【顔彩で描く絵手紙シリーズ】沈丁花の描き方:心に響く香りのお話

こんにちは。
墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。

さて、今回は、「顔彩で描く絵手紙シリーズ」として
沈丁花の描き方をお届けします。

今回のポイントは3つです。

ポイント1、お花の周りに葉っぱを配置させる。

ポイント2、肉厚の花びらをどう描くか?

ポイント3 お花の遠近感をどのように表現するか?

この絵手紙は、墨彩画初級レベルです。

絵手紙としてではなく、
文字を入れずに、額に入れてお部屋に飾っても素敵ですよ。

そして、今回のもう一つのテーマ
「心に響く香りのお話」をお届けします。

私たちの五感の中で、嗅覚だけは、
直接「心」に直結していると言われています。

なぜなんでしょう?

今回は、香りにまつわる脳科学的なお話や
心に響くさまざまな香りについて
解説したいと思います。

とてもためになるお話なので、
ぜひ、最後までご覧くださいね。

描き方のポイント3つ

ポイント1

沈丁花のお花を真上から描くことで、
お花の周囲に葉っぱを配置させ、
お花の色をきれいに浮き立たせた。

ポイント2

肉厚の花びらの描き方
花びらの輪郭線に沿って、ピンク色を塗り
後から胡粉で塗りぼかします。

ポイント3

近くのお花と遠くのお花の描き分け
近いお花や葉っぱは、濃いめの色で塗り、
遠いお花や葉っぱは、彩度を落とし、明度を上げ、
薄めの色で塗ります。

描き方動画

この動画が役に立ったと思われたら、

ぜひ、ご登録をお願いします。

プロフィールのところにあるYoutubeボタンをクリックすると、

Youtubeに飛ぶことができます。

そこで、ご登録や高評価ボタンを押していただけると幸いです。

Youtubeの「桂颯」「さわやか墨彩画教室」では、

他にも、さまざまな描き方動画を

アップしていますので、お気軽にご覧いただけます。

そして、Youtube動画の詳しい解説は、

こちらのブログで行なっています。

つまり、両方をご覧になると、

しっかりご理解いただけると思いますので、

よろしくお願いいたします。

なぜ、香りは心に響く?

Beverly BuckleyによるPixabayからの画像

私たちの脳には、「大脳辺縁系」と
「大脳新皮質」があります。

「大脳辺縁系」は、人間が進化する前の性質である、
食欲や性欲といった本能的な行動、
あるいは感情や記憶を支配する部位です。

大脳新皮質」は、人間の進化の過程で新しく発達した脳で、
思考や理性を司る脳です。

私たちは、
視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚という5つの感覚、
「五感」を持っていますが、

この中の嗅覚だけは、大脳辺縁系に直接伝達されます。

つまり、嗅覚だけは、思考や理性を介せずに、
直接人間の本能や情動の脳に伝達されるのです。

また「大脳辺縁系」には、記憶に関連する「海馬」と呼ばれる器官があるので、
匂いによって、記憶が呼び起こされたりするんですね。

これは、野生動物を見れば、よくわかることかもしれません。

野生動物たちは、よく匂いを嗅いでいますね。

それは、生死に関わる危険を、目や耳よりも早く、
鼻の嗅覚が察知し、記憶する必要があるからです。

つまり嗅覚というのは、人間の五感の中で最も原始的、
本能的な感覚なんですね。


そういうわけで、
お花の香りは、直接、私たちの心に染み込んできて、
記憶に残っていくんですね。

懐かしい沈丁花の香り

私が沈丁花のお花を初めて知ったのは、
20代の頃、表千家のお茶を習っていたときのことです。

小さなお茶室に入ると、
床の間の小さな花入に、沈丁花が生けてありました。

「お茶のお花は、バラや牡丹と違って、地味なんだなあ」
というのが第一印象でしたが、
香りが素敵なので、いっぺんで好きになりました。

先生のお庭には、沈丁花の木が植わっていたので、
季節になると、先生は、何本も枝を切ってきて
帰りに、たくさん持たせてくれました。

だから、沈丁花のお花の香りを嗅ぐと、
お茶の先生のこと、和やかでありながら厳粛だったお茶室の空気、
しゅんしゅんとなる松風の音、
美味しい和菓子と濃厚なお抹茶の味が
懐かしく思い出されるのです。

田舎から出てきたばかりの私は、
お行儀作法など、まるでわかりません。

お茶釜を跨いで通ったり、
お座布団の上に飛び乗ったりする
おてんばぶりです。

お茶の先生は、そんな私をとても可愛がってくださり、
お茶だけでなく、生きていくための
さまざまな心構えを教えてくださいました。

気品とは何ですか?

先生は、とても優しく、フレンドリーなのに、
どこか、凛としていて気品があるのです。

私は、先生に伺いました。

「気品というのは、どうやって身につけるものなのですか?」

「気品とは、自分に対する厳しさです」

「うーーん。」

当時は、全く思い至りませんでしたが、
今、思うと、お茶の先生は、お弟子さんが来る前に、
相当の準備をされていたはずです。

お庭をきれいにはき清め、水をうち、
お茶室を掃除し、床の間にお花を生け、軸をかけ、
炭で火を起こし、お茶釜でお湯を沸かし、
お香をたき、たくさんのお道具とお茶菓子とお抹茶を準備します。

どれほどの手間がかかっていたことでしょう。

恐らく、私たち弟子のことを大切に思ってくださり、
心を込めて準備をしてくださったことでしょう。

その真心と一切手を抜かない自分への厳しさが、
先生の気品だったのです。

40年以上たっても、いまだに気品とは縁遠い私ですが、
先生の「気品とは、自分への厳しさです」という
打てば響くような明快なお答えは、
今でも鮮明に覚えています。

まとめ

今回は、「顔彩で描く絵手紙シリーズ」として
「沈丁花の描き方」をお届けしました。

まず描き方のポイントを3つ挙げ、
そして動画をご紹介しました。

さらに、「心に響く香りのお話」として
嗅覚が、本能や情動に関わる大脳辺縁系に直接伝達され
記憶されることなど、脳科学的な解説をし、

沈丁花にまつわる私の思い出
「気品とは?」についてもお話しました。

いかがだったでしょうか?

今回は、ここまでです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

また次回、お会いしましょう。