと思ってもなかなかゆるみません。

そこで、からだを一部分に区切って、上から下まで
順番に緩めていきます。

夜、寝る前に行うと効果的です。

仰向けにごろんと寝たら、
まず、頭に意識を集め、息を吸います。
意識は頭に置いたままで、からだじゅう、いっぱいになるまで
息を吸い込みます。

次に肛門とのどを閉じて、少し止め、
今度は、吸い込んだ息を一気に脱力しながら吐き出します。

吐き出すときは、頭を吹き飛ばして、
無くしてしまうつもりで思いっきり吐き出します。

「あれ、頭がなくなってしまった」と思えたら
上出来です。

同じ要領で、首、右手、左手、胸、腹、
骨盤、右足、左足と、息で吹き飛ばしていきます。

これを何回か行なっていると、
とても良い気分になります。

渓谷や森の奥など大自然の中で
ゆったり寝転んでいる気分になって
全身に光を浴びましょう。

そして、最も心地の良い深い呼吸を
しばらく行います。

こうすることで、からだは「弛緩」し、
熟睡できるようになります。

よろしければ、「自然療法のお話」最大最強の健康法
呼吸法についてもご覧ください。

まとめ

Hans BraxmeierによるPixabayからの画像

今回は、「顔彩で描く絵手紙シリーズ」として
「ヒメコブシ」の描き方をお届けしました。

白麻紙と画仙紙で描いた時の違いや
「ヒメコブシ」についての植物情報、
また、「握り拳はパアッと広げて緊張を解こう!」という
テーマで、緊張のほぐし方について解説いたしました。

いかがだったでしょうか?

今回は、ここまでです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

また次回、お会いしましょう。