【顔彩で描くお花の絵シリーズ】コスモスを鉤勒法と没骨法の2種類の描法で描いてみました!

こんにちは。

墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。

 

今回は、コスモスのお花を
鉤勒法(こうろくほう)と没骨法(もっこつほう)

の全く異なる2種類の描法で描いてみました。

 

鉤勒法というのは、

今回のコスモスを描く場合でしたら、
お花を輪郭線を墨で骨書きし、

その内側を彩色していく方法となります。

 

没骨法は、

コスモスの輪郭線を描かずに、

いきなり、顔彩を塗って、描く方法です。

 

これらの描法については、

以前、椿を題材に、ご説明していますので、

こちらを参考にご覧ください。

椿を鉤勒法と没骨法の二つの描法で描いてみました

今回のコスモスは、
以前、解説した「椿」とは異なり、

背景を塗ったり、お花や葉っぱの表現が

細かくなっているので、
少しだけ難易度が上がっています。

 

 

この講座の最後の方で、
鉤勒法と没骨法によるコスモスの描き方動画

アップしていますので、最後までゆっくりご覧くださいね。

さて、まずは、
コスモスのお話からです。

目次

コスモスとは

コスモスという名前は、
「kosmos(美しい)」というギリシャ語に

由来しているのだそうです。

漢字で書くと、秋の桜と書いて「秋桜」ですね。

キク科 コスモス属
原産地は、メキシコで

、夏から秋にかけてお花を咲かせます。

 

コスモスのお花の色は、

ピンク、白、赤がよく見られますね。

 

品種にもいろいろあるようですが、
今回、鉤勒法で描いたコスモスは、
「アプリコットレモネード」という品種で、
ピンクがかった白色が素敵で、買ってきたものです。

コスモスの花言葉

 

「調和」「謙虚」「乙女の真心」

 

コスモスの花びらは8枚?

実は、コスモスのお花は、とてもややこしいのです。

 

私たちが、花びらと思っている部分は、

舌状花という名前で、8枚あるように見えますが、
実は、5枚なのだそうです。

 

舌状花の花びらは、1枚のようにみえるけど、

合弁花で花びらを数えると5枚なんだそうです。

 

また
お花の中心部にあるのもお花で、

筒状花と呼ぶのだそうです。

 

ネットで、いろいろ調べてみましたが、

何度読んでも、全く理解できません。

 

いいじゃありませんか!

花びらは、8枚ということで。(ーー);

 

描く際には、8枚で描くのですから。

使った画材

どちらも、使用する紙は、

白麻紙ドーサ引きをハガキ大にカットしたものです。

面相筆小1本、削用筆小1本
刷毛または連筆1本

顔彩 

鉤勒法の背景  燕脂+鮮光黄を薄く混色したもの

没骨法の背景 青瓷+若草を薄く混色したもの

お花や葉っぱは
 鉤勒法も没骨法も、同じ色を使っています。

お花  燕脂+胡粉

葉っぱ  青瓷

茎の明るい部分  白緑+若草

描き方のコツ

しっかり乾かしてから、次の色を塗ること。

描き方動画

視聴時間の節約のために、

4倍速で作成しています。

最初に、鉤勒法で描き、次に没骨法で描いています。

まとめ

今回は、コスモスをモチーフとして、
鉤勒法と没骨法の2種類の描法で描いてみました。

いかがだったでしょうか?

同じコスモスでも、描き方によって、

全く異なる印象になりますね。

 

今回は、ここまでです。

最後まで、ご覧くださりありがとうございました。

次回、またお会いしましょう。

色紙サイズのコスモスの描き方は、以下の講座でご覧になれます。

【顔彩で描くお花の絵シリーズ】コスモスの描き方