【顔彩で描く花の絵シリーズ】山茶花の描き方、最も重要な「紙の選び方」についても解説します。

こんにちは。

墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。

 

 

さて、今回は、

山茶花のハガキ絵の描き方を通して、
墨彩画を描く際に最も重要な紙の選び方について、

解説したいと思います。

 

というのも、私は、紙の選び方がわからず、

何年も苦労してきたからです。

 

自分が思うように描けないのは、

絵の技術が未熟だからと思っていましたが、
今考えれば、適した紙を選んでいれば、

もっと早くに表現力があがっていたのではないかと思います。

 

墨彩画を描く際には、

紙選びは、最重要課題です。

実は、墨彩画で使う紙は、
描法によって、変える必要があるからです。

そのことがわかるまで、

随分、たくさんの種類の紙を購入し、

試行錯誤を繰り返しすという

回り道をしてきました。

 

今回は、

相当の出費と時間をかけて学んできた内容について、

皆さんに、惜しみなくお伝えしようと思いますので、

楽しみにしていてくださいね。

 

これまで、何度もお伝えしてきたように、
墨彩画には、二種類の描法、

没骨法と鉤勒法があります。

この二種類の描法は、全く異なる描き方をします。

椿を鉤勒法と没骨法の二つの描法で描いてみました

 

没骨法(もっこつほう)は、

下絵なしに、筆の技を使って、

お花や動物などを、直接紙に描いていきます。

 

当然、「椿の描き方」、「牡丹の描き方」、

「バラの描き方」のように、

それぞれの花の描き方というものがあるので、

その技法を学んでいきます。

 

一方、鉤勒法では、

スケッチを元に、下絵を作成し、

紙に転写して、墨で骨描きして、

着彩していきます。

 

下絵をしっかり作成し、着彩の方法を学んでいけば、

高度な筆の技を必要としないので、

だれでも、時間をかければ、着実に描いていけます。

というわけで、

「さわやか墨彩画教室」では、
誰でも気軽に描けるように、

鉤勒法による描き方をお伝えしているんですね。

 

没骨法に適した紙は?

 

没骨法に適した紙は、「画仙紙」です。

通常、初めて墨彩画を習う場合、

没骨法であれ、鉤勒法であれ、

最初は、「画仙紙」を使うのでが一般的です。

 

私も、レッスンの最初に、先生から、

「画仙紙」に描くように指導を受けました。

 

「が・せ・ん・し」???
始めて耳にした単語に、

戸惑ったことを覚えています。

 

私が初めて習った墨彩画は、

小菊やバラや牡丹などの没骨法による描法で、

しかも、掛け軸になるような大きな絵の模写だったのです。

 

そこで、私は、画材店に行き、

半切サイズ(136.6×33.5cm)の画仙紙を

とにかく手当たり次第、数種類買いました。

半切サイズは、掛け軸を描くのに適したサイズだったのです。

 

でも、画仙紙の中には、

にじみ度にいろんな種類があるということを知ったのは、

随分後のことです。

 

何故なら、没骨法で描く場合、

多少、紙のにじみが多かろうと、少なかろうと、

関係なく、描けるようになる必要があったからです。

 

にじみの多い紙であれば、

筆の水分量を少なくし、

筆を動かすスピードを早くすれば、対応できるからです。

そうなのです!!

没骨法は、筆の技が必要とされる技法なのです。

 

白浪先生は、どんな紙でも描けるとおっしゃっていましたから。

 

でも、たとえ没骨法であろうと、

初心者には、にじみの多い紙は不向きだと思います。

 

お手本を見ながら描いていると、

どうしても筆の動きはゆっくりとなり、

にじんでしまうからです。

私は、それを知らなかったので、何年も苦労しました。

 

画仙紙の種類には、どんなものがあるの?

 

画仙紙には、中国産の画仙紙と、

日本産の画仙紙(和画仙)があります。

 

中国産の画仙紙は、稲藁に青檀の樹皮を混合さ
せたものと言われています。

中国産の画仙紙は、墨色の発色がよいけれでも、

使いこなすには、筆のテクニックが必要といわれています。

日本産の画仙紙は、

竹、稲藁、楮、三椏などの繊維を原料としています。

和画仙は、墨のにじみが深いとされています。

 

それぞれ機械漉きと手漉きがあり、

また、厚みのあるもの、薄いものなど、

紙の厚さも様々です。

 

一般的に、画仙紙は、

書道や水墨画に向いていて、

理想の書画用紙と言われています。

 

没骨法は、もともと、

書道や水墨画の技法からきているものなので、

画仙紙が適しているんですね。

 

鉤勒法に適した紙は?

日本画で使われる紙、にじみのない紙が

適しています。

 

何故なら、日本画は鉤勒法で描かれるからです。

墨彩画では、使う絵具が、顔彩であるのに対し、
日本画では、岩絵具という違いがあるだけだからです。

日本画については、詳しくありませんが、
「雲肌麻紙」という紙や絹に描くことが多いようです。

但し、この紙は、非常に高価です。

97×188cmで、7000円くらいします。

こんなに高くては、練習用に使えませんよね。

 

そこで、私は、もっと安価な

白麻紙ドーサ引(厚口)を使っています。

 

ドーサ引というのは、

にじみ止めのドーサが引いてあるものです。

 

世界堂の店舗で、

60×90cmで1280円で購入できますが、
残念ながら、通販では販売されていません。

紙市楽座では、97×188cmで5610円で販売されています。

紙市楽座 白麻紙ドーサ引

白麻紙ドーサ引でしたら、

雲肌麻紙には負けますが、
全くにじみがないので、

じっくり丁寧に描きこむことができます。

 

しかし、それでも初心者向きとは言えません。

練習用にしては、高価だからです。

 

なので、

初心者用としては、

にじみの少ない画仙紙で練習されることをお勧めします。

 

また、骨描きや顔彩の練習用としては、
にじみの少ない書道用紙を使うと良いと思います。

 

私は、初心者のころ、

安価な1000枚の書道用紙を買って、

どんどん練習しました。

 

筆や顔彩に慣れたところで、

中級コースに進み、

白麻紙を購入されることをお勧めします。

ハガキ絵用でしたら、

画仙紙のハガキ、にじみ度☆一つが良いでしょう!

山茶花の描き方動画

この動画では、

にじみやすい画仙紙とにじみにくい画仙紙のハガキ、

そして白麻紙ドーサ引のハガキに、

同じ山茶花の絵を描き、

その違いについて解説しています。

 

にじみやすい紙の描きにくさ、白麻紙の描きやすさが

よくわかる動画になっていると思います。

 

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まとめ

今回は、紙の選び方について、動画を交えて

詳しく解説いたしましたが、いかがだったでしょうか?

 

私は、他にも、鳥の子紙や、楮紙、高知麻紙、絹など、

さまざまな媒体にチャレンジしてきました。

 

また機会があれば、その違いについても、
お伝えしていきたいと思いますので、

楽しみにしていてくださいね。

 

今回は、ここまでです。
最後まで、ご覧頂きありがとうございました。

またお会いしましょう。