【顔彩で描く絵手紙シリーズ】世界平和を祈る「白い鳩の描き方」:何故、白い鳩は平和の象徴なの?

こんにちは。
墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。

今回は、「顔彩で描く絵手紙シリーズ」として
世界平和を祈る「白い鳩の描き方」を
お届けします。

今、世界のあちこちで紛争が起き、
毎日のようにニュースで報道されています。

大勢の人々が虐げられ犠牲になっているようすを見ると
悲しくて胸がいっぱいになります。

過去の歴史を振り返っても、
どうして人間は、こうも争いを好み、
同じ過ちを何度も何度も繰り返すのだろうと
気持ちが沈んでしまいます。

ただただ、紛争が治り、
人々が皆、安心して暮らせる世の中になるよう
心から祈ります。

今回は、そんな祈りを込めて絵手紙を描きました。

美しい地球をバックに、オリーブをくわえた真っ白の鳩が
手のひらの上に舞い降りてくるという構図です。

今回の絵手紙で工夫したポイントは、以下の3つです。

ポイント1、平和を表す地球の色

ポイント2 塗り残しによる白い鳩

ポイント3 きれいな手のひらを描くために

まずは、工夫したポイントについての解説を行います。

次に、描き方動画をお届けします。

動画は、わかりやすく丁寧に作成していますので、
ご覧になれば、描き方はほぼご理解いただけると思います。

そして、もう一つのテーマ
「オリーブをくわえた白い鳩が平和の象徴である理由」について
解説いたします。

目次

描き方ポイント

ポイント1 平和を表す地球の色

        最初、地球儀を描こうと思っていたのですが、
        鳩の白さを美しく強調するためには、
        シンプルに色だけで表現しようと思いました。

地球の色は、
この絵手紙全体のイメージを表すことになるので
とても重要です。

地球の美しい自然と平和を表す青緑で
表現することにしました。

        カラーセラピーで言えば、緑は「自然」を表す「癒し」の色です。
        しかも、穏やかさと内面の芯の強さを秘めた色です。

        そこに、「調和」や「協調」を大切にする青系を加えて
        全体の明度を上げることで、ターコイズに近い色にしました。
        ターコイズは、「希望」や「神聖」を表す色だからです。

        顔彩では、「若草、花白緑、青草、浅葱」を混色しました。

ポイント2、 塗り残しによる白い鳩の描き方

        最初は、さまざまな白い鳩の構図を考えました。

画仙紙のハガキ上で、白い鳩を最も美しく描くには、
「塗り残し」が最も効果的であると思い立ち、
背景に美しい地球を配置することにしました。

そして、鳩は、できるだけシンプルに描くことで
白さを強調させることにしました。

ポイント3 手の描き方

 簡単そうで難しいのが、手のデッサンです。

美大の学生は、よく人体のデッサンを行なっていますよね。

ほんの少しの線のずれや角度の違いで、
不恰好な手のひらになってしまうのです。

やはり、祈りの絵手紙では、
美しい手のひらでないといけません。

そこで、いきなり墨線で描くのではなく、
修正のきく鉛筆で下絵を描き、
思うようにひけなかった線は練り消しゴムで消しながら、
手のひらの形を整えるという工夫をしました。

ただ、練り消しゴムといえど、何度も消していては、
画仙紙は傷んでしまいます。

数回の使用で済むように、
できれば、事前に鳩や手のひらを
スケッチして練習しておくと
良いと思います。

手のひらだけでなく、鳩の輪郭線を描くのも
簡単ではありません。

鳥は、種類によって、嘴や頭や翼の位置や形が
異なるのです。

鳩とわしでは、全く骨格も異なりますね。

今回は、鳩の描き方の良い練習になると思います。

描き方動画

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Youtubeの「桂颯」「さわやか墨彩画教室」では、

他にも、さまざまな描き方動画を

アップしていますので、お気軽にご覧いただけます。

そして、Youtube動画の詳しい解説は、

こちらのブログで行なっています。

つまり、両方をご覧になると、

しっかりご理解いただけると思いますので、

よろしくお願いいたします。

何故、白い鳩は平和の象徴なの?

        

  オリーブの枝をくわえて飛んでいる白い鳩が
平和のシンボルとなったのは、
旧約聖書の「創世記」に登場するノアの箱舟の物語に
由来します。

堕落した地上の人間に対する神の怒りにより
大洪水が引き起こされます。

そして、神を敬うノアだけに、箱舟を作り、
家族と地上の生き物を一つがいづつ乗せることを
許されたのです。

大洪水が起こって、40日目、ノアはカラスを放ちますが、
水が乾いておらず、カラスは戻ってきます。

47日目に、今度はハトを放ったところ、
オリーブの枝をくわえて戻ってきました。

これにより、洪水が終わったことを知ることができました。

オリーブの枝をくわえたハトは、
神と人間の和解のシンボル、
つまり、平和を象徴するシンボルとなったのです。

しかし、ハトが平和の象徴であるというイメージを
世界に広めたのは、ピカソと言われています。

ピカソは、平和擁護世界大会で、
核兵器廃止を求めて、翼を広げて飛ぶハトをモチーフに
ポスターを描いたからです。

私は、クリスチャンでもカトリック教徒でもありませんが、
平和を象徴するハトの絵を描きました。

人と人が争わないですむためには、
国や宗教を超えた、「おおらかさ」も
必要なのかもしれません。

まとめ

 今回は、
「顔彩で描く絵手紙シリーズ」として
「世界平和の祈る白いハトの描き方」を
お届けしました。

まず、今回工夫した描き方のポイントを3つ
解説しました。

そして、「白いハトが平和の象徴」となった
理由についても解説いたしました。

いかがだったでしょうか?

今回は、ここまでです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

次回、またお会いしましょう。