墨彩画 ピンクの花菖蒲 27.5×24.0cm
こんにちは。
墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。
今回、ご紹介する作品は、
「ピンクの花菖蒲」です。
東村山市の北山公園で撮影した、
ピンクの花菖蒲の写真をスケッチして、
作品に仕立てました。
お花のピンクの色がきれいに浮き立つように、
背景の色や葉の色に工夫をしました。
背景の色は、鶯茶緑+黄土+墨を
葉の色は、群緑、黄草、白緑を組み合わせて、
葉っぱが一枚一枚、区別できるようにしたのです。
さて、今回は、
「さわやか心の育て方講座」より「一期一会」について
お届けいたします。
皆さんは、
職場に苦手な人がいて、毎日会うのがいやだなーとか、
参加したくない宴会や会議に出席しなければならなくて気が重かったり、
ずっと楽しみにしていた旅行なのに、当日雨だったり、
という残念な経験はありませんか?
これらは、すべて、私自身の苦い思い出です。
でも、いつのころからか、
そんな時こそ、この「一期一会」の心得を持つことで、
明るく、乗り越えることができるということを
学びました。
もともと「一期一会」は、茶道の心得を示した言葉で、
どんな茶会も、一生に一度のかけがいのない出会いなのだから、
主人も客も、誠意を尽くして、出会うべきであるという
心構えを意味したものです。
しかし、この教えは、
お茶会に限らず、あらゆる出会いに通じるんですね。
今回は、
さまざまな状況に活かせる「一期一会」について、
解説していきましょう。
目次
苦手な人は「一期一会」で
60歳を越えると、突然の別れをしばしば経験します。
昨日まで、元気だった親しい友人が、
突然、亡くなったり、
いつでも会えると思っていた親せきが、
重い疾患に侵され、余命を宣告されたり、
ずっと一緒に井戸端会議をできると思っていた隣人が、
突然、遠くに引っ越したりと。
人との出会いは、永遠ではないのだなと
しみじみ実感してわかるようになってきます。
人と人との出会いには、限りがあり、
必ず、いつかは別れるようになっているのです。
日本の総人口1億2000万人の中で、
気の合う仲間たちとも、苦手な人とも、
奇跡のめぐりあわせで、
なんらかの影響を自分に与えるために
出会っています。
そんな奇跡の限られた出会いなら、
毎朝、「今日が最後に会う日」と思い定めたら、どうでしょう。
苦手な人から、多少、嫌なことを言われても、
「どうせ、今日が最後だから」と許せるかもしれません。
無理ですかね~~~~。
いやいや、私は、そうやってやり過ごしている間に、
苦手な人の良いところが見えてきて、
苦手意識がなくなった経験が多々ありますよ。
苦手な宴会は一期一会で
実は、私は、
少人数で集う宴会は好きですが、
大人数が参加する宴会は、苦手です。
セラピストとしての意識から、
「この人はお酒をこんなに飲まない方がいいのにな」と、
つい思ってしまうので、
お酒を勧めたり、飲んだりの付き合いが
とても悪くなってしまうのです。
そういう意識が強まってくると、
宴会はだんだん苦痛になってきます。
幸い、諸々、引退した今は、
大宴会の機会は無くなったのですが、
以前の大宴会は、この「一期一会」の覚悟で出席していました。
「これが最後の宴会だから、気持ちよく皆さんと過ごそう」
と自分も人も楽しくなるよう、毎回、努めたのです。
おかげで、不思議なことに、
思いだすのは、楽しい宴会ばかりです。
雨の日も風の日も、一期一会の旅行
「一期一会」の覚悟は、
旅行のときに、最も活かされるかもしれません。
思い通りにいかないのが人生。
数か月前から楽しみにしていた旅行の日に雨なんていうことは、
よくあります。
行ってみたら、ホテルの部屋は狭く、窓の景色は悪かったとか、
選んだレストランが悪く、ご当地料理がまずかったとか、
一緒に行った友人や自分の体調が悪くなったとか、
理由はさまざまで、一気に気分が落ちてしまいます。
しかし、「一期一会」の覚悟で望んでいると、
「これが最後の旅行なのだから、みんなで最高の思い出にしよう」と
あらゆるトラブルは、すべて楽しいネタに変えてしまうことができます。
通常、一ついやなことがあると、
すべてが悪く見えてしまうのが、
人情ですが、気持ちをさっぱり切り替えます。
「いやー、ご当地料理まずかったけど、海の景色は最高だったね。」とか、
「窓の景色は良くなかったけど、お部屋はきれいだったね」とか、
旅の良いところに目を向けるようになり、
どんな旅行も、最高の思い出にすることができるのです。
家族だから一期一会
毎朝、家族を「いってらっしゃい」と送り出すとき、
「もしかしたら、これが最後かもしれない」と思うと、
たとえ喧嘩していても、
笑顔で送り出したくなります。
自分を思い出してもらう最後の顔は、
笑顔でありたいと願うからです。
たとえ、家族であろうと、いつかは必ず別れの時がきます。
それがいつかはわかりません。
だからこそ、毎回、別れるときは、
笑顔で送り出すようにしましょう。
一期一会の余韻
家族であろうと、友人であろうと、
サロンのお客様であろうと、
どんな人を見送るときでも、
その方の姿が見えなくなるまで
玄関の外に立って、
「どうか無事に帰ってきてくれますように」とか、
「どうか、お幸せに」と
祈りながら、見送ることにしています。
お見送りは、「一期一会の出会い」の余韻だからです。
お客様が帰られた後すぐに、
ドアをぴしゃんと閉めて、家に戻ってしまうと、
なんとなく、心まで閉めてしまったようで、
淋しくなります。
もう二度と会えないかもしれない相手だからこそ、
その方との「出会い」を大切に想い、
心を込めて、お見送りをするのです。
お花との一期一会
目の前のお花を眺めながら、スケッチするときは、
いつも「あなたは、明日にはしぼんでしまう。
あなたの一番美しい姿を描けますように」と
祈りながら描きます。
ポーチュラカや朝顔のお花は、たった一日の命です。
その日、雨だったら、咲かずに終わってしまうかもしれない。
そう気が付くと、お花との出会いも
おろそかにはできない気がします。
まとめ
今日は、墨彩画「ピンクの花菖蒲」の作品のご紹介とともに、
「一期一会」について、さまざまな観点から解説しました。
いかがだったでしょうか。
今回は、ここまでです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう。
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