【顔彩を知る!」葉っぱはどんな色で塗る? 緑系の顔彩で、椿、藤、萩の葉っぱを塗って、色の違いを会得しよう!!

こんにちは。

墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。

さて、今回は、顔彩についてのお話です。

顔彩は、

日本伝統の色合いで懐かしい味わいがあります。

 

何故なら、顔彩は、

日本画で使われる絵具と同じ顔料が

使われているからです。

日本画を描くとなると、

高い岩絵具を買ったり、膠で溶いたりと、

作業が大変です。

 

しかし、顔彩を使えば、とても簡単に

日本画のような絵を描くことができるんですね。

【墨彩画の作品集 ハスの花と小鳥】限りなく日本画に近い墨彩画を描く

 

これは、「さわやか墨彩画教室」で、

度々お話ししていることです。

実は、
「さわやか墨彩画教室」でご紹介している
「顔彩だけで描く日本画」とは、墨彩画のことです。

 

残念ながら、墨彩画は、

日本画や水墨画に比べて知名度は高くありません。

 

「墨彩画? 聞いたことないなあ」という人が、

ほとんどではないでしょうか?

しかも、私が推奨する墨彩画は、

一般的な墨彩画とは少し異なります。

 

どうやったら、この素晴らしい描法を

多くの方に伝えられえるかなあと

日々、苦戦しているところであります!!

 

さて、今回から、
墨彩画で使う顔彩について、

もう少し、つっこんだ解説をしていきたいと思います。

顔彩とは?

顔彩は、日本画と同じ顔料に、

膠やアラビアゴムを加えて練り合わせ、

角皿に詰めたものですね。

 

水を含ませた筆でなぞれば、

簡単に絵具を取ることができる便利な絵具です。

 

今回は、顔彩の中でも、

緑系の顔彩をいくつかご紹介していきたいと思います。

はじめの一歩の講座でお勧めしたのは、
吉祥の顔彩24色でしたね。

この中に含まれる緑系の顔彩は、
若葉、青瓷、青草、群緑、緑青で、

よく葉っぱの色塗りに使われます。

私は、この他に、

黄草、古代緑青も、よく使います。

では、それぞれ、どういう色なんでしょうか?

葉っぱに塗ると、どういう感じになるのでしょうか?

今回は、椿、藤、萩の葉っぱを題材に、
顔彩を単色で塗って、

色比べをしてみたいと思います。

いろんな形の葉っぱを主人公にしたい!

葉っぱには、さまざまな形があります。

小さな小さなグリーンパウゼのお庭でも、
数十種類の葉っぱが育っています。

けれど、葉っぱだけで、

主人公になることはあまりありませんよね。

 

けど、藤の葉っぱは、お花が咲いてなくても、

新芽の若葉は色鮮やかで美しいし、

一枝にスマートな葉が

11~19枚つらなっている姿はユニークです。

 

椿だって、桜だって、お花が咲いていなければ、
葉っぱは忘れられた存在ですが、

それぞれに美しい。

私は、そんな葉っぱたちも主人公にしてみたい。

そんなわけで、顔彩の色の説明のために、
登場していただくことにしました。

葉っぱは、必ずしも緑で描かれない?

墨彩画 山茶花

実は、
墨彩画や日本画で葉っぱを描く場合、
葉っぱの色は、必ずしも、

緑系に限定されることはありません。

 

お花を引き立たせるために、

墨だけで描く場合もあるんですね。

 

なので、葉っぱの色をどうしようか、
いつも悩むところなんですね。

 

実は、葉っぱの色選びは、奥が深い。

 

という前置きはさておき、

早速、色を見ていきましょう。

 

顔彩の若葉と青草  「藤の葉っぱ」

 

藤は、枝の両側に葉っぱが、

整然と並んでいて、なんだかすっきり気持ちいい。

実は、生命力が旺盛で、お庭の暴れ者です。

どんどんつるを伸ばして、

どこまでもどこまでも進んでいくので、

しょっちゅう剪定しなくてはなりません。

 

最近では、雑草のつたと絡まり合って、

わけがわからなくなってしまいました。

そんな元気な藤の葉っぱを、
若葉(わかば)と青草(あおくさ)の単色で

塗ってみました。

単色というのは、他の色を混ぜないで、

一色だけということです。

 

下の小さい葉っぱは、若葉(わかば)、

上の大きい葉っぱは、青草(あおくさ)です。

 

せっかくですから、青草は、

下の葉で、少しぼかしを入れてみました。

青草を塗った後、水筆でぼかしていく手法です。

青草の濃い色と薄い色の対比がわかりますね。

 

若葉の色は、本当に若い葉っぱの色ですね。

良いネーミングです。

 

顔彩の緑青と青瓷  「バラの葉っぱ」

このバラの葉っぱは、

一枝に5枚の葉っぱがついていますね。

 

これ、バラ独特の葉っぱの形ですので、
知っておくと、描く時に便利です。

 

でも、お花に近い方では、3枚葉、

下方にいくと7枚葉になったりします。

 

このバラの葉っぱを緑青(ろくしょう)と

青瓷(せいじ)で塗ってみました。

 

上の葉っぱは、緑青。

下の葉っぱは、青瓷です。

二つの色を比べてみると、
この緑青は、ちょっと鮮やかすぎで、

使いづらい気がしますね。

なので、私は、青瓷をよく使います。

 

実は、天然岩絵具の緑青は、

もっと透明で明るいけれでも、

深みのある素敵な色をしています。

 

天然岩絵具の緑青の原石は、マラカイト。
やはり、天然の岩絵具の美しさにはかないません。

 

顔彩の緑青は、

人造岩石でつくり新岩絵具の松葉緑青に

近い色だと思います。

 

顔彩の群緑と鶯茶緑  「椿の葉っぱ」

椿の葉っぱは、厚目で光沢があり、

形といい色といい、とても美しい葉っぱです。

 

この葉っぱを、群緑(ぐんろく)で塗ってみました。

群緑は、緑青に青系の顔彩を足したような青系緑の色ですね。

真っ赤な椿の花に、生える色かもしれません。

 

下の葉っぱは、

使う頻度の高い鶯茶緑(うぐいすちゃろく)で、

塗ってみました。

左の葉は、墨で混色してみました。

 

墨で混色した鶯茶緑は、

葉っぱによく使用される風情のある色です。

 

顔彩の黄草と古代緑青 「萩の葉っぱ」

萩の葉っぱは、円くて本当にかわいいです。

夏に10日ほど、留守をしたため、

植木鉢で植えていた萩は、

ほとんど枯れてしまい、

今年はお花は無理かなあと諦めていたのですが、

なんと、

わずかに残った枝につぼみがたくさんついていました。

今年も、萩のお花のハガキ絵が描けそうです。

 

さて、この萩の葉っぱは、

古代緑青(こだいろくしょう)と

黄草(きくさ)で塗ってみました。

 

どちらも、落ち着いた色合いで似ていますね。

 

古代緑青は、青瓷+本藍

黄草は、青草+鮮光黄を混色してもできます。

上が、古代緑青
下が、黄草でぬったものです。

実は、私は、この両方の顔彩をよく使うので、
顔彩チューブ絵具でもっています。

まとめ

画像では、ちょっとわかりずらいかもしれませんが、

なんとなくでも、色の違いはわかるでしょうか

今回は、
【顔彩を知る!】葉っぱはどんな色で塗る?

緑系の顔彩で、椿、藤、萩の葉っぱを単色で塗って、

色の違いを会得しよう!!

をテーマに、顔彩の色の違いを比べてみました。

同じ緑系の顔彩でも、印象がかなり違っていましたね。

いかがだったでしょうか?

これからも、さまざまな葉っぱを取り上げて、

今度は、混色したり、濃淡をつけたりして、

描き比べてみたいと思っています。
楽しみにしていてくださいね。

今回は、ここまでです。

最後までご覧くださりありがとうございました。

また次回お会いしましょう。