色紙 柿とすずめ 墨彩画 2020年製作
昔、義母が大切に育てていた柿の木には、毎年、たくさんのすずめがやってきて、熟した実をいつくも、ついばんでいた。
怒った義母は、毎朝、箒ですずめをおっぱらっていたものだ。
その柿の木は、家の増築のために、抜かれてしまった。
3年前に、新しく苗を買ってきて、今度は、私が柿の木を育てている。
義母と違って、私は、植えっぱなしで、ほとんど面倒をみていなかったので、柿の実は、小さく、熟しても甘くならなかった。
すずめは、ちゃんとわかっていて、私の柿の実には、見向きもしない。
反省。
来年は、おいしい実ができるよう、ちゃんと丁寧に育てよう。
人も同じ。いつも大切に自分を育てていかないと、上手に熟していかない。
すぐ気を抜いてしまう私は、よくよく心せねば。