【顔彩で描く絵手紙シリーズ】優しい色合いの紫陽花の描き方:西洋アジサイってどんな植物?

こんにちは。
墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。

今回は、「顔彩で描く絵手紙シリーズ」として
優しい色合いの紫陽花の描き方をお届けします。

紫陽花の花言葉は、「移り気」や「浮気」「無情」などと
ちょっと可哀想な内容になっていますが、
これは、花の色が時期によって変化することに由来するようです。

開き始めてから、日毎に、
色がどんどん変化し、花数も増えて大輪になっていく様子は、
本当に美しく、毎日飽きさせることなく
私たちの心を惹きつけます。

お花の色も、紫やピンク、白など、さまざまで
梅雨の時期を代表する人気のお花ですね。

今回は、うちに咲いている紫陽花をモデルに
描きました。

開きかけの黄緑色からピンクへの変化が
とても美しいと思ったからです。

今回のテーマは、
「優しく淡い色合いの紫陽花」の描き方です。

たくさんに重なり合って複雑に見える紫陽花のお花も、
単純化して、描きやすい構図にして
簡単に描けるように工夫しました。

では、まず、アジサイのお花の特徴や性質について
解説した後に、描き方動画をご紹介します。

動画は、行程を省略せずに、
丁寧にわかりやすく作成していますので、
ご覧になれば、ご理解いただけると思います。

最後まで、ゆっくりご覧くださいね。

目次

紫陽花とは

紫陽花は、アジサイ(ユキノシタ)科アジサイ属の落葉低木です。

開花時期は、5〜7月ですが、
特に梅雨の季節が最も見頃となります。

今回描く、西洋アジサイは、日本原種の額紫陽花が
中国経由で、ヨーロッパで品種改良され、
大正時代に日本に逆輸入されたものなんですね。

額紫陽花については、以前、
絵手紙講座でご紹介していますね。

ガクアジサイの描き方

西洋アジサイは、たくさんのお花が集まって、
球形になっているように見えますが、
実は、このお花は装飾花といって、
花びらのように見える部分は萼片なんですね。

萼片の中心にある小さな粒状のものが、「花」なんです。

でも、めしべは退化しているので、
実を結ぶことはないそうです。

それにしても、どうして、お花が退化して、
萼が花びらみたいになったのか、
不思議ですね。

なぜ、土壌によって花色が変わるの?

アジサイの花色は、土壌の酸度によって
赤〜紫〜青に変わります。

つまり、酸性の土壌では青色に
中性では、紫、
アルカリ性の土壌では、ピンク〜赤のお花が咲きます。

日本の土壌は、酸性雨によって酸性になっていることが多いので、
公園などのアジサイは、青系が多いんですね。

そのメカニズムは、あじさいに含まれる「アントシアニン」色素によるものです。

アントシアニンは、赤色ですが、
土中にアルミニウムが多く溶け出していると、
アルミニウムとアントシアニンが結合して、
アジサイは、青色に変化します。

アルミニウムが土壌に溶け出す量は、
土壌の酸性度によって決まります。


アルミニウムは、酸性の土壌ではよく溶けますが、
アルカリ性の土壌では溶けません。

それで、土壌が酸性であれば、アルミニウムが多く溶け出すので、
青色のアジサイが、
アルカリ性であると、土中のアルミニウムが少なくなり、
ピンク色のアジサイが育つというわけです。

描き方動画

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アップしていますので、お気軽にご覧いただけます。

そして、Youtube動画の詳しい解説は、

こちらのブログで行なっています。

つまり、両方をご覧になると、

しっかりご理解いただけると思いますので、

よろしくお願いいたします。

まとめ

今回は、「顔彩を使った絵手紙シリーズ」として
優しい色合いのアジサイの描き方をお届けしました。

まず、西洋アジサイのお花の特徴や性質について
解説した後、
描き方動画をご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

今回は、ここまでです。

最後までお読みくださりありがとうございました。

また次回、お会いしましょう。