こんにちは。
墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。
「顔彩で描く絵手紙シリーズ」第4段は、
癒される猫の描き方をご紹介します。
今回のモデルは、うちの15歳になる猫のらんちゃんです。
実は、以前、らんちゃんのハガキ絵の描き方は、
「さわやか墨彩画教室」の講座でご紹介しているんですよ。
構図も全く同じです。
ただ、その時は、中級講座でしたので、
ハガキは、画仙紙ではなく、白麻紙で描いています。
画仙紙よりも、白麻紙の方が、
より繊細に表現できるんです。
詳しくは、動画の後に解説いたしますね。
今回は、初心者向けの「絵手紙コース」なので、
いかに、わかりやすく簡単に描くか、
について工夫をいたしました。
いつものように、まずは、
先に「描き方動画」をご覧ください。
動画の後に、詳しい解説をしていきますね。
目次
描き方動画
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画仙紙と白麻紙の違いについて
![](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2022/01/bd325eaa67677b7f93aafa110bc9385b-1024x706.jpg)
上の画像は、画仙紙のハガキに描いたものです。
![らんちゃんの昼寝](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2021/08/IMG_2969-2-1024x880.jpg)
こちらは、白麻紙に描いたものです。
この2枚の絵を見比べてみて、違いをご理解いただけたでしょうか?
全く同じモデルで同じ構図で描いた絵ですが、
印象は、まるで異なりますね。
紙の質があがると、ぐっとリアルに描くことができるのです。
墨彩画初心者の皆さんは、
筆づかいや顔彩の使い方に慣れてきたら、
ぜひ、中級講座に進んで、描いてみてくださいね。
猫の表情について
今回、描きたかったのは、「癒される猫の表情」です。
絵手紙のお花だったら、ハガキにいきなり骨描きして、
多少、線が太くなっても、歪んでも、さほど問題にはなりません。
絵手紙の場合、味わいになるからです。
しかし、猫の表情まで描きたいと思ったら、
墨の線は、とても重要になってきます。
体の線、目の線、耳や手の位置など、
ほんの少しの線のずれで、
全く違う表情になってしまうんです。
![](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2022/01/ba10c449e67f3eec3e943e0532b9e587-1-1024x673.jpg)
こちらは、最初に描いたものですが、
なんとなく、表情が硬く、癒し感が出ていませんね。
肩の線や目の線が硬く、髭も太くなってしまったからです。
一発勝負に下絵を描こうとすると、
それだけで、プレッシャーを感じてしまうんですね。
でも、墨で骨描きする前に、
鉛筆で、ごくごく薄い線を少しだけひいておくと、
とても描きやすくなります。
猫の表情まで描きたいと思ったら、
鉛筆の下書きをおすすめします。
猫は題材の宝庫
![](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_5422-2-706x1024.jpg)
![](https://keisou11.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_5423-704x1024.jpg)
昔から、猫を描きたくて、
ときどき、スケッチをしています。
しかし、そのときの猫の姿だけでなく、
表情まで捉えたいと思っているんです。
例えば、左のらんちゃんは、
私が見ている本の上に、どかっと座って
「私を見て!」と背中で叫んでいます。
わんちゃんと違って、
後ろを向いているところが、
いかにも猫らしい。
でも、耳が片方だけ、下がっているでしょう?
らんちゃんは、
心のどこかで、「怒られるかも」と
気がひけているのかもしれません。
実は、らんちゃんは、空気を読める子なのです。
それでも、やっぱり、自分に気をひきたい!
天真爛漫ならんちゃんは、
やっぱり、どうしても、自分に気をひきたいんですね。
だから、本の上から、どこうとしません。
愛しいらんちゃん!!
耳の動き一つで、らんちゃんの気持ちが描けるって
おもしろいと思いませんか?
猫は、題材の宝庫なのです。
これからも、癒しの絵手紙として、
猫の絵手紙にチャレンジしていこうと思っていますので、
楽しみに待っていてくださいね。
まとめ
今回は、
「顔彩で描く絵手紙シリーズ」癒される猫の描き方について
動画と解説をいたしました。
また、画仙紙と白麻紙の違いについても解説しましたね。
いかがだったでしょうか?
今回は、ここまでです。
最後まで、お読みくださりありがとうございました。
次回、またお会いしましょう。