【顔彩で描く滝シリーズ】那智の滝を〇〇を使って描きました!!

那智の滝

こんにちは。
墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。

滝が大好きで、これまで何枚も水墨画で描いてきましたが、
今回は、「那智の滝」を顔彩で描いてみました。

那智の滝は、以前、「さわやか墨彩画教室」で
「墨彩画の参考資料」として、お届けいたしましたね。

今回、那智の滝で描いてみたかったのは、
美しい柱状節理の岩肌と、
薄く透けて見える水の流れ、です。

これまでは、滝のまっしろな瀑布であったり、
水飛沫がテーマでしたが、
那智の滝では、①のような特徴的な柱状節理が特に印象的で
描いてみたかったのです。

この岩肌を、水墨画の墨だけではなく、
わずかに、黄土や鶯茶録の色を混色して表現してみたい。

また②のように、ごうごうと流れる瀑布ではなく、
薄く見えて、何筋にも分かれて流れる水の流れも、
水墨画のように、紙の白を残すやり方ではなく、
胡粉を使い、薄い胡粉を何層も重ねて、
水の透明感を出してみたい。

そんな想いから、顔彩で那智の滝を描きました。

滝には、心を浄化する力がありますが、
このように、繊細に流れる水は、
こころのひだとひだの間の隠れたみぞまでも、
気持ちよく洗い流してくれる気がします。

那智の滝の写真

那智の滝で、何枚も撮影した中の一枚です。

最初から、絵の構想ができていたわけではありません。

左側の岩肌を丁寧に描くことは決めていましたが、
右側の岩肌や植物をどのように描くか、
ずっと迷いながら描きました。

滝の導くままに筆を運んだという感じです。

使った画材

A3サイズのパネル

白麻紙ドーサ引き A3(29.7 × 42.0cm)より
周囲1.5cmずつ大きくカットしたもの

顔彩 胡粉、黄土、栗皮茶、鶯茶録、緑青、鮮光黄

パネルの水張り

  • 白麻紙の裏側(ツルツルした方が表)に、はけで水を塗ります。
  • パネルの上に、白麻紙の濡れている方を下にしておきます。
  • 中央から端に向けて全体を伸ばしながら、
    パネルの側面へ折り、しっかり折り目をつけます。
  • パネルの側面の下半分にのりをつけ、
    四方に紙を貼っていきます。
  • 紙の表にしわができないように、
    しっかり四方に伸ばして貼ります。

骨描き

鉤勒法で描く場合、
いつもでしたら、写真を見ながらスケッチするのですが、
今回は、麻紙の上に、直接、鉛筆でざっと下書きをし、
薄墨で、大まかに骨描きを行いました。

下塗り

滝の水は、後から、何層にも胡粉を塗っていきますが、
最初の下塗りには、胡粉にほんの少しの緑青と墨を混色して
はけで塗りました。

左側の岩肌は、鮮光黄+緑青+墨+胡粉を薄く混色して
はけで全体に塗りました。

岩肌の二度塗り

とにかく、写真を見ながら、岩肌を墨で細かく描きこんでいきます。

水墨画では、筆の勢いに任せて、大胆に描くことが多いのですが、
今回は、岩肌の繊細な割れ目を表現したかったので、
面相筆を使って、少しづつ少しづつ描きこんでいきました。

右側の岩肌を描く

具体的な構想が決まらないまま、
とにかく、写真を見ながら、薄めの墨で岩肌を描いていきました。

小さなはけで、薄めの胡粉をぬり、
細かい筋は、少し濃いめの胡粉で塗り、
水筆でぼかしていきます。

明確なイメージができていなかったので、
なかなか筆が進まず、何日も寝かせてみたり、
一日に少しづつしか描かなかったりと
とにかく、時間をかけてゆっくり描いていきました。

胡粉流し

大体の下塗りが終わったら、しっかり乾かします。

水の部分全体に、スプレーで水を吹きかけます。

少し濃いめの胡粉を筆ではなく、お皿ごと上から流します。

水の流れに任せた表現です。

今回の絵のクライマックスですね。

この作業を3回、繰り返しました。

仕上げ

岩肌の最も強調したい部分は、濃い墨で
しっかり描きこみます。

また水の部分も、胡粉を使って、細かく描きこみます。

完成!

反省点

スプレーで水を吹きかけて、胡粉を流す方法を
3回行いましたが、
完全に乾かさないで、作業を行なったため、
紙がけばだって傷んでしまいました。

ず、次を塗る時は、完全に乾かす必要があります。

描き方動画

まとめ

今回は、顔彩を使った「那智の滝の描き方」について
お届けいたしました。

写真による具体的な解説と描き方動画で
かなりわかりやすくなったと思います。

新しい動画編集ソフトを導入したので、
慣れなくて、これまでのように、
サクサク編集ができませんが、
機能がアップしているので、
少しづつグレードアップしていくと思います。


楽しみにしていてくださいね。

スプレーで水を吹きつけた後に、胡粉を流す方法は、
面白い描法ですね。

では、今回は、ここまでです。

次回、またお会いしましょう。