こんにちは。
墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。
さて、今回は、前回の続きで、
禅語「放下着」についての続編
怒りを手放す具体的な方法について
解説していきましょう。
前回は、
「怒り」や「憎悪」といった感情が、
どれほど心身に悪影響を及ぼすかということについて、
お話いたしましたね。
「怒り」が刺激となって、
相手を見返すために、前向きに何かを頑張るということなら、
それはそれでよいと思います。
しかし、「怒り」が自分の心身を害しそうなら、
なるべく早く、「放下着」する努力をすべきでしょう。
目次
東洋医学的方法
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東洋医学の世界で、
私が最も尊敬する伊藤真愚先生は、
著書「いのち輝く健康百科」の中で、
人間は心身一如で、肝系統(肝臓、胆のう、筋肉、腱、目)には、
「仁」(やさしさ)と「怒り」が宿っていると述べられています。
「怒り」は肝臓を傷めますが、
「仁」(やさしさ)は肝臓を守るので、
怒りやすい人は、やさしさに切り替えるよう勧めています。
怒りたくなったら、静かに相手を見つめ、
相手の立場にたって、相手の朝からの行動を思い浮かべて、
自分が相手の身になってしまうことを勧めているのです。
自分の立場に立っていると、いつまでも怒りの感情は治まらず、
肝臓病になってしまうので、
早く相手の立場になってしまうといいというのです。
また、一方で、自分の間違いや誤りを
真正面から見つめる勇気も必要と述べられています。
自分の欠点や悪を見つめることができるというのは、
弱い人間にはできません。
人間の強さの一つですね。
これが、「怒り」を納め、肝臓病を防ぐ方法なのだそうです。
「怒り」の心を優しさに転換しましょう。
「怒り」を手放せない自分を悲しく感じたら、
思いっきり泣いてください。
涙は怒りより強いのです。
滝を見に行く
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私は、心がよどんでくると、
滝を見に行きます。
滝には、あらゆる邪気を浄化する力があるからです。
滝つぼから吹いてくる風に吹かれていると、
何とも言えない心地よい気持ちになります。
巨木に触れる
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両手を広げて回しても、届かないくらいの大きな木には、
邪気を吸い取ってくれる力があります。
数十年前、私は、腹がたったり、心がよどんでくると、
よく狭山湖畔にある大きな銀杏の木に会いに行っていました。
その銀杏の木を友人のように感じていて、
しばしば訪れては、銀杏の木に抱き着いたり、
もたれかかったりしていましたが、
それは、無意識で行っていた心の浄化の行為であったことを
後で知りました。
タイのチェンマイで、
タイ式マッサージの中のチネイザン講習を受けたことがあるのですが、
その講座のテキストに、
巨木には、邪気を払う力があると書いてあったのです。
植物には、このように、不思議なパワーが備わっているんですね。
墨彩画を描くことによって、
こうした植物のパワーを頂けると私は思っているのです。
「怒り」を手放す最終手段
憎い相手の幸せを毎日、祈ることです。
自虐行為ともいえるこの祈りは、
数日後、数週間後、数か月後、数年後に、
必ず、心を浄化し「怒り」を手放し、
心を強く、さわやかにしてくれます。
実践してきた私が、保証します。
まとめ
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「怒り」の手放し方について、いろいろお話してきましたが、
「放下着」とは、結局、修行なのだと思います。
「怒り」の感情を手放すことは、生易しいことではありません。
しかし、「放下着」できたとき、
心には、必ず、さわやかな風が吹いてきます。
みなさんも、ぜひ、実践してみてください。
「放下着」という禅語を
心の中のどこかにとどめておきましょう。
さあ、今回はここまでです。
最後まで、お読みくださりありがとうございます。
皆さんに、さわやかな風が吹きますように。
次回、またお会いしましょう。