【墨彩画の参考資料 富士山】とても美しい富士山の作品を集めてみました。

こんにちは。

墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。

 

「絵を上達させたいなら、

たくさんの作品を鑑賞しよう」

 

ということで、今回は、

日本人の大好きな「富士山」をテーマに、

著作権フリー作品集の中から、

特に、素晴らしい作品を選んで集めてみました。

 

ご紹介する作品のほとんどは、木版画になりますが、

逆に、構図、線描、色使いを理解する上で、

とてもわかりやすく勉強になりますので、

皆さんも、一緒に、美しい富士山をご堪能ください。

 

目次

川瀬巴水の富士山

川瀬巴水(かわせはすい)は、日本の大正・昭和期に活躍した版画家。

衰退した日本の浮世絵版画を復興するために、

吉田博とともに新版画を確立しました。

日本の美しい風景を叙情豊かに表現し、

「旅情詩人」「旅の版画家」などと呼ばれています。

国内よりも海外での評価が高く人気があるようです。

川瀬巴水 冨士之雪晴

川瀬巴水 箱根芦之湖

 

川瀬巴水 舟津之秋

 

川瀬巴水 三保之夕

 

 

高橋松亭の富士山

高橋松亭(たかはし しょうてい)は、

明治から昭和にかけて活躍した浮世絵師です。

大正時代に入り、新版画の作品も手掛けるようになりました。

高橋松亭 上井出

 

高橋松亭 水久保

松亭は、風景画を多く描いていますが、

夜の薄暗さの中で民家にあかりが灯る作品を

描いているのも特徴です。

 

高橋松亭 大室付近

 

吉田博の富士山

吉田博(よしだひろし)は、先に紹介した川瀬巴水と

人気を二分する木版画家です。

しかし、明治後期~大正時代は、洋画家として

画壇のトップにいました。

画業の後期にあたる昭和初期に、一転して木版画の世界に入り、

人気版画家となりました。

ダイアナ妃やフロイトも、

熱狂的なファンだったようです。

吉田博 三保

 

吉田博 山中湖

 

吉田博 冨士捨景朝日

 

吉田博 冨士捨景興津

 

吉田博 日本南アルプス集駒ヶ岳山頂より

 

吉田博 冨士捨景河口湖

 

土屋光逸の富士山

土屋光逸については、よくわかりませんでした。

土屋光逸 山中湖

土屋光逸 西湖の夕照

 

これまでの作品は、すべて新版画によるものでした。

今度は、有名な日本画家の作品です。

横山大観の富士山

横山大観(よこやまたいかん)は、

明治維新の年に生まれ、大正、昭和時代に活躍した

日本を代表する日本画家の一人です。

大観は、富士山を描くことをライフワークとしており、

富士山を画題とする作品を、実に約1500点も描き残しています。

横山大観 乾?輝く

横山大観 龍躍る

 

横山大観 心神

横山大観 雨?(はる)

 

横山大観 蓬莱山

 

横山大観 日本心神

 

葛飾北斎の富士山

葛飾北斎は、江戸時代後期に活躍した浮世絵師で、

日本国内のみならず世界でも高い評価を受けた画人です。

北斎の代表作に、あの有名な富嶽三十六景がありますが、

今回は、この中から3点、選んでみました。

葛飾北斎 富嶽三十六景凱風快晴

 

葛飾北斎 富嶽三十六景 甲州石班沢

 

葛飾北斎 神奈川沖浪裏

北斎は、舶来の鉱物顔料(プルシアンブルー)と

従来の植物由来の藍を使い分けることにより、

鮮やかで、深みのある北斎ブルーで

表現しました。

まとめ

今回は、「墨彩画の参考資料」として、

富士山をテーマに、さまざまな作品を集めて、

ご紹介させていただきました。

いかがだったでしょうか?

気に入った作品はあったでしょうか?

過去の名作品に出会うことで、

わたしたちの表現の幅は広がってくると思います。

これからも、どんどん、素敵な作品を

ご紹介していきますので、

楽しみにしていてくださいね。

今回は、ここまでです。

最後まで、ご覧くださりありがとうございました。