【墨彩画の参考資料】伊藤若冲って、どんな画家?代表作品を解説します②

こんにちは。

墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。

 

さて、今回は、前回に引き続き、

伊藤若冲の代表作品について、

解説させて頂きますね。

 

雪中錦鶏図

葉の上の雪は、

上から胡粉で

塗り重ねられているわけではなく、

完全に塗り分けられているのだそうです。

老松白鳳図

金泥と黄土の下地の上から、

胡粉で、羽が細やかに描かれている

美しい作品です。

若冲は、白い鳥の絵を好んで描いていたようです。

 

貝甲図

143種類の貝や珊瑚が描かれています。

標本を元に、

正確に描写したと言われています。

 

群魚図(蛸)

16種類の魚類が

同じ方向に向かって泳いでいます。

蛸の足に子蛸が絡み付いてる姿が

ユーモラスですね。

 

群魚図(鯛)

この作品でも、

魚たちは同じ方向に泳いでいます。

細かな部分まで

正確に丁寧に描かれていますが、

どこか、かわいくユーモラスですね。

 

魚屋で売られている魚を

丹念に写生したのかもしれません。

 

芦雁図

 

亀裂の入った氷に向かって、

雁が落ちていくという

変わった構図は、

 

若冲の不安な精神状態を表しており、

 

若冲の末弟の死が

関係しているとも言われています。

 

紅葉小禽図

紅葉の葉は、ほぼ同じ形ですが、

全て赤色の濃淡で色分けされています。

 

その中で、

オオルリの2羽の小鳥の白と青の色が

目を引きますね。

紫陽花白鶏図

 

紫陽花の白と鶏の白が

下方の紺色の石と対比されて、

なんと、美しいこと!!

 

虎図

 

絵の右上部に、

 

「実物を見たまま描くことを

信念としているが、

虎を見ることができないので、

中国の絵を模した」

 

と書かれているようです。

 

さて、今回は、

若冲の代表作品を9点、

ご紹介させて頂きました。

 

いかがだったでしょうか?

若冲は、

最高級の胡粉や絵の具を

使っていたそうですが、

 

どの作品も、色鮮やかで、

刺激的ですね。

 

特に、白い鳥の羽の美しさは秀逸です。

次回も、また、

若冲作品をご紹介させて頂きますね。

では、また。

【墨彩画の参考資料】伊調若冲って、どんな画家?代表作品を解説します➂