こんにちは。
墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。
さて、今回は、
【顔彩で描く花の絵シリーズ】「大菊の描き方」②
前回の続きから最後まで、失敗部分も含めてお届けします。
![Donguri](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2021/10/2924C543-A4D4-48C5-8F4C-CD0CD86165E1-300x300.jpeg)
![Keisou](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2021/10/EB5C6DCB-F6FB-4C71-9613-BE65FE6BE790-247x300.jpeg)
というわけで、ちょっと失敗しました。
今回の大菊作品で、最も表現したかったのは、
輝くような、真っ白な花びらです。
でも、描いているうちに、
背景の色が薄すぎて、
白さが際立たないことに気がつきました。
そこで、もう一度、背景を塗りなおすことにしたのです。
しかし、お花の部分に背景の絵具を塗りたくありません。
そこで、マスキングという方法を行ったのですが・・・。
ここで、失敗してしまったのです。
どんな失敗かについては、
後ほど、解説していきますね。
今回、この失敗部分も残さず、
記録して動画に取りましたので、
最後までご覧ください。
何故なら、失敗部分も、勉強になると思ったからです。
![Keisou](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2021/10/EB5C6DCB-F6FB-4C71-9613-BE65FE6BE790-247x300.jpeg)
目次
茎と葉っぱの下塗り
![](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2021/11/D7398B58-59A2-43F1-83FB-2363A3DECE8F-scaled.jpeg)
茎は、青瓷+白緑+胡粉で下塗りします。
葉っぱは、薄い青瓷で下塗りします。
花びらの下塗り
![](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2021/11/D7398B58-59A2-43F1-83FB-2363A3DECE8F-scaled.jpeg)
胡粉+背景の色をほんの少し混色して、
薄く下塗りします。
花びらは、薄い胡粉を何層にも重ねて塗っていきます。
花の中心部
![](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2021/11/7A3E2326-8A8E-4201-AE34-89095C0EC863-scaled.jpeg)
写真を見てわかるように、
花芯部分は、少し黄みがかっています。
そこで、山吹+鮮光黄の混色で、
中央から外に向かって、塗りぼかしていきます。
花びら
花びらは、一枚一枚、薄い胡粉を面相筆で塗り、
水筆でぼかしていくという作業を繰り返します。
葉っぱの二度塗り
葉っぱは、少し濃いめの青瓷で重ね塗りをして、
色に変化をつけます。
マスキング手法
![](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2021/11/D300862E-3CA6-47B6-BEF8-47EC234ADA97-scaled.jpeg)
ここで、背景をもう少し濃くしようと思ったので、
お花の部分に顔彩がつかないように、
マスキングを行いました。
このマスキング方法は、
水墨画で行われる技法ですが、
墨彩画で試したことはありませんでした。
できるかどうか、少し不安でした。
マスキングの方法
トレーシングペーパーを絵に重ねて、
お花の部分のアウトラインを鉛筆でひきます。
鉛筆のラインに添って、ハサミで切ります。
切ったトレーシングペーパーの裏側に、
スプレーのりをかけ、絵の上に貼ります。
こうして、花の部分に、
絵具が付かないように保護します。
背景の二度塗り
![](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2021/11/4EDC9D4B-DF12-41EE-8D58-174570504040-scaled.jpeg)
背景の色を濃くするために、
二度目にかけた色は、栗皮茶+墨です。
マスキングしたトレーシングペーパーを
ピンセットで、そっとはがします。
アウトラインは、大まかだったので、
背景の塗り残し部分が出てきます。
その塗り残しを、背景と同じ色の絵具で、塗ります。
失敗した点
背景と塗り残し部分にくっきり境界ができてしまい、
不自然な背景になってしまったことです。
上から何度か、絵具を重ねましたが、
カバーできませんでした。
仕上げ
背景の重ね塗りをしたので、
花びらも茎も葉っぱも、塗りなおしながら、
仕上げていきます。
とにかく、花びらは、一枚一枚、面相筆と水筆を使って、
丁寧に、薄い胡粉を重ね塗りしていきます。
葉っぱは、暗めになるように、
青瓷に墨を混色して、
背景の中で目立たないように、塗っていきます。
描き方動画
今回は、少し長い動画になってしまったので、
4倍速で作成しています。
失敗部分も、見ることができますので、
マスキングについてなど、参考にしてください。
プロフィールのyotubeボタンをクリックすれば、
youtubeに直接行くことができますので、
よろしければ、チャンネル登録をお願いします。
これまで投稿したさまざまな描き方動画を
ご覧いただくことができます。
![Keisou](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2021/10/EB5C6DCB-F6FB-4C71-9613-BE65FE6BE790-247x300.jpeg)
まとめ
前回と今回の2回にわたって、
白い大菊の描き方についてご紹介しましたが、
いかがだったでしょうか?
水墨画で使うマスキング方法を墨彩画で試してみましたが、
うまくいきませんでした。
![Donguri](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2021/10/2924C543-A4D4-48C5-8F4C-CD0CD86165E1-300x300.jpeg)
失敗原因は、1,マスキングのアウトラインが大まかすぎたこと。
2,水墨画と違って、墨彩画では、
にじみが少ない紙を使っているので、
境界が目立ってしまったことなどが考えられます。
でも、失敗は、次の作品に活かすことができますので、
こうしたチャレンジは、恐れずに、
どんどんやっていこうと思っています。
背景の色を、最初から濃くして、
もう一度、大菊の花を描いてみようかな。
さて、今回は、ここまでです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
次回、またお会いしましょう。