【顔彩で描く絵手紙シリーズ】ボケの花の描き方:ボケない人って、どんな人?

こんにちは。
墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。

今回は、「顔彩で描く絵手紙シリーズ」として
「ボケの描き方」をお届けします。

ボケは、一つの木の中で、いろんな色のお花を咲かせます。

同じバラ科の一重の桜や梅と同じで
花びらは5枚ですが、花びらのつき方は異なっていて、
重なり合って配置されているんですね。

同じように見えても、植物の種類によって
少しづつ異なっていて、それぞれ個性があるんですね。

なので、私は、いつも描く植物については
調べるようにしています。

今回も、まず、「ボケ」についてのお話をして
それから描き方ポイント2つを解説します。

その後、「描き方動画」をご紹介いたします。

この動画は、描く行程を全て入れていますので、
ご覧になれば、ほぼご理解いただけると思います。

そして、動画の後には、
もう一つのテーマである「ボケない人って、どんな人?」
について解説したいと思います。

とてもためになるお話なので、最後まで
ぜひ、ご覧くださいね。

目次

ボケについて

バラ科ボケ属で、漢字では「木瓜」と書きます。
花びらの形は梅に似ていて、早春から春にかけて開花します。

中国原産で、平安時代に日本に伝わったと言われています。

お花は、梅に似ていますが、
ボケは、お花と葉っぱが同居しているところが
異なりますね。

描き方ポイント

描き方ポイントは2つです。

ポイント1、色とりどりの花びらの描き方

このボケの花は、以前勤めていた薬局の駐車場近くで
撮影したものですが、一つの木の中に、
白、ピンク、赤など、さまざまな花びらがあって
本当に美しいですよね。

この色の変化をどう描くかどの色をチョイスするかが
ポイントとなります。

色の選び方も、描く人の心情を表現しているのですから。

私は、春らしく明るめに仕上げたかったので、
使った顔彩は、胡粉と紅だけです。
この二色を混色して、その濃淡で描き分けました。

この時、紅ではなく、燕脂あるいは紅梅を使っていたら、
またお花の印象は変わってくると思います。

まず、薄めのピンクで花びらの下塗りをして、
絵の具が乾かないうちに、ところどころに紅を少し塗り、
水筆でぼかして、さまざまな花びらを表現しました。

赤色の花をしっかり描きたかったので、
構図を二つに分けて、右上に描きました。

ポイント2、葉っぱの色の変化の付け方

お花だけでなく、葉っぱにも、色の変化があります。
こちらは、若葉、鶯茶緑で下塗りを行い、
その上に辰砂を塗り重ねたり、混色することで、
色に変化をつけていきました。

若い葉っぱは、若葉+鮮光黄で表現

赤色に変色している葉っぱを描くときに
辰砂を使うことは多いですね。

春らしく全体に明るく仕上げたかったので、
葉っぱの方も、明るめの色に配色し、
葉脈も、花白緑を使いました。

葉っぱだからと言って、緑一色では、表情はありません。
私は、葉っぱにさす辰砂の色が、
なんとなく葉っぱの生命力を表現している気がするんです。

描き方動画

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Youtubeの「桂颯」「さわやか墨彩画教室」では、

他にも、さまざまな描き方動画を

アップしていますので、お気軽にご覧いただけます。

そして、Youtube動画の詳しい解説は、

こちらのブログで行なっています。

つまり、両方をご覧になると、

しっかりご理解いただけると思いますので、

よろしくお願いいたします。

ボケない人って、どんな人?

今回は、私の大好きな早川一光先生の講話集、
第一巻「ぼけてたまるか!」の中の
ボケない人の特徴について、解説したいと思います。

早川先生は、京都下町で60年、町医者として
患者さんを診てこられました。

60年続けて診る中で、
さまざまな患者さんの人生をご覧になりました。

ああいう生き方の人は、ああいうふうに年をとって、
寝たきりになって、死んでいくんだなあと、
人間の生老病死を見てこられたのです。

そこで学ばれたことは、生きざまが老いざまを作り、
老いざまが死にざまを作るということでした。

死ぬ時だけ、うまいことやりましょうといっても、
そういうわけにはいかない。

「ボケずにすむのは、ああいう生き方なのか」ということを
患者さんから学ばれたのだそうです。

そこで、早川先生が学ばれた
ボケない人とはどういう生き方をしている人なのか」
について、お話したいと思います。

その1、「年をとって物忘れをするのは当たりまえ」と心配しない人はぼけない

 先生「最近物忘れをする。ボケるんじゃないか」って
心配しないでください。もうボケてますもん。安心してくださいね(笑)

人間は、見たもの聞いたもの、苦しいこと、嫌なこと、
悲しいことも、みんな鮮明に覚えていたら、生きていけません。

昔の苦しさ、嫌なことを忘れるから、
今、こうしてニコニコしていられる。

上手に物忘れをしましょう。

これからは、いやなことは煙のごとく忘れて、
楽しいことだけ頭にいれながら、
先の明るさを見つめて暮らしていこう!

その2 「山のこだま」のように返事する人はボケない

山に向かって「おーい」と言ったら、
しばらくして山から「おーい」と返事が返ってきた。

こんなふうに、相手に呼びかけたときに
打てば響くように言葉が返ってくるのは嬉しいことです。

使う言葉は、音ではなく魂と思いましょう。

先生「みなさんの心が音となって相手のところに行って、
跳ね返ってくる・・・・それを「こだま」というんです。
言葉は、ものすごく大切ですからね。」

ご近所の方から「おはよう」と言われたら、
いつでも「おはよう」と返しましょう。

先生「優しい心を投げかけたら、
向こうからも優しい心が返ってくる。これが「こだま」です。」

その3 「お陰さまで」と言える人はボケない

「おばあさん、いつまでもお元気ですね」と言われて
「お陰さまで」と言えるおばあさんはボケません。

なぜなら、声をかけた人の「いつまでもお元気で何よりですね」
という心を受けて返しているからです。

「生きてて悪いか」と返事する人は
「いつまでも生きてるな」と聞こえている。
つまり、心に大きな垢が溜まっている証拠で、
ボケかけているということです。

年をとって、老眼になったり、白内障になって
目が見えなくなってきても、
心の目がしっかり開いていたら、ボケません。

「ありがとう」「おかげさまで」と言える人は
ボケないということです。

先生「だから、どんな言葉をかけられても、
「ありがとう」「おかげさまで」と言うてください。
「おかげさまで」と言える方は、寝たきりになっても
ボケないですみます。

その4 感動する人はボケない

感性が豊かであれば、90歳でもボケずにすみます。

先生「ですからね。歌えと言われたとき、
歌える人はボケにくい。歌わない人は危ないですよ」

歌を歌わなくなって、黙って怖い顔をして座っていたら、
お家の人に「捨てられる」のだそうです(笑)

中秋の名月の日。
月が出てきた時には、「ああ」と感動しましょう。

「今夜は月がきれいですね」と言われたら、
「本当にきれいですね」と答えましょう。

「明日も出るわいな」ではダメ。

人間というのは、明日も生きている保証はありません。

もしかしたら、この出会いは、
最後の出会いになるかもしれないのですから。

その5 人間と人間との関わりを保っていく人はボケない

一人で黙って暮らして、人と話をしない、
歌も歌わない。そうなるとボケるしかなくなってくる。

先生「人間は一人では生きられません。
たくさんの人に支えながら、共に生きていくんだということを
忘れないでくださいね。」

その6 笑って笑って一生を暮らす人はボケない

笑うということは、人間しかできないこと。

笑いは、感動するということがないと
出てきません。

おかしいと思っても笑えない人もいる。

身体の調子の悪い人、病があって気になっている人は、
おかしいと思っても笑えません。

笑えるということは、とても素晴らしいことなのんです。

先生「笑って笑って、一生暮らしてください。
そしてボケない方法をやるんじゃなくて
気がついたらボケてないという人生であってほしい」

まとめ

今回は、「顔彩で描く絵手紙シリーズ」として
ボケの花の描き方をお届けしました。

ボケについての基本的な植物情報と
描き方ポイント2つ、

そして描き方動画をご紹介した後に、

もう一つのテーマである
「ボケない人って、どんな人?」というテーマで、
早川一光先生の講話の中から
ピックアップしてお届けしました。

いかがだったでしょうか?

今回は、ここまでです。

最後までご覧くださりありがとうございました。

また次回お会いしましょう。