【顔彩で描く鳥の絵シリーズ】ハクトウワシの描き方①ハクトウワシについて解説します。

こんにちは。

墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。

さて、今回のテーマ、
【顔彩で描く鳥の絵シリーズ】
「ハクトウワシの描き方」は、

今回と次回の2回に分けて解説したいと思います。

 

私は、絵を描くとき、

ただその姿を写すのではなく、
その対象について、

できるだけ詳しく調べるようにしています。

 

描く対象の見た目だけでなく、

内側に秘められた力も知りたいからです。

今回のハクトウワシの場合でしたら、
どういう分類で、どういう生態で、

どういう特徴があるのか、調べたうえで、

描きたいと思うのです。

 

実は、このハクトウワシは、

日本には全く生息していないのです。

過去に、国後島で幼鳥が見られたくらいでしょうか。

 

なので、昔の日本画などには出てきませんね。

 

主に、北アメリカ大陸に分布している鳥で、
アメリカ合衆国の国鳥にもなっているのです。

 

何故、このハクトウワシを描くことになったかというと、

和歌山県の白浜に旅行したときに立ち寄った

アドベンチャーワールドでたまたま見学したからです。

 

私は、ずっと猛禽類を描きたいと思っていたので、
この動物園で偶然「ハクトウワシ」を見かけたときは、

大興奮しました。

 

元々、アドベンチャーワールドには、

パンダを見に行っていたのです。
飛行機の時間が迫っていたので、

パンダだけ撮影できればいいかなぐらいに思っていたので、

帰り際にハクトウワシを見かけたときは、

天から与えられたプレゼントのように感じて、

時間ギリギリまで、眺めては写真を撮りました。

 

後でわかったことですが、
日本で「ハクトウワシ」を見ることができるのは、
動物園3か所だけだそうです。

東山動物園(愛知県)
日本平動物園(静岡県)
アドベンチャーワールド(和歌山県)

アドベンチャーワールドで、
あこがれの「鷲」に遭遇できて、本当にラッキーでした。

 

私が、猛禽類にあこがれるのは、
獲物を狙うときの鋭い目です。

あの強い眼光にとても惹かれるのです。

 

しかし、動物園のハクトウワシの目は、

どうだったのでしょう。

 

檻の中に入れられて、餌を与えられて、

自由がありません。

大空を飛ぶこともできません。

 

そんなことを考えると、なんとなく切なく、

胸が痛かったのですが、それでも、
このハクトウワシの目は、

気高く威厳があるように思え、心惹かれました。

 

今回、そんなハクトウワシの目を表現できたでしょうか?

 

では、まず早速、ハクトウワシについて解説していきますね。

 

目次

ハクトウワシとは

タカ目 タカ科 ウミワシ属の大型鳥類です。

漢字で書くと、「白頭鷲」
確かに、頭は、真っ白ですね。

英語では、Bald eagle で、

「頭の禿げた鷲」という意味のようです。
??? でも、はげてませんよね。

 

ハクトウワシの体の特徴

全長 71~96cm
体重 3~6.5kg
翼を広げると、2mを超えます。

くちばしは、 黄色で、

肉を切り裂くために鋭く曲がっています。

頭と尻尾の羽毛は、真っ白で、

それ以外は、美しい褐色の羽です。

 

幼鳥のときは、灰色で

全身、茶色の斑点で覆われていますが、

5才前後で白い毛が生えてきて、

親鳥と同じ姿になります。

 

ハクトウワシの生態

 

北アメリカ大陸の沿岸部、
海岸、川沿い、湖沼の近辺に生息しています。

 

巣は、水辺近くに枝を集めて、

樹上、岸壁、地面に巨大な巣をつくります。

巣は、再利用の度に大きくなり、

2トンもの大きさになることもあるみたいです。

 

ハクトウワシの繁殖

 

一度つがいになったペアは、

生涯同じつがいで過ごすと考えられています。
1年に2~3個の卵を産みます。

子育ては、オスが餌探し、

メスは子供の世話と協力して行います。

ハクトウワシの食べ物

水辺で暮らすハクトウワシは、
魚類、水鳥、小型の哺乳類、爬虫類などを食べます。

 

多くの場合、死肉を食べたり、

他の動物の獲物を奪って食べたりするようです。

 

ハクトウワシの寿命

 

約28年。飼育では30年。

ハクトウワシの視力

 

ハクトウワシの視力は驚異的で、
高度1000mから5km先にいる獲物を

見つけられるそうです。
人間の視力の約8倍と言われています。

 

ハクトウワシの絶滅の危機

昔、先住民にとって、ハクトウワシは、

「神の使い」として崇められていたのですが、

ヨーロッパからやってきた入権者にとっては、

家畜を襲う害獣でした。

そのために乱獲されたり、

農薬(DDT)の影響で繁殖できなくなり、

絶滅の危機に瀕しました。

 

しかし、その後、保護法ができ、

守られるようになって、

ようやく2007年米国絶滅危惧種リストから完全の除外されました。

良かった良かった!

 

まとめ

今回は、ハクトウワシの生態や特徴、

歴史などについて解説いたしました。

いかがだったでしょうか?
今回は、ここまでです。

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

次回は、いよいよ、

ハクトウワシの描き方について、

動画を交えて、解説していきますので、

楽しみにしていてくださいね。