【顔彩による「虎」の描き方】強い自分になりたくて・・・

こんにちは。
墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。

さて、今回は、
2022年の干支である「虎」の描き方について
解説したいと思います。

私は、お花の絵を描くことが大好きですが、
同時に、龍や猛禽類である鷹や鷲を描くことも好きです。

お花の絵を描くときは、その美しい姿に癒されながら、
自分の心を清めてほしくて描いているように思います。

龍や猛禽類を描くときは、その鋭い眼光に惹かれ、
強い自分になりたくて描いているように思います。

今回の「虎」も、
獲物を狙うときの鋭い眼光がテーマです。

どうです? かっこいいでしょう?

虎が獲物を見据えて、迷いなく静かに歩む姿は、
野生の厳しさと強さ、残酷さを秘めていながら厳かで美しい。


そこには、甘さなど微塵もないのです。

こういう目を見ると、
甘ったるい自分の中の弱さを叩きのめしてくれるような
心地よさを感じるのです。

自然療法の一つに「イメージ法」というものがあります。

自分が肯定的な気分になれるようなイメージを選んで、
繰り返しそのイメージに注意を向けるようにすると、
心を高めたり、心身を鎮める作用があると言われています。

仏教では、修行の一つに「曼荼羅」をずっと注視し続けるというものが
ありますが、それと同じようなことですね。

墨彩画を描くことは、この「イメージ法」と
同じ効果があるような気がします。

頭の中でイメージしなくても、
実際に、肯定的な気分になれる絵を
描き続けていくわけですから。

心が澱んでいるときは、滝や清流、
心を清めたいときは、お花などの植物、
心を強くしたいときは、龍や猛禽類や強い動物、
心を癒されたいときは、美しい花やかわいい動物

墨彩画には、素晴らしいメンタル効果があるんです!

さあ、それでは早速、いつものように
鉤勒法で描いていきましょう!

モデルの虎

今回、モデルになってくれた虎は、
北海道にある旭山動物園で撮影した虎です。

野生の虎の迫力はありませんが、
それでも、王者の風格はありますよね。

鉤勒法で描いていくので、
まずは、写真を見ながらスケッチブックに写生を行い、
ベニア板にマスキングテープで貼り付けた
白麻紙に転写しました。

面相筆を使って、墨で骨描きします。

背景塗り

黄土、栗皮茶、墨を混色し、色を調整して
ハケで画面全体を塗ります。

白い毛を胡粉で下塗り

白い毛の部分を薄めの胡粉で下塗りします。

茶色の毛の下塗り

茶色の毛は、黄土、辰砂、胡粉を薄く混色して
全体に塗っていきます。


茶色の毛の下塗りを終えたら、写真を見ながら、
濃いめの茶に調整して、二度塗りをしていきます。

目の表現

鋭い目になるように、3箇所に分けて塗っていきます。
① 鶯茶録に鮮光黄を少し混ぜて、塗ります。
②鶯茶録に黄土を混ぜて、塗ります。
③濃い墨で塗ります。

黒い毛の

黒い毛を墨で下塗りします。
目の周囲は、くっきり塗って、目を引き立たせます。

白い毛の部分は、面相筆の先を尖らせて、
胡粉をつけて、細い毛を表現します。

黒い毛の部分も、面相筆の先を尖らせて、
墨で細い線で毛を表現します。

仕上げ

写真を見ながら、白い毛、茶色の毛、黒の毛の濃淡をつけ
細い線で毛のふわふわ感を出していきます。

最後に、面相筆に濃いめの胡粉で髭を描きます。

今回のポイント

  • 虎の鋭い眼光に目がいくように
    後ろ側の背中から胴体にかけての色の
    彩度と明度は抑え気味にします。
  • 背景の中で、虎の白い毛が美しく映えるように、
    背景の色の彩度と明度も抑え、岩の表現も
    曖昧にしておきます。
  • 鋭い眼光になるように、目を三段階に
    塗り分けます。
  • 虎の毛並みを表現できるように、面相筆の毛先を
    できるだけ細くして、描きます。
    絵の具の濃度が薄すぎても、濃すぎても、
    うまくいきません。少し練習を要します。

描き方動画

3分ほどの描き方動画を作成しました。
視聴時間、節約のために、動画は、重要な部分に限定し、
2倍速になっています。

よろしければ、Youtubeの登録をお願いします。
プロフィールのYoutubeボタンをクリックすれば、
Youtubeに飛ぶことができます。

その他の動画もご覧いただけます。

まとめ

今回は、虎の描き方について解説いたしました。

いかがだったでしょうか?

今回は、ここまでです。

最後までお読みくださりありがとうございました。

また次回、お会いしましょう。