こんにちは。
墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。
今回は、コスモスのお花を
鉤勒法(こうろくほう)と没骨法(もっこつほう)
の全く異なる2種類の描法で描いてみました。
鉤勒法というのは、
今回のコスモスを描く場合でしたら、
お花を輪郭線を墨で骨書きし、
その内側を彩色していく方法となります。
没骨法は、
コスモスの輪郭線を描かずに、
いきなり、顔彩を塗って、描く方法です。
これらの描法については、
以前、椿を題材に、ご説明していますので、
こちらを参考にご覧ください。
今回のコスモスは、
以前、解説した「椿」とは異なり、
背景を塗ったり、お花や葉っぱの表現が
細かくなっているので、
少しだけ難易度が上がっています。
この講座の最後の方で、
鉤勒法と没骨法によるコスモスの描き方動画を
アップしていますので、最後までゆっくりご覧くださいね。
さて、まずは、
コスモスのお話からです。
目次
コスモスとは
![](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2021/10/IMG_0368-2.jpg)
コスモスという名前は、
「kosmos(美しい)」というギリシャ語に
由来しているのだそうです。
漢字で書くと、秋の桜と書いて「秋桜」ですね。
キク科 コスモス属
原産地は、メキシコで
、夏から秋にかけてお花を咲かせます。
コスモスのお花の色は、
ピンク、白、赤がよく見られますね。
品種にもいろいろあるようですが、
今回、鉤勒法で描いたコスモスは、
「アプリコットレモネード」という品種で、
ピンクがかった白色が素敵で、買ってきたものです。
コスモスの花言葉
![](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2021/10/IMG_6290-scaled.jpg)
「調和」「謙虚」「乙女の真心」
コスモスの花びらは8枚?
![](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2021/10/IMG_6292-scaled.jpg)
実は、コスモスのお花は、とてもややこしいのです。
私たちが、花びらと思っている部分は、
舌状花という名前で、8枚あるように見えますが、
実は、5枚なのだそうです。
舌状花の花びらは、1枚のようにみえるけど、
合弁花で花びらを数えると5枚なんだそうです。
また
お花の中心部にあるのもお花で、
筒状花と呼ぶのだそうです。
ネットで、いろいろ調べてみましたが、
何度読んでも、全く理解できません。
いいじゃありませんか!
花びらは、8枚ということで。(ーー);
描く際には、8枚で描くのですから。
使った画材
![](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_5692-scaled.jpg)
紙
どちらも、使用する紙は、
白麻紙ドーサ引きをハガキ大にカットしたものです。
筆
面相筆小1本、削用筆小1本
刷毛または連筆1本
顔彩
鉤勒法の背景 燕脂+鮮光黄を薄く混色したもの
没骨法の背景 青瓷+若草を薄く混色したもの
お花や葉っぱは
鉤勒法も没骨法も、同じ色を使っています。
お花 燕脂+胡粉
葉っぱ 青瓷
茎の明るい部分 白緑+若草
描き方のコツ
しっかり乾かしてから、次の色を塗ること。
描き方動画
視聴時間の節約のために、
4倍速で作成しています。
最初に、鉤勒法で描き、次に没骨法で描いています。
まとめ
今回は、コスモスをモチーフとして、
鉤勒法と没骨法の2種類の描法で描いてみました。
いかがだったでしょうか?
同じコスモスでも、描き方によって、
全く異なる印象になりますね。
今回は、ここまでです。
最後まで、ご覧くださりありがとうございました。
次回、またお会いしましょう。
色紙サイズのコスモスの描き方は、以下の講座でご覧になれます。