思いがけなく出会った厳寒の牡丹 墨彩画「寒牡丹」

墨彩画 牡丹

墨彩画 画仙紙  24、2 ✖️ 27、2cm. 2021年作

2019年2月、白浪先生のお勧めで、東京国立博物館で開催されていた「顔真卿」の書を見に行った。

元々、書には疎いので、顔真卿の良さは、あまりわからなかったが、帰り道の上野公園で見かけた「寒牡丹まつり」には、とても感激した。

本来、初夏に咲くはずの牡丹が、真冬なのに満開に咲いていたことに、まず驚いた。

顔真卿を観に来なかったら、会うことはなかった思いがけない出会い。

赤や黄色、白など、色とりどりに咲いている牡丹に私は、大いに興奮した。

墨彩画で牡丹を描くのは、私の夢だったので、持参していたiPadで写真をたくさん撮りためた。

しかし墨彩画で牡丹を描くのは、かなり難しい。

2019年、2020年とチャレンジしたが、思うように描けなかった。

そして2021年、ようやくこの絵が完成した。

しかし残念ながら、この絵は失敗作となった。

紙に大きな皺がよってしまったからだ。

墨彩画は紙遣いが難しい。

でも、方向性は見えてきた気がする。