【顔彩で描く鳥シリーズ】孔雀(メイキング動画紹介):着彩前までの準備方法について解説します。

peacock

こんにちは。
墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。

今回は、「顔彩で描く鳥シリーズ」で
「孔雀の描き方」メイキングをお届けします。

ここでメイキングというのは、
絵手紙シリーズのように、描き方の全行程を
お届けするのではなく、
重要ポイントだけをご紹介するというものです。

孔雀は、羽の色がとても美しく
ずっと描いてみたかった鳥ですが、
それだけに、描くには難しい鳥です。

鳥は、お花と同じくらい大好きで、
これまで、雀やエナガ、鶴、鶏やワシやカモなどを
いろいろ描いてきましたが、
孔雀は、羽が複雑でちょっと難しそうだったので、
ずっと先延ばしにしていたのです。

でも、今回、ついにチャレンジしてみました。

若冲の雄鶏図を模写した(まだ途中ですが)のが、
良い刺激になりました。

まだ納得のいく作品には仕上がっていませんが、
とりあえずは、一歩前進です。


そこで、今回は、
どのように、準備していったかという着彩前までの
途中経過をご紹介しようと思います。

作成過程をご紹介することで、
どこが難しいか、という問題点を
いっしょに探ることができますものね。

また、岩絵具を使わずに
顔彩だけで、ここまで描くことができるという
顔彩の可能性を証明することにはなったと思います。

一応、「顔彩で描く孔雀 メイキング」という題で、
動画を作成していますので、
まず、ご覧ください。

描くコツやポイントなどは、
その後に解説いたしますね。

目次

顔彩で描く孔雀のメイキング

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Youtubeの「桂颯」「さわやか墨彩画教室」では、

他にも、さまざまな描き方動画を

アップしていますので、お気軽にご覧いただけます。

そして、Youtube動画の詳しい解説は、

こちらのブログで行なっています。

つまり、両方をご覧になると、

しっかりご理解いただけると思いますので、

よろしくお願いいたします。

1、素材の収集

無料の写真素材を提供しているpixabayというサイトで
「孔雀」と検索して、写真を集めます。

このサイトには、たくさんの無料の孔雀写真が掲載されていますので、
数枚ピックアップして、PCやiPadに保存しておきます。

全体像だけでなく、頭部や羽の部分写真も集めておきます。

絵の構想を練る

写真だけを見ても、
絵にはなりません。

ますは、どんな絵にするか、
決めなくてはなりません。

そこで参考にするのが、
Pinterest(ピンタレスト)というアプリです。

ここの検索で、「孔雀」と入れると、
写真だけでなく、さまざまな絵も表示され、
登録すると、自分の場所に保存することができます。

ただし、著作権フリーではないので、
ここでは、お示しできませんが、
大変便利です。

さまざまな絵を参考にして、
どんな孔雀にするか、構想します。

スケッチ

さまざまな角度から撮影された孔雀の写真を
スケッチします。

全体像だけでなく、頭部だけや羽の部分も
写生します。

どんな構図で描くか、構想しながら
写生します。

描いてみてわかったのですが、
孔雀は、尾羽の部分がかなり大きいので、
全体のバランスを取るのが
難しいことが判明。

そこで、今回は、

この写真をモデルに描くことに決めました。

一番、バランスが取りやすかったからです。

バランスを取るために

画像をA4用紙にコピーし、
上図のように、均等に線を入れました。

この線を目安にして、A3用紙に拡大して下絵を作成します。

上の写真はA4、下絵は、A3です。

つまり、A3の紙をA4の線と同じ割合になるように
折って、線を入れます。

あとは、A4の写真を参考にしながら、
A3の紙に、下絵を描いていきます。

こうすれば、バランスの取れた孔雀が描けますね。

下絵の転写

白麻紙ドーサ引きの紙を準備し、
A3より周囲1cm大きめにカットし、
上のように、パネルにマスキングテープで貼り付けます。

後は、中級講座でいつも説明しているように、
チャコペーパーを使って、
スケッチの下絵を白麻紙に転写します。

骨描き

転写した線上を面相筆で骨描きします。

背景塗り

背景は、黄土、栗皮茶、墨を薄めに混色して、
はけで全体にぬります。

一旦乾かして、もう一度、同じように
薄い色ではけで塗ります。

乾かしては塗るという作業を3回ほど
繰り返して、徐々に背景の色を濃くしていきます。

最初から、濃い色で背景を塗ると、
濃くなりすぎてしまう可能性があるからです。

着彩

ここから先は、上級コースレベルです。

非常に細かな作業で、全てをお届けしようとすると、
時間が膨大にかかるので、
また次の機会にお届けしたいと思います。

今回は、メイキング動画でお楽しみください。

まとめ

今回は、「顔彩で描く鳥シリーズ」として
孔雀の描き方メイキングを動画でご紹介し、
着彩前までの解説をいたしました。

今回は、こうした難しい題材を扱う場合の
素材の集め方や絵の構想の練り方などの
参考になったのではないでしょうか?

今回は、ここまでです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

また次回お会いしましょう。