【顔彩だけで描く日本画 紫式部の描き方】紫式部と思っていたら、実は「コムラサキシキブ」だった!?

こんにちは。

墨彩画家でセラピストの桂颯
(けいそう)です。

源氏物語の作者ではなく、

植物の「紫式部」を知ったのは、

今から40年以上前の20代の頃です。

表千家のお茶の先生が、

一輪挿しに一枝さしておられたのです。

床の間の柱の花瓶から垂れ下がった
美しい紫色の小さな実がなんとも風情があり、
「こんなに可愛くて、素敵な実があるんだ」と

驚いたのを今でも鮮明に覚えています。

この写真は、近所の公民館の庭で撮影したものです。

紫色の小さな実が、

湾曲した枝の先に行くにしたがって、

白く変わっていくグラデーションが、

とても美しく感じられて、

思わず写真を撮りました。

実は、ムラサキシキブではなかった?!

でも、ネットで調べてみたところ、
この紫式部は、「ムラサキシキブ」ではなく

「コムラサキシキブ」という

紫式部の園芸種であることがわかりました。

コムラサキシキブ=小紫式部ですね。

紫式部も子紫式部も、
シソ科ムラサキシキブ属の植物です。

お花は、6~7月にかけて咲き、
実は、9~11月ごろになります。

ムラサキシキブとコムラサキシキブの見分け方

こちらの写真が本物のムラサキシキブです。

見分け方 その1 樹高

ムラサキシキブの樹高が、2~3mであるのに対し、

コムラサキシキブの樹高は、1.5mほどのこぶりです。

見分け方 その2 葉っぱの形

一番わかりやすい見分け方は、葉っぱの違いです。

ムラサキシキブの葉っぱは

全体がギザギザしているのに対し、

コムラサキシキブの葉っぱは、

先だけギザギザしています。

こちらは、コムラサキシキブの写真

ムラサキシキブの葉っぱと比べると、
確かに、コムラサキシキブの葉っぱは、、

先だけギザギザしていますね。

見分け方 その3 実のつく場所

ムラサキシキブの実は、

葉と同じところから生えていますが、
コムラサキシキブは、

葉と実は、ほんの少し間隔があいています。

二つの写真をよくよく見比べてみるとわかりますね。

街でよく見かけるのは、

コムラサキではないでしょうか?

うちの近所では、

道路わきのコンクリの間から出てきていますから。

ユーチューブには、

「紫式部」として投稿しちゃったけど、

ま、いいか。

そもそも、40年以上前、

私がお茶室で見たのはコムラサキシキブでした。

それを「紫式部」と教えられたのですから、

今更、仕方ありませんよね。

ただ、知ってしまったら、

知らなかった昔にはもどれません。

これからは、この実を見たら、

コムラサキシキブと呼ぶことにしましょう。

コムラサキシキブの描き方のコツ

 

コムラサキシキブの実を写生するとき、
適当に、〇〇〇と描くこともできますが、
私は、できるだけ写真に忠実に

実の位置を確認しながら描きました。

面倒なようですが、それが自然だからです。

「絶対」ではなく、

「なんとなく忠実に」で大丈夫です。
私は、一粒一粒、楽しんで描きました。

面相筆の筆先をとがらせておくこと

実がとても小さいので、骨書きを描くとき、
面相筆の先をしっかりとがらせておきます。

墨の濃度に注意

筆につける墨が薄すぎてはダメ。
墨線がぼやけてしまうからです。

また、墨が濃すぎてもダメ。
線が途中で切れて、うまく描けません。

コムラサキシキブは、

面相筆で、細かい絵を描く

良い練習題材になりますね。

たくさんの実があるので根気のいる作業ですが、

とにかく楽しむことです。

「可愛いなあ」って。

コムラサキシキブの実は赤みがかった紫です。
配色には、藤紫+燕脂で色を作りましたが、
燕脂多めのむしろ濃いめのピンクのイメージです。

紫多めにすると、

全体に暗い印象になってしまうからです。

描きたい絵のイメージは、
明るく、かわいいという印象。

やはり、紫よりの赤より、

赤よりの紫ですよね。

この後、

ダイジェスト版の描き方動画を

ご用意しましたのでご覧ください。

コムラサキシキブの描き方動画

視聴時間を短くするために、
途中2倍速、4倍速で作成しています。

 

まとめ

今回は、

「顔彩だけで描く日本画 紫式部の描き方」

というテーマで、

ムラサキシキブとコムラサキシキブを

混同していた話、

ムラサキシキブとコムラサキシキブの見分け方

コムラサキシキブの描き方のコツ

描き方動画
などをご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

今回は、ここまでです。

最後までご覧頂きありがとうございました。

また次回、お会いしましょう。