【墨彩画のお話】色の基礎知識を知って配色上手になろう!

こんにちは。
墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。

墨彩画を描くとき、どんな色を使えば良いか、
どんな色を組み合わせたら良いか、など
配色について悩むことは多いと思います

色が決められない理由の一つには、
色についての知識不足があります。

そこで、
今回は、色の基礎知識について
お話ししてみようと思います。

実は、色の基礎知識ついては、
以前、「顔彩だけで描く2本が蓮の花とかわせみ」
絵の統一感は、どうやって作る?

という講座の中で説明しているんですね。

でも、「さわやか墨彩画教室」の数ある講座の中で、
「色」について調べたいと思っても、
すぐに出てきませんよね。

そこで、
すぐに探せるように、「色の基礎知識」というテーマで
新たに講座を作ることにしました。

目次

無彩色と有彩色

色は、無彩色と有彩色の二種類に分類されます。

無彩色は、白と黒とその間のグレーのことで、
色味を持たない色のことです。

以下の写真は、無彩色になりますね。

https://keisou11.com/how-to-draw-red-ume/

有彩色は、無彩色以外の色味を持つ色。

以下の写真は、有彩色ですね。

ELG21によるPixabayからの画像

余談ですが、
無彩色の代表的な絵画といえば、水墨画でしょう。

水墨画は、墨の濃淡や余白によって、
さまざまな世界を表現します。

墨だけで、重量感や距離感、精神性、
時には、豊かな色彩まで表現できるのです。

色の三属性

色には、「色相」「彩度」「明度」の3つの要素があり、
これを色の三属性といいます。

色相

「色相」とは、
赤、黄、緑、青など色合いの違いを表したものです。

彩度」は、
色の鮮やかさを表したもので、
彩度が高いと目立ち、
低いと、落ち着いた色になります。

無彩色は、彩度がない色のことになります。

明度」は、
色の明るさを表します。
明度が高いと白に近づき、
低くなると黒に近づきます。


色のイメージ

それぞれの色には、イメージがあり、心理効果があるので、
絵の配色を考える場合、自分の伝えたいイメージの
重要要素となります。

赤色:  情熱、エネルギー、活動的、エネルギー、怒り、生命力

橙色: 容器、明るく陽気、社交性

黄色: 楽しい  ユーモア、ポジティブ、注意、奇抜、明るい

緑色: 癒し、安定、協調性、調和、優柔不断、安らぎ

紫色:  神秘、優雅、精神性、芸術、精神的癒し

ピンク色: 優しい、愛情、思いやり、繊細、甘い、幸福

蓮の花とかわせみ1

白色: 純粋、正義、完璧主義、清潔、

青色: 信頼、冷静、落ち着き、寒冷、孤独、

茶色:安定、安心、堅実、地味、頑固、伝統

加山又造「雲龍図」模写

黒色: 重厚感、孤独、威厳、神秘、地震、恐怖、暗

配色について

色を組み合わせて、目的にあった印象をつくることを
配色といいます。

そのためには、「色同士の関係」や「色の配分」が
重要となってきます。

色同士の関係は、「色相環」と「トーン」から
考えることができます。

色相環

色相を円にしてつなげたものを色相環といいます。

色相環では、隣り合う近い位置にある色を類似色といい
反対に位置する色を対照色といいます。

また、正反対の位置にある色を「補色」といいます。

色のトーン

トーンとは、明度と彩度をまとめたものです。

トーンにより、色の濃淡や明暗、強弱といった表現ができるようになります。

明度と彩度の関係を示したものです。

色の配分

色の配分は、上の図のように、
ベースカラー、アソートカラー、アクセントカラー
3つに配分することでバランスが取れた配色にできます。

ベースカラーというのは、配色の中で6〜7割を占め
最も広い面積の色で、全体のイメージを作ります。

アソートカラーは、全体の2〜3割でを占める色で、
ベースカラーを引き立てたり、イメージを補足したり
します。

アクセントカラーは、1割くらいの面積で
差し色となり、全体を引き締める効果を持ちます。

「70:25:5」あるいは「6:3:1」
配分すると、バランスが取れた絵になると言われています。

この桜の絵でいえば、
背景のピンクがベースカラー、桜の白がアソートカラー
萼の赤がアクセントカラーになるでしょうか?

まとめ

今回は、「色の基礎知識を知って、配色上手になろう」というテーマで、
色の三原則や、色相環、配色について
解説いたしました。

いかがだったでしょうか?

今回は、ここまでです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

またお会いしましょう。