F20 白龍 水墨画 2020年製作
真っ白に輝きながら、天に昇る龍の夢をみてから、私は龍に取りつかれている。
私が描きたい龍は、怪獣のような怖いドラゴンではない、白く美しい龍だ。
白い龍は、まっすぐに私を見つめ、威厳のある静かな目で、心に訴えかけてくるのだ、
「本当にそれでよいのか?」と。・
その目は、東大寺戒壇堂にある広目天のような眼だ。
内面にしみこんでくるような厳しい目だ。
しかし、私の描く龍は、どれも、優しく微笑んでいる。
主人からは、「とぼけているように見える」とまで言われた。
何故だろう。
私は、とぼけた人間なのだろうか?
次は、厳しい目の龍を描こう。