こんにちは。
墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。
今回は、「顔彩で描く絵手紙シリーズ」として
「桔梗の描き方」をお届けします。
真夏の暑い日でも、涼しげに咲いている桔梗は、
か弱く見えるけど、実は丈夫なお花です。
また秋の七草にも数えられていて、
古くから日本人には、馴染み深いお花ですね。
でも、野生種は、減少してきていて
絶滅危惧種に指定されているそうです。
園芸種の桔梗の方は、おなじみで
八重咲きや蕾のまま開かない種類や大輪咲きなど、
さまざまな色と品種がありますね。
私は、青紫色のオーソドックスな一重咲きの桔梗が
一番好きです。
今回は、そんな桔梗を涼やかに描いてみたいと思います。
花びらの下絵の描き方、
薄紫色のグラデーションの作り方に
工夫がありますので、後でご紹介する動画で、
気をつけて見てくださいね。
本講座では、まず桔梗についての基本情報について
解説いたします。
桔梗のおしべやめしべには、
先雄先熟という面白い戦略があることなども
ご紹介しますね。
その後、描き方動画をお届けします。
動画は、描くすべての行程を
省略せずに作成していますので、
ご覧になれば、ほぼご理解いただけると思います。
動画の後には、もう一つのテーマである
「のどの痛みには桔梗湯をお勧め!」
について、解説したいと思います。
実は、桔梗の根には、咳や痰、喉の痛みを抑える
優れた効果があります。
その桔梗の根を乾燥させた「桔梗根」が
配合された「桔梗湯」という漢方薬は、
風邪の初期で、熱はないけど、
喉がとても痛いというときに、
おすすめの漢方薬なんですよ。
講座の最後には、
「風邪の初期に服用するお勧めの漢方薬」を
ご紹介します。
私は、これらの漢方薬を使うことで、
ほとんど風邪を初期の段階で治してしまっています!
風邪で病院を受診したことも
ほぼありません。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
今回も、盛りだくさんの内容なので、
最後までご覧くださいませ。
目次
桔梗とは?
桔梗は、キキョウ科キキョウ属の多年草です。
原産地は、日本、中国、朝鮮半島など東アジア
開花期は、6〜9月。
秋の七草(ハギ、オバナ、クズ、ナデシコ、
オミナエシ、フジバカマ、キキョウ)
にも含まれています。
三段階で開花する桔梗の戦略とは?
桔梗の花は、3段階の開花を行います。
①花びらが開くが、おしべは閉じている状態
おしべは、真ん中にあるめしべにくっついて、
まだ花粉を出していません。
② おしべが開いている状態・・・送粉できる状態
つまり、虫たちがやってきて、
体に花粉をつける段階ですね。
③めしべが開いている状態・・・受粉できる状態
虫たちが、他の花でつけた花粉を
めしべにつけて受粉させる段階ですね。
この仕組みを雄性先熟と言い、
おしべとめしべが同時に受粉しないようにして、
自家受粉を避けているんですね。
こんな小さなお花でも、生き残りをかけて
面白い戦略があるんですね。
桔梗の花言葉
桔梗の花言葉には、
「永遠の愛」「変わらぬ愛」「誠実」などがありますが、
これには、悲しい物語が由来となっているそうです。
戦に出た夫をひたすら待ち続けた
若い娘の名前が「桔梗」だったという説。
夫を10年間待ち続け、
ようやく夫が戦から帰ってくる日に
妻が宴の準備をするのですが、
そのようすを目撃した夫が、
別の男と結婚したと勘違いします。
妻は、自らの命を経って、身の潔白を証明します。
夫は、自分の過ちに気がついて、
自分も命を経ってしまう。
二人の命は、永遠となったという説。
でも、二つ目のお話は、納得いきませんねえ。
勘違いする夫も夫ですが、
妻も、何故、誤解を解こうとせず、
安易に命を絶つのか?
結局、せっかく待ち続けた夫を
死なせることになってしまったではないか!
・・と、少し腹立ちを覚える私です。
こういう女性は、現代では通用しない!
女性は、誤解する夫と
ちゃんと話しあうべきだったんです!
「永遠の愛」「変わらぬ愛」なんて、
気軽に言うべきではありませんね。
描き方動画
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Youtubeの「桂颯」「さわやか墨彩画教室」では、
他にも、さまざまな描き方動画を
アップしていますので、お気軽にご覧いただけます。
そして、Youtube動画の詳しい解説は、
こちらのブログで行なっています。
つまり、両方をご覧になると、
しっかりご理解いただけると思いますので、
よろしくお願いいたします。
桔梗の優れた薬効とは?
桔梗の根には、
薬用成分であるサポニンが含まれていて、
咳や痰、喉の痛みを抑える効果があるんですね。
桔梗のお花の見た目も、
涼しげですが、
根っこにも、
熱を冷やす作用があったということです。
この根っこを乾燥させたものが、
生薬「キキョウ」で
さまざまな漢方薬の中に配合されています。
生薬「キキョウ」の効果としては、
去痰、鎮咳、排膿作用があります。
桔梗湯は、その代表的な漢方薬です。
桔梗湯は、甘草(カンゾウ)と桔梗(キキョウ)の
2種類の生薬からなる漢方薬で
喉が腫れて痛む症状に効果を発揮します。
漢方薬は、風邪の初期には、
非常に有用な薬です。
私は、風邪で病院を受診したことが
ほとんどありません。
ひどくなる前に、漢方薬やうがいで
治してしまうからです。
桔梗湯は、
まだ熱はないけど、喉が痛くなってきた!
「これは、やばいぞ!」というときに
一押しの漢方薬です。
一般的に桔梗湯は、
エキス顆粒の状態で販売されています。
使い方は、成人1日2〜3回、1回に一包を
食前や食間に服用することになっています。
私のお勧めの服薬法は、
白湯に溶かして、
うがいしながら、ゆっくり服用する方法です。
効果抜群ですよ!
風邪の初期に使える漢方薬について
なんといっても、風邪の初期には、葛根湯です!
ぞくぞくっとして背中から寒気がしたり、
うなじから背筋のこわばりを感じたり、
「なんか、発熱しそう」という風邪の初期に、
非常に効果的です。
よほど、疲れが溜まっていたり、
体力が落ちていない限り、
葛根湯があれば、風邪を早い段階で
治すことができます。
熱はないけど、なんとなく喉が痛いと
感じた時は、甘草湯がよく効きます。
うちには、甘草湯が常備してありますので、
少しでも喉の痛みを感じたら、
夜中でも起きてきて、甘草湯を
白湯に溶かして、うがいしながら服用します。
私の印象としては、
桔梗湯は、さらに喉の痛みが悪化したときに
服用する漢方薬でしょうか。
甘草湯は、生薬「カンゾウ」だけで構成されていますが、
桔梗湯は、生薬「カンゾウ」と「キキョウ」の
二種類が配合されているからです。
でも、私がこれまで服用してきた漢方薬の中で、
喉の痛みに最強だったのは、
駆風解毒湯(くふうげどくとう)です。
ドラッグストアや薬局では、
最近、あまり見かけないのですが、
見つけたら買います!
駆風解毒湯は、喉の痛みがかなり激しくて、
発熱して体に熱感がある状態になっても、
効果があったように思います。
つまり、喉の症状が強くなるに従って、
甘草湯→桔梗湯→駆風解毒湯の順で
服用すると良いかもしれません。
但し、甘草湯や桔梗湯は、
短期間にとどめての服用です。
なんとなく長期にわたって服用していると、
血圧上昇などの副作用が起こってくる可能性があります。
ちなみに、軽い鼻風邪だったら、
小青竜湯でしょうか?
水っぽい鼻水がポタポタでてくるアレルギー性鼻炎などに
効果的な漢方薬です。
まとめ
今回は、「顔彩を使った絵手紙シリーズ」として
「桔梗の描き方」をお届けしました。
また桔梗のおしべやめしべがとる面白戦略や
桔梗の根っこがもつ優れた作用についても解説し、
ついでに、風邪の初期にお勧めの漢方薬を
ご紹介しましたね。
いかがだったでしょうか?
今回は、ここまでです。
最後までご覧くださり、
ありがうございました。
また次回お会いしましょう。