こんにちは。
墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。
今回は、「顔彩で描く絵手紙シリーズ」として
睡蓮の描き方をお届けします。
水辺で大きなお花を咲かせる植物といえば、
蓮や睡蓮が有名ですね。
わたしは、これまで蓮が大好きでたくさん描いてきましたが、
先日、訪れた大分県別府市で見た「睡蓮」があまりに見事で、
すっかり魅了されてしまったので、
今回は、睡蓮を描くことにしました。
ハスと睡蓮
この二種類の植物は、とてもよく似ていますが、
大きな違いがあります。
目次
蓮と睡蓮の違い
ハスの花
睡蓮の花
上の二つの写真を見比べると、よくわかりますね。
蓮の花は、花茎が長く、水面から1メートル以上のところで
花を咲かせますが、
睡蓮の花は、水面か水面近くでお花を咲かせます。
また、蓮の葉っぱも、茎を伸ばして水面より高いところにありますが、
睡蓮の葉っぱは、水面近くにあり、
また葉っぱに大きな切れ目が入っているのが特徴なんですね。
花びらの形も、睡蓮の方が蓮よりも細長いですね。
この違いをしっかり描き分けていきましょう。
睡蓮とは
スイレン科スイレン属の水生植物で
英名(Water lilly)ウォーターリリーと呼ばれています。
「睡蓮」というと、
すぐにフランスの画家クロード・モネの代表作「睡蓮」を
思い浮かべてしまいますね。
モネは、睡蓮をモチーフにして、人生の半分近くをかけて
描き続けてきたと言われています。
睡蓮には、人を虜にする不思議な魅力があるのですね。
睡蓮写真集
先日、旅行で訪れた大分県別府市の地獄めぐり「海地獄」で
撮影した熱帯睡蓮の写真をご紹介します。
これらの睡蓮は、温泉の熱を利用して温室で
育てられているんですよ。
地獄めぐりでは、海地獄の他にも、
血の池地獄や坊主地獄など、いろいろありましたが、
わたしは、この大きな睡蓮のお花に感動して、
たくさん写真を撮ったのでした。
色とりどりの睡蓮のお花たち
美しいですね。
描き方ポイント
ポイント1 葉っぱの色の変化
実は、今回、最も描きたかったのは、
葉っぱの色の変化です。
シンプルなお花の黄色と対比させることで、
お互いに引き立てあう関係になるからです。
最初に、鶯茶緑+黒を混色した薄めの色で
葉っぱの下塗りを行います。
その上から、辰砂、鶯茶緑、黒、若葉などを
ぼかしながら塗り重ね、
色に変化をつけていきます。
実際は、実験的に、もっと多くの色を塗り重ねてみましたが、
上記の組み合わせが一番、美しく仕上がりました。
下塗りが乾かないうちに、
絵皿で鶯茶録+辰砂の混色を重ねます。
濡れているうちに、塗ることで絵の具同士が馴染むのですが、
若葉を塗る前に、一度乾かします。
ずっと濡れてままで色を重ねていくと、
濁った汚い色になってしまうからです。
一度乾かすと、きれいに若葉が入ります。
ポイント2 一度、顔彩を乾かして、様子を見て、
仕上げていく。
顔彩は、乾くと、色が薄まるので、
乾かした状態を見ながら、色を仕上げていきます。
描き方動画
この動画が役に立ったと思われたら、
ぜひ、ご登録をお願いします。
プロフィールのところにあるYoutubeボタンをクリックすると、
Youtubeに飛ぶことができます。
そこで、ご登録や高評価ボタンを押していただけると幸いです。
Youtubeの「桂颯」「さわやか墨彩画教室」では、
他にも、さまざまな描き方動画を
アップしていますので、お気軽にご覧いただけます。
そして、Youtube動画の詳しい解説は、
こちらのブログで行なっています。
つまり、両方をご覧になると、
しっかりご理解いただけると思いますので、
よろしくお願いいたします。
まとめ
今回は、「顔彩で描く絵手紙シリーズ」として
睡蓮の描き方をお届けしました。
まず、睡蓮とハスの違いについて解説し、
大分県別府市で撮影した睡蓮の写真集をご紹介しました。
次に、葉っぱの描き方ポイントを説明した後、
描き方動画をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
今回は、ここまでです。
最後までご覧くださりありがとうございました。
また次回、お会いしましょう。