【顔彩で描く花の絵シリーズ】大菊の描き方②「前回の続きから仕上げまで、失敗部分も含めて、ご紹介します。

こんにちは。

墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。

 

さて、今回は、
【顔彩で描く花の絵シリーズ】「大菊の描き方」②

前回の続きから最後まで、失敗部分も含めてお届けします。

Donguri
Donguri
失敗したの?
そうなの。失敗しちゃった。てへ。
Keisou
Keisou

というわけで、ちょっと失敗しました。

今回の大菊作品で、最も表現したかったのは、
輝くような、真っ白な花びらです。

でも、描いているうちに、
背景の色が薄すぎて、

白さが際立たないことに気がつきました。

 

そこで、もう一度、背景を塗りなおすことにしたのです。

 

しかし、お花の部分に背景の絵具を塗りたくありません。

 

そこで、マスキングという方法を行ったのですが・・・。

ここで、失敗してしまったのです。

どんな失敗かについては、

後ほど、解説していきますね。

 

今回、この失敗部分も残さず、

記録して動画に取りましたので、

最後までご覧ください。

 

何故なら、失敗部分も、勉強になると思ったからです。

本当は、恥ずかしいんですけど。
Keisou
Keisou

目次

茎と葉っぱの下塗り

茎は、青瓷+白緑+胡粉で下塗りします。

葉っぱは、薄い青瓷で下塗りします。

 

花びらの下塗り

胡粉+背景の色をほんの少し混色して、

薄く下塗りします。

 

花びらは、薄い胡粉を何層にも重ねて塗っていきます。

花の中心部

写真を見てわかるように、

花芯部分は、少し黄みがかっています。

そこで、山吹+鮮光黄の混色で、
中央から外に向かって、塗りぼかしていきます。

 

花びら

花びらは、一枚一枚、薄い胡粉を面相筆で塗り、

水筆でぼかしていくという作業を繰り返します。

 

葉っぱの二度塗り

葉っぱは、少し濃いめの青瓷で重ね塗りをして、
色に変化をつけます。

 

マスキング手法

ここで、背景をもう少し濃くしようと思ったので、
お花の部分に顔彩がつかないように、

マスキングを行いました。

 

このマスキング方法は、

水墨画で行われる技法ですが、

墨彩画で試したことはありませんでした。

 

できるかどうか、少し不安でした。

 

マスキングの方法

トレーシングペーパーを絵に重ねて、

お花の部分のアウトラインを鉛筆でひきます。

 

鉛筆のラインに添って、ハサミで切ります。

 

切ったトレーシングペーパーの裏側に、

スプレーのりをかけ、絵の上に貼ります。

 

こうして、花の部分に、

絵具が付かないように保護します。

 

背景の二度塗り

背景の色を濃くするために、
二度目にかけた色は、栗皮茶+墨です。

 

マスキングしたトレーシングペーパーを

ピンセットで、そっとはがします。

 

アウトラインは、大まかだったので、

背景の塗り残し部分が出てきます。

 

その塗り残しを、背景と同じ色の絵具で、塗ります。

 

失敗した点

背景と塗り残し部分にくっきり境界ができてしまい、
不自然な背景になってしまったことです。

上から何度か、絵具を重ねましたが、

カバーできませんでした。

仕上げ

 

背景の重ね塗りをしたので、

花びらも茎も葉っぱも、塗りなおしながら、

仕上げていきます。

 

とにかく、花びらは、一枚一枚、面相筆と水筆を使って、

丁寧に、薄い胡粉を重ね塗りしていきます。

 

葉っぱは、暗めになるように、

青瓷に墨を混色して、

背景の中で目立たないように、塗っていきます。

描き方動画

今回は、少し長い動画になってしまったので、

4倍速で作成しています。

失敗部分も、見ることができますので、

マスキングについてなど、参考にしてください。

プロフィールのyotubeボタンをクリックすれば、

youtubeに直接行くことができますので、

よろしければ、チャンネル登録をお願いします。

これまで投稿したさまざまな描き方動画を

ご覧いただくことができます。

チャンネル登録をお願いします!
Keisou
Keisou

まとめ

前回と今回の2回にわたって、

白い大菊の描き方についてご紹介しましたが、

いかがだったでしょうか?

 

水墨画で使うマスキング方法を墨彩画で試してみましたが、

うまくいきませんでした。

Donguri
Donguri
でも、菊はきれいに仕上がったんじゃない?

失敗原因は、1,マスキングのアウトラインが大まかすぎたこと。

2,水墨画と違って、墨彩画では、

にじみが少ない紙を使っているので、

境界が目立ってしまったことなどが考えられます。

 

でも、失敗は、次の作品に活かすことができますので、

こうしたチャレンジは、恐れずに、

どんどんやっていこうと思っています。

 

背景の色を、最初から濃くして、

もう一度、大菊の花を描いてみようかな。

 

さて、今回は、ここまでです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

次回、またお会いしましょう。