【墨彩画作品 涼風」滝の絵画を集めてみました。

墨彩画 涼風

墨彩画 「涼風」 26.0×34.0cm

こんにちは。

墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。

 

今回は、墨彩画作品「涼風」という題名で、

滝の作品をご紹介させていただきます。

この作品は、水墨画のように見えますが、

墨彩画です。

通常、水墨画で描かれる滝には、

水の部分に胡粉を使うことはあまりありません。

大抵、滝の水の部分は、白く塗り残すか、

最初に「わんぱう」とか「白抜き剤」を用いて、

墨が入らないように処置して、水を白く残して、

描いていきます。

今回の作品では、

水以外の全体に、黄土+胡粉+墨を薄く塗り重ねて、

背景とし、最後に、水しぶきは、胡粉を使って描きました。

 

私は、昔から、滝が大好きで、

しばしば水墨画で描いてきましたが、

ネガティブな想いの一切合切を浄化してください。水墨画「関之尾の滝」

今回は、以前、模写した西郷孤月の「飛瀑」の模写を参考にして、

墨彩画での滝に挑戦してみました。

 

滝を描く際に、崖や木々まで、

すべてきっちり描きこんでしまうと、

暗くて、重い絵になってしまいます。

 

私は、「滝」の水しぶきで心を浄化する

さわやかな滝作品に描きたかったので、

重い印象にならないように、

上半分は、水しぶきや霧でぼやける感じに

演出してみました。

 

さて、今回は、「滝」の参考資料として、

著作権フリーの滝作品を

日本だけでなく、海外の画家の絵画からも集めてみました。

同じ滝でも、画家によって、全く異なる絵になります。

 

画家は、それぞれ、滝のどの部分に心惹かれ、

どう表現しようとしたか、

絵を見ながら、一緒に学んでいきましょう。

 

フレデリック・エドウィン・チャーチの滝作品

Frederic Edwin Church (American, 1826 – 1900 ), Niagara, 1857, oil on canvas, Corcoran Collection (Museum Purchase, Gallery Fund) 2014.79.10

「ナイアガラの滝」

フレデリック・エドウィン・チャーチは、

1800年代後半に活躍した、アメリカ合衆国の風景画家です。

ナイアガラの滝の壮大なスケールに圧倒されますね。

見たままの風景をリアルに、丁寧に、丹念に

描くことで、画家が自然から受けた感動が伝わってくるようです。

「ナイアガラの滝」をアメリカ側から描いた作品もあります。

 

「エクアドルのコトパクシ山」

夜明けの風景でしょうか?

夕焼けの風景でしょうか?

全体に、赤く照らされた山や湖の風景は、

見たことがない風景でありながら、どこか懐かしく、

胸キュンで切ない。

しかし、澄んだ空気まで感じられる美しい作品です。

葛飾北斎の滝作品

諸国滝巡り「下野黒髪山きりふりの滝」

葛飾北斎は、世界も認めた天才浮世絵師で、

生涯を通して、約3万点の作品を残しています。

北斎の斬新な作品は、ゴッホやモネ、ドガなどの

印象派の画家に多大な影響を与えました。

アメリカの「Life]誌が

「この1000年で最も偉大な業績を残した世界の100人」という

特集を組んだ際に、北斎は、日本人で唯一選ばれるほど、

海外において、高い評価を受けています。

 

さて、北斎のこの滝の表現は、かなり独創的です。

滝の流れは、まるで、大木の根っこのように描かれ、

水でありながらも、パワフルな生命力が感じられます。

北斎と言えば、「ビッグウェーブ」で有名な、

「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」がありますが、

の波も、まるで生きもののように迫ってくるものがあります。

天才北斎の頭の中は、とても凡人の私には、

理解できませんが、

自然に対して、圧倒的な畏敬の念をもっていたのかしらんと

想像します。

横山大観の滝作品

曳船

横山大観は、明治、大正、昭和を生きた日本画の代表的な画家で、

輪郭線を使わず描く「朦朧体」(もうろうたい)と呼ばれる技法を

深めたことで有名です。

この作品も、まさに朦朧体で描かれていますね。

朦朧と描かれている遠景の中で、

滝の水しぶきが白く光っています。

また、遠景の朦朧と描かれている風景とは、対照的に、

手前の人物は鮮明に描かれていて、

しかも、船を引っ張る線まではっきり見えます。

題名「曳船」の船の姿がどこにも描かれていないのは、

憎い演出ですね。流石です。

飛泉

「曳船」と同様に、

全体に朦朧と描かれている崖や木々の中で、

滝がうっすら白く浮き上がって見えます。

飛んでいる鳥は、燕でしょうか?

この燕をくっきり鮮明に描くことで

画面が、ピシッと引き締まっていますね。

「飛泉」の主人公は、この燕たちなのでしょうか?

「朦朧体」という表現方法。

とても面白く、勉強になりますね。

川瀬巴水の滝作品

赤目千手瀧

川瀬巴水(かわせはすい)は、

日本の大正・昭和に活躍した浮世絵師、版画家です。

 

衰退した日本の浮世絵版画を復興するために、

新しい新版画を確立したことで知られています。

 

日本各地を旅行し、写生した絵を元に、

日本の美しい風景を叙情豊かな作品に仕上げ、

数多くの版画作品を発表しました。

 

この作品も、色彩豊かで、焦げ茶色の崖を背景に、

紅葉の赤と滝の水の白さが対比されて、

とても美しい作品ですね。

何枚も重ねて刷って仕上がる版画の技術の高さがうかがえます。

日光湯瀧

ゴーゴーという滝の音が聞こえてきそうな迫力です。

水しぶきや水流、木々や花や岩などの一つ一つは、

シンプルな表現なのに、

画面全体になると、強く訴えかけてくる存在感があります。

 

 

まとめ

今回は、

私の墨彩画作品「涼風」をご紹介するとともに、

著作権フリーの素晴らしい滝作品を

集めて、私が感じるところを述べてみました。

 

日本を代表する画家というのは、

その高い技術といい、感性といい、独創性といい、

人の追随を許さない世界観があり、

とても勉強になりますね。

 

皆さんは、どうお感じになりましたか?

 

自分の感性を高め、知識を広げていくためにも、

有名画家の作品は、できるだけ数多く見ることを

お勧めします。

 

今回は、ここまでです。

最後まで、ご覧くださりありがとうございました。

また次回、お会いしましょう。