【顔彩で描く鳥シリーズ】模写で学ぶ鷹の描き方① 現代版模写方法について解説します。 !

こんにちは。

墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。

さて、今回は、
「模写で学ぶ鷹の描き方」をテーマに、
ネットを駆使した現代版模写のやり方について、
2回に分けて、解説しようと思います。

 

一回目は、模写を行うための情報収集について

2回目は、実際に鷹を模写する描き方について

解説します。

 

模写とは、優れた作品を見ながら、
真似して絵を描きうつすことです。

絵を上達させるためには、
欠かせない大事な練習方法なんですね。

 

古くから日本の多くの絵師たちは、

古典の作品を模写することで、

筆づかいや技法、精神性まで読み取って習得し、

それを超えた独自の画風を確立していきました。

 

しかし、昔は、模写を行えるのは、

ほんの一握りの画家だけだったでしょう。

 

模写を行えるような優れた作品は、

簡単には入手できなかったからです。

 

しかし現代では、簡単に、

好みの絵の画像をダウンロードすることができます。

 

そこで、今回は、
そうしたネット情報を駆使した、

桂颯流、模写方法について解説したいと思います。

 

選んだモチーフは、「鷹」です。

 

植物と違って、動物はじっとしていないので、

実物を見て描くことは困難です。

 

しかも、猫や犬と違って、

「鷹」は、なかなか見ることはできません。

 

「鷹」を描こうと思ったら、
「鷹」の写真や過去の絵画作品を集めることから始めます。

目次

どんな絵を模写したいか?

どんな絵が描きたいか?

 

まず、自分がどんな絵を描きたいか、

誰の絵を模写したいか、知ることが大事です。

 

そこで、どんな「鷹」の絵があるか、

ネット検索します。

 

墨彩画で描かれることは少ないので、

墨彩画に近い「日本画」「水墨画」

そして「鷹」のワードで検索、

自分の好きな作品、描きたい作品を探します。

 

自分だけの練習で、公開することがなければ、
Googleなどで検索すればOKです。

 

しかし、模写した作品を

ブログやインスタグラム、

Facebookなどで公開するつもりなら、
著作権の問題があるので、

著作権フリーの素材を選ぶ必要があります。

著作権フリーの絵画画像を入手できるサイト

私がいつも利用しているのは、

パブリック・ドメイン」というサイトです。

 

このサイトでは、

著作権フリーの写真、画像、イラスト、

絵画素材が、自由にダウンロードできます。

 

「フリー画像を検索」の場所に、

「鷹」と入力すると、
「鷹」をモチーフにした写真やイラスト、

絵画など、たくさんの素材が出てきます。

今回、私が選んだのは、
小原古邨の「鷹」の絵です。

 

小原古邨(おはらこそん)は、

鳥の絵を得意とする版画家で、
さまざまな種類の鳥を生き生きと描いているので、
私の大好きな画家の一人なのです。

小原古邨については、こちらの講座を参照してください。

【墨彩画の参考資料】小原古邨を学ぶ

 

著作権フリーの写真を入手できるサイト

古邨の絵をそのまま模写しても良いのですが、

その前に、「鷹」の羽の構造や特徴について知っておくと

描く際に、とても役立ちます。

鳥の羽は、とても複雑だからです。

そこで、今度は、

「鷹」の写真を入手します。

 

このブログに、参考資料として

「鷹」の写真を掲載する場合も、

やはり著作権フリーの写真を入手しなくてはなりません。

 

私が、いつも写真を入手するために、

利用しているサイトは、Pixabayです。

 

 

「鷹」と検索すると、
次のように、たくさんの鷹の写真が表示されます。

 

スポンサー画像で有料のものがあるので、

無料画像であることを確かめた上で、

好きな写真をダウンロードします。

鷹の体の特徴や羽の構造について

次に、「鷹」の羽の構造を調べるために、
Googleで検索したり、手持ちの本で、調べます。

これらの画像は、著作権フリーではないので、

アップできません。

そこで、
先にダウンロードした画像に、

調べた情報を合体させて、ご紹介しますね。

① 目 鷹の大きな目は、どんな獲物も見逃さないという

鋭さがあり魅力的です。

② 嘴(くちばし) 獲物の肉を食いちぎるために、

鉤状(かぎじょう)になってます。

③ 頭部は、角ばって、がっしりした形です。

 

それぞれの羽には、役割があります。

初列風切(しょれつかざきり)は、

扇子のような動きをして、

前に進む力を生み出します。

 

次列風切は(じれつかざきり)

平行を維持したまま広がり、

体を浮かせる役割を持ちます。

 

雨覆(あまおおい)は、

風切を守る役目を負っています。

 

尾羽(びう)は、

広げて急ブレーキをかける役目を持っています。

 

鷹の腿には、

びっしりと羽毛が生えていて、

獰猛な雰囲気を与えています。

 

こうした特徴がわかると、

模写をする上で、参考になりますね。

まとめ

今回は、「鷹」の模写を行うための準備として、

絵や写真の素材集めについて、

鷹の特徴的な体の構造について、

解説いたしました。

いかがだったでしょうか?

今回は、ここまでです

最後までお読みくださりありがとうございました。

次回は、いよいよ「鷹」の模写の描き方について

解説していきます。

楽しみにしていてくださいね。

ではでは

次回、またお会いしましょう。