【顔彩で描く絵手紙シリーズ】ひまわりの描き方:太陽のように、力強く描くコツとは?

こんにちは。
墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。

今回は、「顔彩で描く絵手紙シリーズ」として
「ひまわりの描き方」をお届けします。

ひまわりは、夏の真っ盛り、
じりじり太陽が照りつけるような暑い日に、
明るく鮮やかな黄色いお花を咲かせ、
元気を与えてくれるお花です。

太くて大きい茎は、直立し、2mくらいまで
成長し、大きな花を咲かせる
向日葵は、なんとも豪快なイメージです。

「向日葵」(ひまわり)という名前は、
太陽の動きに併せて、お花の向きも合わせて回ることに
由来していますが、


私には、向日葵の花自体が、
太陽のように見えます。

外側の花びらは、まるで太陽フレアのようです。

さて、今回は、まず、ひまわりのお花の構造や性質など、
その面白い特徴について解説いたします。

次に、ひまわりをエネルギッシュに色鮮やかに描くコツについて
お話した後、描き方動画をご紹介します。

動画は、全ての行程を省略せずに、
わかりやすく丁寧に作成していますので、
ご覧になれば、ほぼ描き方をマスターできると思います。

盛りだくさんの内容ですので、
ぜひ、最後までご覧くださいね。

目次

ひまわりとは?

向日葵は、キク科の一年草。

原産国は、北アメリカ

冒頭にも述べたように、
「ひまわり」という名前は、
太陽の動きに合わせて、
お花の向きも合わせて回ることに
由来します。

けど、ひまわりが、太陽の動きに合わせて回るのは、
成長が若い時期だけで、
お花を咲かせる頃には動かなくなるのだそうです。

太陽の動きにあわせて花の向きを変えるわけとは?

ひまわりの茎に、太陽の光が当たる部分と当たらない部分との
成長の差によって、茎の先端が曲がり、
太陽の方を向くようになっているのです。

これは、成長ホルモンのオーキシンによるものです。

オーキシンは、茎の中で光が当たらない部分に移動します。

つまり、日陰側の茎の方のオーキシンの濃度が高く、
日なた側の茎より、早く成長するので、
茎の先端が曲がり、太陽の方を向くようになるんですね。

でも、このように、ひまわりが太陽の方向を向くのは、
お花が「つぼみ」の時までで、
お花が開花する頃には、茎の成長が止まってしまうため、
お花は動かなくなってしまいます。

面白いですね。

ひまわりにまつわるギリシャ神話とは?

水の精クリュティエは、太陽の神アポロンに恋をします。

しかし、アプロンには、女神カイアラピという相手がいます。

クリュティエは、片思いだったのです。

彼女は、嘆き悲しみ、涙して一日中空を見上げては、
アポロンが黄金の場所で東から西へと駆けるのを
見つめていました。

実らぬ恋の末、ずっと立ち尽くしていたクリュティエの足は
地面に根を下ろし、
向日葵へと姿を変えてしまったというお話です。

ひまわりの花言葉「あたなだけを見つめる」は、
この神話に由来すると考えられています。

悲しいお話ですね。

なんだか、萎れたひまわりが、うなだれたクリュティエに
見えてくるのは、私だけでしょうか?

ひまわりのお花の構造とは?

ひまわりは、一つの大きなお花のように見えますが、
実は、たくさんの小さなお花が集まってできています。

これは、キク科植物の特徴なんです。

この小さなお花は、二種類あり、
外側の花びらのように見える部分を、「舌状花」
中央の部分を、「管状花」と言います。

菅状花は、外側から内側に向かって、
開花していきます。

中央の黒くつぶつぶに見えるところは、
蕾なんですね。

黄色い点々は、花粉です。

過去にも、ひまわりガーデンの写真集や
ゴッホのひまわりにまつわるお話など、
記事を書いていますので、
こちらも、ぜひ、ご覧ください。

描き方3つのポイント

ポイント1、太陽フレアのような色鮮やかな花びら

花びらの根本に紅を射すことで、
花びら一枚一枚に変化をもたせ、
炎のようなエネルギーを表現します。

(動画をご覧になった後、この説明文を読むと、
よりわかりやすいと思います)

筆全体に鮮光黄を含ませ、
筆先にだけ、紅を取り、
一筆で、花びらを着色します。

筆先は、花びらの内側に向け、
花びらの先端に向かって、筆のはらを
押すように塗ると、
花びらの中で、きれいなグラデーションができます。

最初に、花びら全体に鮮光黄を下塗りした後、
紅を二度塗りする方法もありますが、
これよりも、一筆で塗る方が、
より色が鮮やかになります。

筆先にとる紅の色は、
絵皿の中で、鮮光黄と混色して、
赤みの強いものや弱いものなど、
一枚一枚、花びらに変化を持たせます。

ポイント2、ひまわりの生命力を葉っぱで表現

葉っぱの下絵を描く際には、筆先に少し力を入れ、
一気に力強く描きます。

葉っぱの色の二度塗りでは、
太陽の光に少し焼かれた状態を表現するために、
葉っぱに黄土や岱赭を描き入れます。

ポイント3、ひまわりをハガキのど真ん中に置くことで、
      ひまわりの力強さやパワーを表現

ひまわりは、横向きや下向きではなく、
真正面から、カッと開いた状態にして
「どうだ!!」といばっています(笑)。


      

描き方動画

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そして、Youtube動画の詳しい解説は、

こちらのブログで行なっています。

つまり、両方をご覧になると、

しっかりご理解いただけると思いますので、

よろしくお願いいたします。

まとめ

今回は、「顔彩を使った絵手紙シリーズ」として
「ひまわりの描き方」をお届けしました。

まず、ひまわりの面白い特徴(太陽の移動に伴って、花の向きをかえる性質)や、
ひまわりにまつわる悲しいギリシャ神話について、
お花の構造などについて、解説いたしました。

次に、描き方ポイントを3つ、説明した後、
描き方動画をご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

今回は、ここまでです。

最後までご覧くださり、ありがとうございました。

また次回、お会いしましょう。