【顔彩で描く絵手紙シリーズ】ピンクのハナミズキの描き方:絵の上達のコツとは?

こんにちは。
墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。

今回は、「顔彩で描く絵手紙シリーズ」として
ピンクのハナミズキの描き方をお届けします。

桜の花が散り終わった頃、街路樹や庭木の花として
街中をいっせいに白やピンクで彩ってくれるハナミズキ。

今では、どこにでも当たり前に咲いていますが、
その歴史は浅く、なんと日本に入ってきたのは、
明治時代なんですね。

実は、ハナミズキは、アメリカ原産で、
アメリカを代表する花木なんです。

1912年、日本からアメリカに桜の苗木が
寄贈されたのですが、

その桜寄贈100周年に、その返礼として、
今度はアメリカから日本に、ハナミズキが寄贈され、
日本各地に植樹されていったのです。

ハナミズキは、日米友好のお花なんですね。

目次

ハナミズキとは

ミズキ科ミズキ属落葉高木です。

アメリカ原産で、日本のヤマボウシに似ていることから、
ハナミズキは、別名アメリカヤマボウシとも呼ばれています。

開花期は、4月中旬から5月中旬で
花色には白、ピンク、赤があります。

花びらに見える部分は、総苞(そうほう)と呼ばれる葉っぱの変形で、
お花は、その真ん中にある黄緑色の粒々なんですね。

ちょっとびっくり!

その一粒が、一つの花で、花弁4枚、雄しべ4本、めしべ1本
から構成されています。


Marjon BestemanによるPixabayからの画像

この画像では、中心にお花が咲いているのがわかりますね。

描き方ポイント

ポイント1 総苞の窪みを描く

なんといっても、ハナミズキの特徴は、
花びらみたいに見える総苞の先端の窪みでしょう。

これを描き入れることで、ハナミズキらしさが表現できます。

植物の形には、必ず、何らかの意味があります。

なぜ、こうした窪みが必要だったのか、わかりませんが、
ひょっとしたら、総苞が開く前の段階(下の画像)で
必要になっているのかもしれませんね。

それにしても、不思議な形ですね。

ポイント2 総苞に葉脈を入れる

ハナミズキの写真を見ると、わかるように
総苞には、細かな葉脈が入っていますね。

これを描き入れると、ハナミズキらしくなります。

動画の中で説明したように、
細い線を描くためには、
使い勝手の良い面相筆(小)を選ぶ必要があります。

特に、高級な筆である必要はなく、
イタチの毛など、コシのしっかりした材質の筆であれば、
1500円前後の筆でも、細い線は描けます。

細い線を描くには、顔彩の濃度も重要です。

濃度が濃すぎると、線が途中で切れてしまいますし、
薄すぎると、線が太くぼやけてしまいます。

まずは、やってみること!!です。

面相筆に慣れて、何度も線を引いていれば、
自然と細い線が描けるようになります。

細い線が描けるようになれば、
描く世界は、格段に広がりますよ。


描き方動画

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そして、Youtube動画の詳しい解説は、

こちらのブログで行なっています。

つまり、両方をご覧になると、

しっかりご理解いただけると思いますので、

よろしくお願いいたします。

絵の上達のコツ

絵手紙でも、他の種類の絵でも、音楽でも、
どんな習い事であろうと、同じだと思いますが、
毎日あせらず、気負わず、淡々と
こつこつ練習していくこと、
それ以外にないと思います。

わたしの墨彩画の先生は、
よく「一歩一歩ね」とおっしゃっていました。

「うわー、まだまだなんだ。気が遠くなるなあ」
「早く上手になりたい!」とどんなにあせっても、
急にうまくはならないんですね。

その道のりが、奥深く、価値あるものならなおさらです。

毎日一歩づつ。

あせらず、怠けず、描くことを習慣化して、
こつこつやっていくことが
結局は、上達の早道のような気がします。

「習慣化する」ということが大事です。

毎朝、顔を洗ったり、
食事の後に、歯を磨いたりすることは、
習慣化しているので、さほど、おっくうには感じませんよね。

体は、自動的に動いています。

このように、絵を描くことを、生活の中の一部に
してしまうことです。

たとえ、5分の写生でもいい。
毎日描いていないと、なんだか気持ちが悪い。

というところまで、習慣化すれば、
自動的に上達します。

一日5分であっても、1ヶ月2時間半。

一日10分なら、1ヶ月で5時間。

一年で、60時間です。

それだけ、描いていれば、絶対上達しますよね。

短期間、火のような熱い情熱をそそぐよりも、
長期間にわたって、水
のようにクールな情熱を持ち続けることの方が
着実に上達していくんですね。

そして、時々、美術館を訪れて、好きな絵を見たり、
自然の中で美しいお花に出会ったりすると、
モチベーションがあがり、効果的ですね。

墨彩画や絵手紙の場合でしたら、
模写をコツコツやっていくのが
一番の早道です。

まずは、筆や顔彩に慣れることでしょうか。

模写を描き続けていくうちに、
自分らしい、自分流の表現がやりたくなってくるんですね。

まとめ

今回は、「顔彩で描く絵手紙シリーズ」として
ピンクのハナミズキの描き方をお届けしました。

まず、ハナミズキの特徴について解説し、
描き方ポイントを二つ説明し、
描き方動画をご紹介しました。

最後に、もう一つのテーマである
「絵の上達のコツ」について
解説しましたね。

いかがだったでしょうか?

今回は、ここまでです。

最後までご覧くださり、
ありがとうございました。

また次回お会いしましょう。