墨彩画はじめの一歩 ②筆に慣れよう

色紙 墨彩画 椿

こんにちは。
墨彩画家でセラピストの桂颯(けいそう)です。

前回は、
「墨彩画はじめの一歩 ①画材をそろえよう!」で、

基本的な画材や道具の揃え方をご説明いたしました。

画材の準備はできましたか?

さて、今回から、
いよいよ筆を使った実践編となります。

「墨彩画はじめの一歩 ②筆になれよう!」
では、筆に慣れるための手順として、

以下の内容で、解説していきます。

 

墨のすり方

筆の扱いについて
筆づかいの方法
墨彩画の下絵描き
墨彩画を描く手順

次回講座、
「墨彩画はじめの一歩
チューリップを描こう!」の前段階で、

とても役に立つ内容ですので、

しっかり学習してくださいね。

目次

墨のすり方

硯に数滴の水を垂らして、墨をすります。

墨は硯に対して垂直に、ゆっくり円く回しながらすります。

 

筆の扱いについて

未使用の筆を使うときは、

キャップを取り、きれいな水につけておきます。
しばらくすると、筆先が軟らかくなってきますので、

糊を洗い落としてから使いましょう。

キャップは捨てて構いません。
使用後にキャップをはめると、筆を傷めてしまいます。

 

使い終わったら、

きれいな水で汚れを洗い落とし、水気を取り、

形を整えてから、筆を立てておきます。
(筆立てやコップを利用するとよいでしょう)

描いている途中で、筆の水分をとる場合は、

布巾やティッシュペーパーを使います。

 

筆づかいの方法

筆づかいには、
大きく「直筆」と「側筆」の2種類があります。

直筆は、筆を立てて描く方法で、

主に線を描く時に用います。

 

側筆は、筆を寝かせて描く方法で、

主に面や太い線を描く時に用います。

まずは、練習用紙に、
筆を使って、描いてみましょう。

直筆

側筆

 

直筆は、
墨彩画の下絵を描くときに使う方法ですので、

ここで少し練習をしておきましょう。

 

墨の濃さ、筆への水の含ませ度合で、

描く線は、随分変わってきますね。

 

墨のすり方が少ないと、

墨の濃度は薄くなりますし、

筆への水の含ませ方が多いと、

線はうすくにじみやすくなります。

いろいろ試して、

すっきりとした線が描けるようになるまで、

練習しましょう。

墨彩画の下絵描き

うまく描けるようになったら、

次回講座で用いるチューリップの下絵を

面相筆で練習してみましょう。

墨彩画を描く手順について

墨彩画には、
さまざまな描法がありますが、

この「墨彩画はじめの一歩」では、
初心者でも、簡単に
しかも失敗なく描ける方法を
ご紹介していきます。

描く順番は、

1,スケッチブックに鉛筆で下絵を描く

2,下絵をはがきに転写する。

3,転写した絵の上から、面相筆で線描きする

4,線の内側を彩色する

という流れとなります。

もし、練習の成果で、
チューリップが面相筆で、自由に描けるようであれば、

上記2の転写の工程を省き、

はがきに直接、面相筆で線描きしてもかまいません。

 

まとめ

今回は、
「墨彩画はじめの一歩 ②筆に慣れよう」というテーマで、

墨のすり方、筆の扱い方や基本的な筆法、

直筆を用いた墨彩画の下絵描き、

墨彩画の描く手順について、解説いたしました。

さあ、いかがでしたか?
筆の扱いに慣れましたか?

 

もし、今、うまく筆が扱えなくても、全く心配いりません。

この墨彩画教室でご紹介する

さまざまなお花を描いていくうちに、
いつのまにか、上達している自分に気づくはずです。

さあ、いよいよ、次回から、
墨彩画で、チューリップを描いていきます。

チューリップが自分で描けるようになったら、
お花の色を赤、黄色、白、橙、紫色と、

自由に変えて楽しむことができます。

色とりどりのチューリップの墨彩画のはがき絵で、

お部屋を明るく飾ってみませんか?

では、今回はここまで。

次回、また、お会いしましょう!