【顔彩で描く絵手紙シリーズ】ミョウガの描き方:ミョウガにまつわる感動的なお話とは?

こんにちは。
墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。

今回は、「顔彩で描く絵手紙シリーズ」として
「ミョウガの描き方」をお届けします。

私にとって、ミョウガは懐かしい故郷の思い出です。

小さい頃、夏休みに遊びに行った
四国山奥の祖母の家。

祖母の家は、山の斜面に石垣を積んでできた
だんだん畑の一角にありました。

祖母は、毎朝、ナスの味噌汁を作ってくれました。

その作り方は、変わっていて、
出汁の中に味噌を入れてから、
だんだん畑にナスを取りにいくので、
子供ながら、「え? 今から?」と
いつも不思議に思っていました。

でも、とても美味しいのです!

祖母の味噌汁には、必ず、
ナスと卵とミョウガが入っていました。

野菜嫌いだった私が、何故か、その味噌汁だけは、
大好きだったのです。

ミョウガは、私にとって故郷の味、
大好きな祖母の味なのです。

今回は、そんな思い出のあるミョウガを
美しく描いてみたいと思います。

ただの食材なのに、美しくって、どういうこと?

実は、先日、小林古径が描いたミョウガの日本画を
見る機会が得られたのです。

そのミョウガのなんと、美しかったことか!!

本当に、こんなミョウガが存在するのかと思うほど、
洗練された形と色で表現されていたのです。

しばらくその色紙大の絵に魅入ってしまいました。

見る人の目によって、いや心によって、
同じモチーフでも、こんなにも美しく見えるのか・・。

目からウロコの感動でした。

ミョウガを本物そっくりに写実的に描いても
決して、これほどの感動は得られない。

そのミョウガの絵には、
そのもののもつ本質的な美が
映し出されているような気がしました。

それは、速水御舟が描いた木蓮の世界と
同じ香りしています。

どちらも、著作権の問題で、
ここに画像をアップできないのが
残念です。

やはり、CDやネットで聴くのと
生の演奏を聴くのとでは、
まるで受けとる印象が異なるように、

画集やネットで見る絵と
実物の絵とでは、伝わってくるものが
まるで違うのです。

美術館に足を運んで、本物の絵を見て、
見る目を養い、感動を味合わなくてはいけないなという
気がします。

私は、小林古径の絵を見て以来、
ミョウガを美しく描いてみたいという
願望がずっと私の中に湧いていました。

今回は、私なりに美しく描くために
下絵や色の塗り方を工夫したミョウガの描き方を
お届けします。

画仙紙に描くので、表現にいろんな制限がありますが、
頑張ってみました。

まずは、描き方動画をご紹介しましょう。

その後、ミョウガについての植物情報や食材としてのお話、
そして、ミョウガと物忘れにまつわる感動的な逸話について
お話したいと思います。

今回も、盛りだくさんの内容なので、
ぜひ、最後までお楽しみくださいね。

描き方動画

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アップしていますので、お気軽にご覧いただけます。

そして、Youtube動画の詳しい解説は、

こちらのブログで行なっています。

つまり、両方をご覧になると、

しっかりご理解いただけると思いますので、

よろしくお願いいたします。

ミョウガとは?

夏になると、そうめんや冷奴の名脇役として
活躍するのが、ショウガやネギやミョウガです。

実は、ミョウガは、
ショウガ科ショウガ属の多年草で、
ショウガの仲間だったんですね。

香味野菜として、
日本では古くから親しまれていますが、

ミョウガを野菜として食べているのは
日本だけなのだそうです。

今では、スーパーなどで、
いつでも入手することができますが、
通常の旬は、6月〜10月と言われています。

ミョウガの栄養と効果とは

ミョウガのあの独特の香りは、
α(アルファ)ピネンと呼ばれる成分です。

この成分には、
食欲増進や血行促進、発汗作用などがあり、
暑気払いにはぴったりなんですね。

またαピネンには、大脳皮質を刺激することで、
頭をすっきり覚醒させたり、
神経系の興奮を鎮め、

リラックス効果もあると言われています。

またビタミンB1、ビタミンC、カリウム、
食物繊維なども含まれていますが、
あくまで香味野菜のわずかな分量などで、
こうした栄養の効果は、あまり考えなくても良いかもしれませんね。

ミョウガと物忘れにまつわる感動的なお話

hanaaromamintgreen12によるPixabayからの画像

ミョウガを食べると、物忘れがひどくなるという
言い伝えを聞いたことがありますか?

この言い伝えは、まったく迷信です!!!

ミョウガを食べても、物忘れがひどくなるどころか、
むしろ、脳は活性化されるということが前述のお話で
わかりましたね。

実は、この言い伝えは、お釈迦様の時代にさかのぼる、
ある逸話からきているんですよ。

・・・・・・・・・

昔、お釈迦様の弟子の一人に、
周利槃特(しゅりはんどく)という
とても物覚えの悪い弟子がいました。

周利槃特は、自分の名前すら覚えられないので、
いつも首から名札をぶら下げていました。

お釈迦様から、ありがたい教えを朝に聞いても
昼には、すっかり忘れてしまいます。

出家して3ヶ月経っても、仏教の教えを一文も
覚えられなかったため、ひどく悲しんで
道でうずくまって泣いていると、
お釈迦様が、優しく語りかけます。

「悲しむ必要はない。おまえは自分の愚かさを知っている。
世の中には、自分を賢いと思っている愚か者が多い。
愚かさを知ることは、最もさとりに近いのだ」と。

そして、一本のほうきを与え、
「塵を払わん、垢を除かん」という言葉を授け、
毎日掃除をするように言いました。

周利槃特は、言いつけを守り、
掃除をしながら、
「塵を払わん、垢を除かん」の言葉を
必死で覚えようとしましたが、
こんな短い言葉でも
なかなか覚えることができませんでした。

それでも、それを20年間続け、
お釈迦様から誉められました。

「おまえは、何年掃除をしても上達しないが、
腐らずによく続けている。上達することも大切だが、
根気よく続けることはもっと大事だ。そこが素晴らしい」と。

一つのことに打ち込んでいる周利槃特の姿に、
周りの弟子たちも、次第に一目を置き、
尊敬するようになりました。

そして、ある日、
「ちりや垢とは、
自分の中にある執着のこころのことだったのか」
と気づき、ついに悟りを得たのでした。

その後、周利槃特が亡くなったお墓の周りに
見慣れない草が生えてきました。

周利槃特は、いつも首から名札をかけていたので、
その植物には、

「茗荷(ミョウガ)=自分の「名」を荷(にな)う」
という名前が付けられたということです。

・・・・・・・・・・

名前の由来までわかって、
ちょっと、ミョウガを見る目が
変わりましたね。

とても深い感動的なお話でした。

自分の愚かさを自覚できる人は少ない。

上達することより、こつこつ継続することの方が
大切。

「塵を払わん、垢を除かん」という気持ちで
毎日お掃除をするとか、

耳の痛い内容ばかりでした。反省・・・・。

まとめ

Jirreaux HiroéによるPixabayからの画像

今回は、「顔彩を使った絵手紙シリーズ」として
「ミョウガの描き方」をお届けしました。

何故、ミョウガを美しく描きたいのかについて
お話しましたね。

そして、ミョウガを美しく描く工夫をした
描き方動画をご紹介しました。

また、「ミョウガ」について、
その効能効果について、
また、「ミョウガと物忘れにまつわる感動的な逸話も
ご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

今回は、ここまでです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

また次回、お会いしましょう!