「筆のお話」第1回  筆の各部分の名前、付立筆、面相筆、彩色筆について解説します。

こんにちは。
墨彩画家でセラピストの桂颯
(けいそう)です。

みなさん、

「使い勝手の良い筆が欲しいんだけど、
種類が多すぎて、どの筆を選んだらよいかわからない」
お困りの方、いらっしゃいませんか?

画材店に行っても、
あまりにたくさんの種類があって、
迷ってしまいますよね。

そこで、今回

「筆のお話」シリーズ第1回として、

そういうお悩みをお持ちの方が、
画材店に行っても、自信をもって、

自分にあった筆を選ぶことができるようになるための講座を

準備いたしました。

 

筆の種類は、たくさんあるので、

数回に分けて解説したいと思います。

また描く絵の大きさ、表現の幅、上達具合によって、
使う筆の種類は徐々に増え、変化してくるので、
最初から、すべての知識を持つ必要もありません。

なので、初心者が使う筆から順番に、
数回にわけて、シリーズで解説していくことにしました。

第1回では、

「墨彩画はじめの一歩 画材をそろえよう」の中で、

ご紹介した、初心者が使う面相筆、付立筆、彩色筆の3種類の筆について、
詳しく解説していきます。

墨彩画はじめの一歩 ①画材をそろえよう!

筆の各部位の名称


それぞれの筆の特徴を知るうえで、
まず、筆の各部位の名前を覚えておきましょう。。

筆の材質の特徴

 

筆は、さまざまな獣毛から作られています。
使う獣毛の種類によって、腰の強さや絵具の含み具合が
大きく変わってくるので、材質を知ることは
大変重要なのです。

使われる獣毛の種類は以下の通りです。

羊毛
羊毛と言っていますが、実は羊ではなく、
山羊の毛です。
毛質は柔らかく、絵具の含みが良いのが特徴です。

馬毛
胴毛、たてがみ、尻尾、足毛など全身の毛が使われ、
部位によって毛の硬さが異なります。

鼬(いたち)毛
毛質は、ほどよい硬さでしなやか、弾力があるのが特徴で、
初心者にも扱いやすい描き心地です。
細い線を描く筆に多く使われます。

鹿毛
毛質は、太くて硬く、弾力はありますが、まとまりにくいので、
穂の芯や筆の腰の部分によく使われます。

狸毛
毛先が細く、弾力があるので、面相筆などによく使われます。

その他
リスや猫などの毛も使われます。

以上、毛の材質の違いによる特徴を説明いたしましたが、
大まかに見分ける方法としては、

茶色い穂の筆は、硬め、
白い穂の筆は、柔らかめと覚えておくとよいでしょう。

面相筆について

穂が細く、毛の量が少ないので、
線描きに適した細筆です。

鼬や狸の毛が用いられることが多く、
しなやかで弾力に富んでいます。

腰が強く、穂先がしっかりしているので、
輪郭線や細かい描写に適しています。

墨彩画では、下絵を描く際に用います。
穂は細いので、美しく均一な線が描けます。

写真は、私が普段、愛用している面相筆の一部です。

描きたい絵の内容に合うような面相筆を求め、

次々に購入していたら、次第に増えていきました。

彩色筆について

彩色筆は、文字通り、絵具で色を塗りこむための筆です。

穂の芯には、腰を強くするために、狸毛、鹿の毛が、
穂の上毛には絵具を多く含ませることができる羊毛が
用いられています。

{上毛とは、芯毛の外側に薄く巻き付ける化粧毛}

付立筆(つけたてふで)について


別名、没骨筆とも呼ばれ、
輪郭線を描かず、面の濃淡で表現していく没骨法(もっこつほう)に適した筆と言われていますが、
実は、多彩な表現が可能です。

穂が長く弾力がすぐれ、水や絵具の含みが良いので、穂先を使えば線描きに、
穂全体を使えば面描きに使うことができます。

つまり、
付立筆は、
面相筆と彩色筆の両方を兼ね備えているとも言えます。

但し、
面相筆のような、均一な線描きはできません。
むしろ強弱のある変化に富んだ線を描くことに向いています。

万能筆について

実は、私は、
墨彩画を習い始めたころ、
筆の知識がまるでなかったので、
画材店に行って、
こういった万能筆を買ってきて、練習していました。

これでも、十分、描けましたので
全く不自由を感じませんでした。

毎回出される宿題をこなすことに精いっぱいで、

筆を選んでいる余裕などなかったというのが正直なとこです。

まとめ

今回の筆のお話 第1回は、
いかがでしたか?

墨彩画を習い始めた当時の、何も知らなかった自分に、

教えてあげたい内容に仕上げたつもりです。

さあ、これで、皆さんは、

画材店に行っても、しっかり筆を選ぶことができますね。

今回は、ここまでです。
最後まで、お読みくださりありがとうございました。

次回、またお会いしましょう。